バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ / その身に危険が近づくと世界に多大な影響が及ぼされる「バカフライエフェクト」という特殊な体質を持つ高校生。彼を廻りアメリカやテロリストらが蠢き……。ジェシー 松村北斗 田中 樹 ( SixTONES )映画初主演で送る青春コメディ。

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撮影当時まだジャニーズJr.だったSixTONEのジェシー 、松村北斗、田中 樹ら映画初主演の青春アクションコメディ。
栃木県の高校に通うごく普通の男子高校生・太田。彼自身は知らないことだが、その身に何かが起きると巡り巡って世界に脅威がおとずれてしま特殊な体質だった。「バカフライエフェクト」と呼ばれるそれが起きないよう、なるべく平穏な日々を過ごせるようにと彼の親友二人や、学校の教師たちなど国家の指令を受けて秘密裏に見守ってきたのだが、彼を狙って謎の組織が暗躍し始める。さらにとある女性に恋をしてしまい、ますます厳しい状況になるが……。 
船越英一郎、要潤、高橋ユウ、美山加恋、ブラザートムら共演。
あらすじ
海のない栃木県でサーフィン部に入っている、平凡で若干イケてない高校生・太田。しかし、彼が何事もなく普通の毎日を過ごすこと=世界の平和が保たれるという、摩訶不思議な力を持った超重要人物だった。親友のスーパー頭脳と身体能力を持った林、松永をはじめ、彼の通う高校の教師らが日本政府から国家機密として受けていた使命は、秘密裏に彼を守ることだった。そんな太田が、心の均衡が保てない出来事、つまり恋に落ちてしまった!その壮大な力を巡り、NSA(米国家安全保障局)やテロリストまでもが絡む、大事件が繰り広げられていく!果たして太田の初恋の行方は?そして世界の平和は、保たれることが出来るのか?(Youtube予告動画ページより)


2016年の作品なので冒頭で触れた通り当時はまだジャニーズJrだったのですが、後にSixTONESのメンバー入りする3人が主演。ということで主役の太田くんと、彼の友達である頭脳明晰キャラ&スポーツ万能キャラの林くん、松永くんというメインキャラを担当。必然的に他の共演者よりも出番は多くなっています。
ストーリー的には「バカフライエフェクト」という表現をしている通りかなりアホっぽいといいますか、題材のわりにそこまでシリアスな作品ではありません。随所にギャグシーン的な雰囲気がありまして、特に船越英一郎演じる監視者のリーダーは明らかにエヴァンゲリオンを意識しており、立子(たてこ)を「リツコと呼ばせてくれ」なんてセリフまで。舞台が栃木なのに顧問役の要潤はちょいちょい香川&うどんねた仕込むしね。そういうのがあって気楽に見られます。

だからと言って展開自体はきちんと作っていて、普通の学園モノだった序盤から、能力のことが本人にも伝わり、大事なものののために奮闘する。しかも二者択一で悩み……という主人公に共感しやすい流れになっています。上記あらすじを補足すると、初恋相手の命か、自分が起こすことでアメリカに混乱をもたらしてもいいのかって部分で揺れます。意外だったのは友達二人が小さい頃から能力を知ってたこと。「君たちが彼を守るんだよ」って言われて友達になるって結構複雑なものがあると思うんですけど、普段のやりとりから全然そんなこと感じさせない、愛すべきアホ3人なんで、結果的に相性バッチリで良かったなぁって。
ちなみに同じサーフィン部メンバーでは城島(前田航基)の恋模様だったり、坂東(前田航基)が体型のハンデに負けずに頑張りぬくところなどそれぞれに見せ場があって面白かったです。

ジャニーズだからなのか後半にみんなで挑むことになる駅伝の訓練シーンで「しんどい時こそ腕をふれ!」って歌うシーンがあり、歌詞の内容的に終盤で応援歌として出てくる時はこっちも胸が熱くなりました。すでに触れた「二択」において、優勝してもしなくても悲劇が起きかねない状況で、いろんな邪魔をされながらも仲間が繋いだタスキっていう重み。グッときますよね。ただ別のキャラクターの頑張りによって問題が一つ解決されるんでどっちに転んでもダメ、ではなかったですけどね。

駅伝以外でのアクション要素としてはテロリストの資格としてやってきた高橋ユウさん演じる女性がライダースーツ?でかっこいいテクニックを多数見せてくれましたし、ヒロインとのバトルも割と見応えがありました。他のメンバーは普通の高校生ですからね、この辺りはプロたちが担当って感じでしょうか。そうそう、序盤からただものじゃないオーラあった清掃員も活躍しますのでご安心を。

女性アイドル出演作でありがちな、「出演者のファンには特にオススメ」というタイプの作品になるとは思いますが、軽い気持ちで見ても普通に楽しめますし、面白かったです。

WOWOWにて録画、視聴。


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