新ロカカカ争奪戦に乱入してきた男・笹目桜二郎。スタンド能力でつるぎを操り鉢植えの在処を撮影した他、隙をついて彼の父・常敏の身体の自由も奪う。息子の命かロカカカかを選ばせ、見事目的のブツを手にし上機嫌で家路につく桜二郎だったが、常敏たちの方が一枚上手で……。
ジョジョリオン最新89話・本編ネタバレを含むあらすじ+プチ感想です。
#89 危険な追跡 その①(1)
参考:前回、第88話の感想はこちら( http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/jojolion88.html )
扉絵は院長の明負悟の後ろ姿と、そに重なるように円形で切り抜かれたジョジョリオンのメインキャラたちの顔。ちょっと意外なのは密葉さんの顔もあること。個人的にはここまで彼女が物語に絡んでくるとは思わなかったです。スタンドも攻守共になかなかの能力ですから、今後もバトルの活躍もまだありえそう。逆に映ってはいるもののもう出番がなさそうなのは憲助さん。追跡向けに特化した能力で今の院長相手にはあまり相性良くなく、また悲しい結末が判明してるのでね。キャラすごく好きなんですけど。
見つめるほどに遠ざかる…というアオリ。確かに全然おいつけてません。
ページめくるとサイレンを鳴らしながら走行する二台のパトカーが。誰を追っているのか。スタンド攻撃の結果として、定助が第三者の首をアレしちゃった疑惑が大騒ぎになってしまいましたから、それなのかな。一方そんなことは知らず優雅に朝食を摂る東方家の面々。美味しそうなパンケーキに、プリン?とかも映ってます。そうそう、このブログで触れたかどうか忘れましたけど、「グレーテルのかまど」って番組でジョジョリオンが特集されてましたよね。ごま蜜団子を作ってましたし、フルーツパーラーのメロンパフェの再現までされててかなり美味しそうでした。
常敏がスマホで天気を確認すると、12時現在は雨が降るという予想。ん?12時なのか。すぐ上で朝食って買いちゃいましたけど、昼なんですね。なんかパンケーキ=朝という勝手なイメージが(笑)でもこれ伏線っぽいな〜。
少し離れた場所で新聞をチェックする憲助。老眼鏡っぽいのかけてるのがなんかリアル。これもなんか朝の風景に勘違いしそう。しかし重要なのはそこに載っている記事です。「TG病院で傷害致死」これは!定助が巻き込まれた事件じゃないですか。しかもご丁寧に防犯カメラの画像付きで、「セーラー服と水平帽姿の男」と書かれています。隣には礼さんの姿も。
(個人的な意見ですが、これ水平帽じゃなくて水兵帽じゃないですかね?水兵さんの帽子だから。)
うろたえながら定助の所在を大声で家族にたずねる憲助。容疑者として行方を追ってるってことですから、その内この家にも警察が来そうですしね。やっぱり冒頭のパトカーは彼らを追っていたのか。そしてこれで徹龍が嘘つきだってことになります。あくまで事故で定助に非はないって説明しておくって約束してくれたはずなのに、疑いが晴れてないってことじゃないか。康穂との復縁に邪魔だから単純に助ける行動はしないのか(逆に彼女の前ではいいカッコする)、岩人間グループ、院長の仲間なのか。僕はまだ後者だと思ってますけどね、少なくともスタンド持っていそう。
一方テレビでは笹目桜二郎と彼女の喜谷真亜子の怪死についての報道が流れています。自称サーファーっていう肩書きが、吉良とのやりとりも想起させてなんかシュールです。マコリン写真でもめっちゃ太ってて、違う写真なかったのかと。
場面変わって、車の中で作業をする礼さん。接着剤と、ガムテープで何を工作してるのかと思ったら、自分の脚!文字通りツギハギって感じで無理やり繋げちゃってますけど、大丈夫なんだろうか。まあひも状態になってそこがきちんと繋がればあとは自然治癒でなんとかなりそうではあります。ジョジョキャラは特に回復が割とヤバイので、作中で大丈夫ってなったら大丈夫なんです。実際果樹園ではもっとピンチに陥ったのに復活してますからね、礼さん。
「さっきにコンビニに買い物に行っただろ」「ああ、豆銑さんが な」「ひとりで行った」「そうだ」普通のやりとりなんだけどなんか独特の間があっておかしみ。『さっきコンビニで買った新聞ないか』をなぜ漫才っぽくラリーしたんだよっていう。よく見ると車内には色々食料が散乱してます。まさしく逃走中って印象。新聞を探しながらなおも会話を続けますが、内容はやっぱり院長のこと。改めておさらいをすると、
院長を「追跡」した結果、「攻撃がブツかってきた」という現象。担架、傘立て、そして首が折れた男。みんなぶつかってきています。
