【Netflix映画】ミー・タイム / 子育てに明け暮れる専業主夫が、久しぶりの「自分時間」を満喫。いい歳してふざけ続ける友人の誕生会に出たりとはしゃぎすぎた結果……。ケヴィン・ハート&マーク・ウォールバーグで送るおバカコメディ。

Netflix映画。黒人コメディアンのケヴィンハートが久しぶりに手に入れた「自分時間」ではしゃぎすぎ、巻き起こる騒動を描く。彼の親友役にマークウォールバーグが共演し、監督、脚本は「ミートザペアレンツ」シリーズなどのジョン・ハンバーグが担当。
忙しく働く妻に変わり、専業主夫として2人の子供を育てているソニー。妻が子供たちと実家に行くことなり、何年振りかとなる「自分だけの時間」を手に入れる。パパ友のアドバイス通りに色々やってみるもどうもうまくいかず……。そこで近年は疎遠になっていたかつての親友の誕生日会に参加することを決意するが、いい歳してやりたい放題のハックのプランは想像を超えていて。
レジーナ・ホール、ジミー・O・ヤン、アンドリュー・サンティーノ、デボラ・S・クレイグら共演。
あらすじ
妻と子供達が留守の間、主夫業に勤しむ父親に数年ぶりにもたらされた"自分時間"。かつての親友と再会し、はしゃぎ過ぎた週末は、人生を揺るがす展開に...。(予告動画概要欄より)


Netflixでも【16+】の表記があるのですが、これも例によってお下品なおバカコメディに属するジャンルです。基本的にはふざけっぱなしだし、笑う以前に引いちゃう人も出てくるかなというレベルなのですが(汗)まあ初めからそいうのだとわかって見る分にはバカバカしくて頭空っぽにして楽しめました。
自分時間がないってことで自由にならない、好きなタイミングで自慰行為ができないっていう流れの中で娘に目撃されそうになるのだけは特に気になっちゃたな。誰もいないと思ってたら忘れ物で戻ってきちゃってというギャグなんですけど。あとは調子に乗って食べすぎてゲロを吐きまくるっていうのもシンプルに絵が汚かった。

ただ全体として別にソニーと全く同じ状況下じゃなくてもストレスとの向き合い方というのか家族との接し方やコンプレックスなど共感ポイントは多々あって、笑いながらも結構感情移入する要素がありました。特に妻の仕事仲間とのパーティで「マヤのゲスト(ツレ)」って札が置いてあったり、会話のレベルが高すぎてただ笑ってるしかできない。しゃべっても空回りしちゃう痛々しさはこっちも辛かった。そこ以外のシーンでも『専業主夫なんて偉いね先進的だね』的な扱いをされることがあるし。子供にとったら素晴らしい父親だし誇っていいことだけど、やっぱりどこかコンプレックスみたいなのあるよ。あと義理の両親のソニーへの扱いが「まるでヒモ」なのはどうかと思う。

だから対照的にいい歳して好き放題やってるハックが眩しいというか羨ましい気持ちもわかるんだけど、こっちはこっちでまた別のイタさが出ててましてね。ギャグにしてるし本人が楽しそうだからいいけど、40超えてあれはきつい。「老人ホームでおじいちゃんたち楽しませる人」っていう表現が的確すぎて泣いた。友達思いで、楽しませようっていうところはめっちゃ良いやつなんだけど、行動が極端でバカすぎる。

例えば歌手のシールがゲスト出演してますが、ソニーのためにこっそりお金払って呼んでたとかは「借金大量に抱えてる男がすることか?」ってツッコミ含めハックのキャラがよく出てるポイントだと思います。序盤の砂漠でのシーンは色々ぶっ飛びすぎててたけど、クーラーボックスとはいえ牡蠣にあたらないのかヒヤヒヤした。彼のアイディアで色々嫌がらせする流れもありますが「左足だけ全部捨てる」は確かにイライラポイント高いと思う。

ソニーの恋敵?役として登場のアーマンドも、いくら仕事とはいえ結構グイグイくるキャラ。ソニーが過剰に意識しすぎる気持ちも少しわかりました。だからってあそこまでイジワルされる筋合いはないけども(笑) なんでも持っている金持ちで、精神的に余裕があるからいけすかないって表現が似合う。

コメディといいつつ家族や友人との絆を再確認する作品でもあるので、一度はめちゃくちゃになってしまうものの最後にはきちんとハッピーエンドに向かうのでご安心を。悲しみを表すかのような、生徒による「ハレルヤ」が妙に沁みる。キーボードはソニーの趣味であり息子はやりたがらなかったのですが、学芸会での彼の真の姿が披露されるシーンはおもしろかった。
最終的にアホなのは変わらないけど、みんながある意味幸せな結末を迎えられて爽やかに見終われます。
前述のとおり難しいこと考えずにゲラゲラ笑える系のコメディですので、お下品要素にそこまで不快感ない方はおすすめ。

Netflixにて吹き替え版で視聴。

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