ジョジョリオン 第98話 【ネタバレあり】 あらすじ 感想 (2020/6/19 更新) #ジョジョ

前回までは……
東方邸にその姿を表した厄災の象徴「明負悟」。新ロカカカのありかがバレ、常敏も反撃したことで彼(スタンドの本体)を「追う」意思があるとみなされ攻撃の対象に。結果として鉢植えを抱えながらかなりのダメージを受けてしまう。一方「追わせる」ために院長を誘き出そうとする定助。雑誌記者が犠牲になってしまったものの、院長は定助のもとに向かわざるを得なくなり、時同じくして彼と合流しようとしていた礼と共に、定助が待つ研究室には3人が集まりつつあり……。
「ジョジョリオン」最新98話・本編ネタバレを含むあらすじ+プチ感想です。
#98 終わりなき厄災 その(4)

参考:前回、第97話の感想はこちら( http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/jojolion97.html )

扉絵はそのまま映画とかのポスターに使えそうな主要キャラが集結するデザイン。中央、縦に一本の境界線が走り、一番大きな定助の顔面と透龍、もう半分には礼&ドギースタイル、康穂&P・Pが描かれます。「迎え撃て」というシンプルながら力強いアオリ。これまでずっと追われてきた定助が、逆に相手を迎える形になる。連載期間という意味でも長かったですよね、ずーっと追いつけなかった。やっとだ。

自分のすぐ後ろ、研究室という同じ目的地に向かう院長の姿に動揺する礼さんですが、改めて院長の姿を見るとどうも動きが変。お掃除ロボ・ルンバのようにとりあえず真っ直ぐ進み、段差などにぶつかるとその障害を解決して次の場所へっていうぎこちない移動方法です。ただルンバよりも圧倒的にすごいのは、空間をすり抜けられる事。前回の東方家の部屋の中でも披露してましたが、今回も鏡ばりの柱にぶつかったらその表面に滑り込み、次の瞬間そこに映ってるだけはずのエスカレータそのものに移動したりしてます。当然のように壁の中にも入っちゃうし。

急いで知らせようと階段を駆け上がり、研究室に到着。椅子に腰掛けてその時を待つ定助とついに再会。「正しい道筋を、たとえ聖人が間違わずに歩んでいようとも」「悪事は時に起こり避けられない」「それが『厄災』だ」。まるでだからこそ自分の能力からは逃れられないと言いたげな透龍。あんなに好きだった康穂のピンチも意に介さず、塀の上で(物理的な意味でも)高みの見物。常敏も倒して新ロカカカの場所も分かったし、自ら動いて手に入れようと考えてるようです。一方でスタンド=院長を定助たちに差し向けてる。

状況からある程度推理したものの、定助の行動の真意を読みかねる礼さんは矢継ぎばやに質問を連発。定助が院長が自分のところにくるように仕向けたのか、スタンドの事を理解しているのかと尋ねます。院長そのものがスタンドであり、付きまとっていたスタンドと同体。自動追尾のスタンドなんだという、これまでから導き出した彼の考えを伝えますが、定助もこれに否定はしなかったのでこれが漫画的にも正解なんだと思います。病院の階段とかで出てきた黒いスタンドが基本の姿で、それが院長の姿に変化してる。礼さんたちは気がついてないけど、本体は透龍。
それを認めるかのごとく、壁から這い出てくる院長の顔はよく見るといつかのスタンドそのものになっています。

ホリーさんから救われたこと、自分が生きてることが知られたら次は彼女が危ないこと、だからこそ今ここで決着をつけると宣言する定助。心強いことに「スタンド能力」と目的は理解した。スタンドを直接やる。「方法」はあるんだ。と言い切ったところ。え、この厄災に必勝法あるのか!全然思い浮かばないんですけど、これは楽しみだなぁ。

しかし礼は全然安心できない様子で、「あらゆる事柄が決して味方にならないぞ」「総攻撃してくるぞ」とめっちゃ焦ってます。しかし対照的に落ち着いてる定助は「オレにはこのシャボン玉がある」と自信たっぷり。しかも味方というならここに来てくれた礼や康穂がいると続けます。こういうところやっぱりイケメン。さすが主人公ですよね。