追跡しなくては新ロカカカにはたどり着けない(と、彼らは思っている)。でも追跡すると攻撃にあう。「スゴク ヤッかいな現象だ」ゲームで例えるなら、毒の沼で囲まれた宝箱があるような状態ですよ。手に入れようと一歩足を進めるたびに、相当なダメージを受けてしまう。
食料の山の中にはタブレット端末もありますが、うっかり電源を入れるなと注意する礼さん。こういうのからも警察に感知されかねないですからね。「康穂の方からオレたちを探させるんだ」落ち合うその時までひたすら潜伏する作戦か。杜王新報、読売、どっちを読む?と聞く定助。「水兵帽男の記事を読むのかい」やっぱり先に触れた水"平"帽は誤植ですね。
しかしその前に下を見ろと促す礼。
そこには軽トラと、何か作業をしようとする男が。ん?下?? ここで見あげるカット。実は彼らが乗っているランボルギーニは地上から離れた樹木の枝の中に隠れるように紛れていたのです。二人は高いところにいたのか。剪定をするなら2~3日延期してくれと、奥さんへの桃の差し入れとともに頼む礼。男も知人のようで、快く承諾し、別の場所を先にやってくれるようです。これでまた少しは場所を変えずにすみそう。
というか車ごと木に隠すって発想がすごいし、相変わらず高いところ好きだね、と笑いました。こういうの、海外ドラマとかで墜落した飛行機がジャングルに放置されてる、とかでしか見ないよ。空中の車。多分定助のシャボン玉で持ち上げたんだと思うけど。
話題は新聞に戻り、定助は自分たちの報道のことだと思いますが、礼が注目したのは別の記事。TG大学記念講堂での講演にて、理事長・明負が出席することが書かれています。彼にまつわる情報を詳しく調べても、おそらくは全てなりすまし。しかしここにいけば彼の顔をようやく拝める。追跡ではなく、あくまで相手が来るのを待ち伏せるするだけ。行けそうですね。決意みなぎる中、定助はさらに別の記事に反応。オージローとマコリンの変死。「吉良の友達だった男、死んだのか」まさかそれに常敏が絡んでたり、つるぎと彼がかなりピンチだったなんて夢にも思いませんよね。火傷、とかがあれば感づいたかな。
「新ロカカカの収穫までは?」「48時間」時間と場所が色々動くので僕もざっくりとしか把握するのをやめましたけど、とにかく迫っていることは間違いない。操作する手に力を込めた瞬間、背後にまたあのスタンドビジョンが!
バックミラーに確認した途端、間髪入れずにオラオララッシュをぶち込む定助。そして本人は礼とともに車から飛び降ります。
前回の時と同じ、振り返るとすぐに消えてしまうこのスタンド。周りに院長がいるのか、見回しても気配はわかりません。それにしてもスタンドの攻撃はまだ続いていたのですね。病院のとこで終わりじゃなかった。ただ追跡しなかったから攻撃されなかっただけ。今彼の正体を見ると決定してしまったから、それはもう追跡すると同じ事。だから自動追尾でスタンドのスイッチが入った。
この場所を離れるんだ、攻撃がブツかってくるぞ。走り出す二人ですが、このタイミングでパトカーも登場。「そこの二人直ちに止まりなさい」あーもう完全に容疑者だと認識されちゃってるよー。無粋なツッコミをすると、定助が着替えたら結果はどうなっていたのでしょうか笑
さらに悲劇は続き、なんと雨が降り出します。序盤の伏線これかー。空から、落ちてくる、ブツかってくる。つまり……。
まるで弾丸が当たるように、無数の雨粒でどんどん攻撃を受けてしまう二人。
ラッシュで大量のシャボン玉を発生させ、防ぎごうとしますが、次々に貫通して割れていってしまします。これは持たないよなー。「容疑者を発見、応援を頼みます。」ここから警察も増えるのかよーと怯えると、なんと定助たちはそのパトカーの後部座席に避難。お巡りさんたちもあっけに取られてます。
あまりにも強すぎる能力。勝つためにはもう本体に近づいくしかないと決意する二人。そして康穂を身を案じます。もしも追跡してたら、同じように攻撃を受けてるはずですし。お、ということは次回康穂メインなのか? 打つ手なし、というアオリで今回はおしまい。
追跡したいのにできないっていうもどかしさ自体はこの前のエピソードと変わってませんが、想像以上のパワー、射程範囲で院長の恐ろしさを改めて感じさせる回でしたね。若干あっという間に読み終わってしまったという感じもあったのですが、それもそのはず、今回は35ページといつもに比べて少し短めでした。他のお仕事も色々ありますしね。
休載のお知らせもなかったので、また来月読めるのが救い。次回も楽しみです。
そんなジョジョリオン89話掲載のウルトラジャンプ9月号は8月19日より好評発売中。
すみません今回発売日当日に感想アップできませんでした。
電子版はこちら。例によって僕はこれを買いました。
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