フッド・ザ・ビギニング / 昼間は領主、夜は頭巾をかぶった弓使いの盗賊として正義のために戦う男がいた。タロン・エジャトン主演でロビン・フッドの誕生を描く。

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レオナルド・ディカプリオが製作に名を連ね、ロビン・フッドを題材にしたアクション作品。主演はキングスマン他のタロン・エジャトン。
領主でありながら十字軍として招集され戦ったのち4年ぶりに帰国したロビン・ロクスリー。すでに死亡したとされ、領地や財産は奪われ、恋人も別の男と結婚していた。悲しみにくれる彼の前に戦地で助けたジョンが現れ、民を苦しめる州長官の野望を阻止しようと提案。弓を中心とした訓練がスタートし、昼は領主、夜は頭巾(フッド)をかぶった盗賊として再び活躍することに。一方でかつての恋人マリアンも何かを計画中で……。
ロビンを導くジョンをジェイミー・フォックス、ヒロインにイブ・ヒューソン。敵役にベン・メンデルソーンら共演。
あらすじ
十字軍に召集されていたロビン・ロクスリー(タロン・エジャトン)が、4年ぶりに帰ってくると、すでに戦死届が出され領地と財産は没収、恋人や領民も追い出されていた。しかし、狙撃手のジョン(ジェイミー・フォックス)に導かれてロビンは再び領主となる。彼は、国を操ろうとする長官と教会が領民から搾取しているのを知り、長官らに接近しながら、頭巾姿の義賊フッドとして奪われた領民の金を奪い返す。(シネマ・トゥデイより)


僕の好きなアメコミドラマ「ARROW」その主人公グリーン・アローはもちろんこのロビンフッドを元に誕生したキャラクターだと思うんですが、この映画はそのドラマヒットの後に作られているため、映像表現や、(舞台は十字軍の頃でも)いかにして現代劇としてデザインするかっていう部分でかなりの影響を受けてるように見られて、面白いことにある意味 逆輸入してるって感じがします。まあそれはアローファンだからそう見えちゃうのかも知れませんが。

アクション作品でも大抵銃のどんぱちがある中で、弓がメイン武器っていうのは若干地味って思われる可能性もあるとは思うんですが、ロビンフッドは盗賊ですし、闇夜に紛れていきなり現れ、敵が行動を起こす前に高速で倒してしまうという、いわゆる「ステルスゲーム」みたいな面白さがあって、しかも状況に応じて的確に射抜くっていう見応えある流れもあるので実際はめちゃくちゃカッコいいです。敵も連弩(?)ボウガンのようなものを使うので集団でこられたらピンチなのもののそこまで絶望的な戦力差はないですし、きちんと計画して出し抜けば勝てるっていう微妙なラインがいいんですよ。

予想以上に乗馬のシーンも多くて、馬で追いかけっこしながら撃ち合いとか、スピード感あるのも良かったし、およそ人間しか想定しないとこま侵入しちゃうのも「一手間違っただけでもピンチ」っぽくてハラハラしました。鉱山のまちがが舞台なのと、基本的に夜に行動することが多いのでそこかしこに煤とか火の粉とかが舞ってて、その中での戦闘はある意味幻想的でこれまた見応えがあります。

そもそも敵を出し抜くっていうのが気持ちい。主人公が盗賊っていう犯罪者なものの、民から税金をとってしかもそれを自分たちが美味しい思いするためだけに利用してる悪い州長官から奪って、民に再び配る。日本でいうとネズミ小僧ですよね。しかも表の顔として出世欲が高い領主を演じて、敵の懐に入り込もうとしてる。(怪しまれている節はありますけど) 街の人が家のまえにフードを掲げて、応援してるのとかグッときます。どっちが犯罪者かわからないっていう。

二つの顔を持つキャラだと当然「いつバレるんだ」ってのがあるわけですが、先に行ってしまうとマリアンにはあっさりバレます。こうなると好き同士なのに別の人と結婚してて……というモヤモヤが残るわけですが、一応この三角関係も後味悪ないような展開を見せますので、そこはご安心を。死んだと思われて4年経ってますからね、今更元カレが出てきてもはいそうですかと返すわけないし、ヒロインをめぐってのバチバチ。その点ちょっとおとぼけキャラっぽい牧師はシリアスな物語の中でちょうどいい癒しでしたね。

映画終盤になるとまた別の因縁が再熱し、民衆を巻き込んだ大掛かりなバトルへ。あの熱気というか一体感は見てるこっちも熱くなりましたね。クーデターとかデモなんですけど、敵が明らかに悪いから、応援しちゃうし、盛り上がる。州長官は戦闘向きじゃないので当然かも知れませんが、最後すっごいあっさりなんで笑ってしまいました。

ただ全部がハッピーエンドとは行かなくて、新たな遺恨が残ります。ビギニングってタイトル通り、ここが始まり、ロビンフッドは尋ね者のままですし、彼を追うのも……。ただ残念ながら続編の情報が全くないので、このシリーズはこれでお終いっぽいんですよね。続き見たかったな。まあ映画としてはこれだけでちゃんと完結しててるのでそこはいいんですけどね。

キングスマンやってるだけあってタロン・エジャトンのアクションは良かったですし、ちょっと調子に乗った顔が似合う俳優さんなので(?)領主も様になっていました。指南役のジェイミーフォックスも不屈の精神をひしひしと感じでカッコ良かった。

弓のヒーローを現代の映像でスタイリッシュに描いてますので、ぜひ。
Netflixにて吹き替え版で視聴。

21年4月現在、アマプラでも見放題対象です。






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