そうこうしてるうちについに院長が入室。壁をすり抜ける形で来ますが、部屋のそこかしこにあるシャボン玉を警戒。透龍も「何か妙だな」と動きを止めます。その音が聞こえたのか、康穂は透龍が来てくれたのかと反応しますが、反対に家の中から出てきたのはなんと常秀。「もうムチャクチャだ」と泣いていますが、新ロカカカの鉢植えを脇に抱えています。こいつ、守ろうとしてるのか!「君がきてることは知っていた」「康穂ちゃん オレが助けてやる」ついに、ついに、常秀の汚名返上な展開きそうですね(笑) もっと序盤に改心して相棒キャラになるのかと思ってましたが、母親出てきてなおもゲスキャラだった彼が、ようやくいいところ見せるのか。というかまさか新ロカカカは使わないよね……? 他に方法がなかったとはいえ定助が旧ロカカカ(から作った薬)を使った前例があるので「ホリーさん/つるぎくんに使う」とは限らないのではという思いも過ぎったりして。そして透龍とかなり近いのだけど、まさかこの二人でバトルになるのか??

「どちらが私を追撃するのかね?」長旅で一番事故にあいやすいのは帰宅直前という逸話を引用しながら、あと一歩だからこそ警戒するといい、半身かべにめり込ませたまま、定助たちが何か仕込んでいるかもしれないラボに足を踏み入れることはしないと強調。
逆にポケットから何かを取り出し、こちらに差し向けます。

南京玉すだれのような、細長い板が繋がって一枚の面を構成してる物を床に落としますが、よく見ると端に昆虫の足のようなものが生えてシャカシャカ言ってます。一瞬にして床と同化し、定助達の方へ近づいてきます。さながらゆっくりとジョーズがやってくるような恐怖。
しかも彼らの前に出てきたと思ったらその細長い板がバラバラになり、クレーン、いや投擲機のような物を構成し(紐状のものがで繋がってる様子)、勢いをつけて板一枚を彼に向かって飛ばしてきました。フライフィッシングのように糸で勢いをつけてるのでしょうか。首を狙われ、スタンドのオラオララッシュで防御。シャボン玉で直接触れないようにしたみたいですが、腕を負傷してしまいます。

攻撃を終えるとまた元の一枚の面になり、床と同化してすごい勢いで移動しはじめていく。一匹の「岩昆虫」名前は『ドゥードゥードゥー・デ・ダーダーダー』ちなみに肉食だそうで。厄災だけでも凶悪なのに、こんなのも使ってくるとかほんと用意周到ですね。直接的なパワーは弱めでも、鬱陶しいって意味ではかなりの強敵ですし、こいつの対処に追われて院長へ何もできなくなる恐れもある。
「君が椅子から立ち上がれば何が見えるか見てみよう」と余裕ぶりますが、逆に「新ロカカカはあんたが持ってるのか」と質問。これに答えられないと見るや、礼さんも落ち着いてきたのか「答えにくいのか」「あるいはまだ手に入れていないのかな?」と反撃。探り合いへ、というアオリで今回はおしまい。

ついに直接対峙してバトルが始まりましたね。前回の時点でほぼ確定でしたが、[本体]透龍[スタンド]ワンダーオブユー(?)が新ロカカカにおけるラスボスでしょうし、どんな戦いを見せてくれるか楽しみです。追撃を誘発されて、結果厄災でダメージを受ける。このパターンに入らなければいい、というのが重要な要素でしょうか。かと言って攻撃しないでどう倒すのか。さらに気になるのは東方家の敷地の康穂、常秀、透龍。このままカッコよく康穂を救って欲しいですし、透龍が黙ってそれを見過ごすわけないしでこっちもかなり一触即発ですからね。つるぎくんは大丈夫なのか、とか他も色々ありますし。でも確実に進んでるんで、来月を待ちたいと思います。

ジョジョリオン 最新98話掲載のウルトラジャンプ7月号は6/19(本日)発売。

ちなみに岩昆虫の名前の元ネタの曲はこんな感じです.
"The Police - De Do Do Do, De Da Da Da"





今回も電子版を購入。

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