シャザム！～神々の怒り～ / 言葉を唱えるだけで17歳の少年が大人のヒーローに変身するも、失敗続きで世間の評価は最悪。さらに神々の娘が現れ地球のピンチに。家族と共に立ち上がるが……。明るく笑えて大迫力、DCコミック原作映画の第2弾。: 映画感想.net ～映画ファン「きよ」のオススメ作品紹介～

2023年09月04日 19:00

シャザム！～神々の怒り～ / 言葉を唱えるだけで17歳の少年が大人のヒーローに変身するも、失敗続きで世間の評価は最悪。さらに神々の娘が現れ地球のピンチに。家族と共に立ち上がるが……。明るく笑えて大迫力、DCコミック原作映画の第2弾。

ソロモンの知恵…S、ヘラクレスの剛力…Hという6つの神々の力を手にした少年ビリーが「シャザム!」の掛け声と共に大人の姿のヒーローに変身して活躍するDCコミック原作のアクション映画第2作。監督のデヴィッド・F・サンドバーグやビリー役のザカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェルら前作のスタッフキャストが再集結。力を奪われたことでアトラスの娘たちがヒーローの前に現れ、世界は窮地に陥る。
魔術師によって力を与えらたビリーと5人の仲間たちはそのスーパーパワーで人助けを続けていたが、中身が子供ゆえが失敗を重ね、いいことをしても「フィラデルフィアの恥」という不名誉な評価をされていた。一方でアトラスの娘たちが人間界に現れ、ビリーが折った杖を使って次々に人間を攻撃。子供達も能力をなくしてしまう。ドラゴンを引き連れ、さらには街にはモンスターが。事態はどんどん深刻になっていく。
敵キャラとしてレイチェル・ゼグラー、ルーシー・リュー、ヘレン・ミレンら豪華共演。
変身後のビリーの日本語吹き替えは宮野真守が担当。
あらすじ
「シャザム！」という言葉を唱えると、心は少年のまま、屈強なヒーロー・シャザムに変身できるビリー（アッシャー・エンジェル）。ほかの5人の子供たちもビリーと同じパワーを魔術師から与えられ、それぞれが好き勝手にやっていたため神々を怒らせてしまう。やがて巨大モンスターを引き連れた神々の娘たちが地球にやってきて、力を返してもらおうとビリーらに襲いかかる。

最初に書いておくと、前回の福田監督の悪ノリ全開の吹き替えキャスト陣は相当あれだったらしく、多くはそのまま続投しつつ主役のザッカリーに宮野真守さんだったり、今回のヴィラン3人も戸田恵子、朴璐美、鬼頭明里というガチった配役なので安心。非常に見やすかったです。いや菅田くんが悪かったわけじゃないんだけどね。
一方で魔術師シャザムとフレディが杉田智和さん＆阪口大助さんは続投で、今回かなり2人でやり取りするシーンがあるのでお望み通りのアニメ銀魂コンビの漫才が再現されてましたね。ツッコミがピッタリすぎるんだよな。
字幕で視聴する人には関係ないお話でした。

元々「逆コナン」とでもいうのか体は大人なのに中身は子供だからついつい慢心しちゃうし見てて微笑ましい、ヒーローものの中でもコミカルな部類だったと思うんすが、この2作目もすっごく明るくて笑えて。でも同時に家族の絆をしっかりやるし、ダメなところも多い主人公が地球のために奮闘するっていう熱い展開を見せてて。DC映画の中でもトップレベルに好きな作品になりました。映像自体もかなり明るいし。日本人にも見やすい(能力が雷だからチカチカするのは注意だけど)

シャザムがもう最強レベルの能力だから高速移動とかパンチ一発で、っていうのも映像がばえてましたが、ヴィランたちも「神の娘」なのでやっぱりおんなじように強い。予告動画のハンバーガーを前にしたシーンは緩急あってすごいですよね。ちなみにあそこ「ワイルドスピードで学んだんだ、ファミリーは大事だって」とか言っててニヤけました。ヘレンミレンもワイスピ出演者だから余計にね。
さらには木でできたどでかいドラゴン出るわ、街のそこかしこでさまざまなモンスター出てくるわでファンタジー要素も胸が踊ります。CGもかなり頑張ってて恐ろしさ、絶望感が良かった。石にされたりとか結構犠牲者出ちゃってたね。あとは空間をいじる魔術も見応えあったなー。建造物とかが一瞬にして組み変わっていくの。インセプションとかドクター・ストレンジぽさ。

そんな三姉妹の末っ子とフレディとのちょっとした青春もの要素もなかなか良かった。いじめられるのも厭わずに助け舟出すとか、フレディかっこいいわ。変身した後の言動を見るに基本的にキザなんだろうけど(笑)男気あるよね。最後の最後であのキャラがゲストに来てくれた時の見惚れてたフレディとそれにやきもち焼いてる関係性が好きでした。DCユニバースなので前作同様、いやそれ以上にゲストが出てきます。あとはヒーローじゃないけどあの2人とか。スースクとかドラマ「ピースメーカー」見てる人はお楽しみに。

序盤の方のみんなで協力してく感じとは戦隊ヒーローっぽいし、バカみたいな手紙のくだりは大家族のドタバタっぽくて面白いんですが、能力の関係で最後はビリー＝シャザム1人での戦いに。3人の敵も1人ずつあれしていって、最後は一番憎しみが大きい人との対決。これもまた「ダメ人間が最後はきっちりとヒーローをやる」王道展開なのでグッとくる。あんまり自己犠牲って好きじゃないんですけどね。子供っていうけど、ちゃんと1人のヒーローとして立派な戦いをしてた。先に行っちゃうとゲストの人が協力してくれて悲しい最後にはならないのでご安心を。

続きものですが1作目を見てなくてもすんなり入れますし、家族愛、コメディ、ど迫力のバトルシーンと肩に力入れずに楽しめるエンタメ映画なのでほんと「こういうのがいいんだよ」って思いながら見てました。どんな人にもおすすめ。個人的にはゲストであの人が出てるだけでもさらに加点したい(笑)

U-NEXTにて48時間有料レンタル。吹き替え版で視聴。