帰宅した密葉は、先に家にいた常敏につるぎの学校で起きた事件の話を伝えるが、彼は「強さと弱さ」についての持論を交え、息子は無実だと主張する。何か隠し事があるような違和感を覚えるが、一方で窓の外に一瞬だけTG病院院長の姿が見え動揺する。その頃定助たち3人はその院長を追って病院内を走り回るが、後ろ姿をが確認できるのみで、なかなか追いつくことが出来ない。偶然なのか何度かものにぶつかって足止めを食らうが、傘立てに当たっただけの礼の足がちぎれかけていて……。
ジョジョリオン最新86話・本編ネタバレを含むあらすじ+プチ感想です。
#86 TG大学病院の院長 その③(3)
参考:前回、第85話の感想はこちら( http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/jojolion85.html )
扉絵はスタンド(P・P)を従えて走ってるような康穂のイラスト。右腕の肘と手首を直角に曲げているので、見方によってはエジプト人ぽく見えるような見えないような。そういえば3部アニメのED曲懐かしいですね。(Walk Like An Egyptian)
前回のラストでいつの間にか両脚がちぎるほどのダメージを負っていた礼。気がつけば重症!!というアオリでスタート。体の一部をひも状にしてなんとか繋がっている、という状況で、このまま追跡するのは難しそう。
散々繰り返された「本当に89さいなのか」という疑問、今度は定助が叫びます。もうそこは置いておこうよ(笑) 逃げるふりして攻撃してきてるというのは間違いなさそうですが姿が見えないのが厄介ですね。もう一度確認するように、「少年の担架」「待合室の椅子」「傘立て」にぶつかり、それはあくまで偶発的な出来事だと考えていたと仲間に伝える礼さん。しかしこれは明らかに院長が何かをしていて「ブツかってきている」のだと結論づけます。
階段でスタント自体をちらりと確認できましたが、やはりスタンド攻撃ですね……。
あえて自分を「追跡」させている。それが条件か。定助がガラスドアでぶつけた傷も間違いなく院長の攻撃だとすると、どんどん悪化する可能性が。状況の不味さをだんだんと実感していく中、見失った院長の姿を康穂が発見。彼は走りゆくバスの最後部に座っています。またもや後姿のみ!
傘立てで一瞬スタンドを見たという礼は、攻撃される条件が「追跡」ならばこれ以上深追いするなと制止しますが、一方でチャンスを逃したくないという康穂。この二人よく意見の食い違いありますねー。ただこればかりは僕も礼さんの意見に賛成。足がちぎれるほどの攻撃ってやばすぎるでしょ。院長はラスボス候補の一人ですけど、やっぱり強いです。
定助に預けていたスマホを奪い取り、一人バスの方向へダッシュ。たまらず彼女を追います。足がそんな状態なので、礼さんは置いてけぼり。駐車場のゲートで一旦減速する、そのチャンスにかけようとする二人ですが、地面に落ちていたタバコの吸い殻がバスのタイヤに巻き込まれ、飛んできて定助にヒット。またしても結構なダメージを食らっています。
とっさに防御姿勢をとったせいなのか、それともそういう能力なのか、すでに怪我をしてたのと同じ、右手にめり込むタバコ。
ヤバさを身をもって体験した彼は礼の提案通り、これ以上はやめるべきだと伝えますが、顔を撮影することに必死な康穂は聞く耳を持たず、スマホカメラで院長を狙い続けます。
そんな念が通じたのか、ついに彼が振り向いたと思ったその時、対向車線からやってきた車に激突する康穂。夢中になりすぎてて気がつくのが遅かった!しかし咄嗟に大量のシャボン玉で接触面をほごし、二人とも大したダメージを受けずにやり過ごすことができました。あぶなかったー。
自分が危険になりながらも康穂優先で能力を使い、守ってくれたことで改めて彼の優しさを感じた様子。ちょっと元彼への気持ちが再熱しちゃうかもって不安がありましたが、この二人は幸せになってほしい(笑)
あらてめて、院長のスタンド攻撃は「何かがブツかってくる」攻撃であり、実際にくるまでに時間差があること、そして予測のできない方向から来るって特徴があることを確認。シャボン玉越しだったためにダメージも少なかったのでしょう。食らってたら単純に車にはねられた(それだけでもひどいですが)以上の大怪我になってしまってたかも。
3人とも攻撃の対象になり実際に危機が迫ったことで流石に康穂もそれ以上追うことをやめますが、突然チンピラ風の男が定助たちに絡んできます。セーラー服姿だからって「お前に言ってるんだぞ、水兵ッ」ってセリフには笑っちゃいます。こういう酔っ払いいますよね。何も反論してないのに一方的にヒートアップし、掴みかかろうとします。礼さんが警告し、咄嗟にシャボン玉で直接触られないようにするも……
次の瞬間、枝が折れるがの如く突然男の首が90度真横へ。そしてその場に倒れてしまいます。定助自身も自体が飲み込めない中、周囲で見ていた人間が通報し、騒ぎがどんどん大きくなります。おそらくこれも院長の攻撃の一環であり、定助が防御したせいで本来彼が受けるはずだったダメージがチンピラに跳ね返ったのだと推測する礼さん。
この間にも人だかりは増え、警官らしき人物も近づいてきます。ことの詳細を説明しようとする康穂ですが、礼は無実が証明されない限り拘束が長引くなら、いっそ逃げるべきだと提案。なんかこう、痴漢冤罪に通じるものがありますね……。「みんな優しそうな人たちじゃないか、いつは信じてもらえるかもな」って大人というか「現実は非情である」感が出ててさすが礼さんって感じがします。
新ロカカカ収穫までに院長を倒して奪わなくてはいけない(彼が持ってると思ってるので)、だが方法は今はわからない、ならば今は散り散りになるになるしかない。そう判断し、康穂のスタンド能力を活用して後日見つけ出して合流することに。一人残され、困惑する彼女でしたが、ここで再び透龍が。一部始終を見ていたので、男が勝手に定助に迫って転んで首が折れただけだと証言してくれると言います。さりげなく肩をだき「君が心配なんだ。そばにいてあげたい」なんて言っちゃてますよ。単純に未練があるからヨリを戻したいのか、それとも院長の仲間なのか、どちらにせよ好きになれないですねー。
前々から彼がもし敵だとすると名前からやカメレオンぽい服装から透明に関する能力かな、と予測してるんですが、今回もそばにいたってことは院長の能力をさらに「認識させない」ようにしてるのか、なんて思ったり。でも密葉さんも院長の姿を目で追っていつの間にかケガしてたんですよね。だから今の攻撃はコンビ芸というよりも、院長の能力「だけ」なのかも。
舞台変わって、高級そうなマンションの屋上階。いわゆるペントハウスでいいのでしょうか、ジャグジーにつかる男と、ぽっちゃりな女性が話をしています。男はマコリーンと甘えた声出してますが、彼女のいない隙にカバンから万札を抜いてます。この2ページで二人の関係性が1発でわかるのはすごい。お金目当てですね。ハイ。
前足をどけろよ、と言った密葉を殺したい、なんて怒ってますから前に出てきた、つるぎ糾弾会議の出席者ですね。どうりで見覚えが。あらましを聞いて「なるほど、前足か」って納得するの地味にひどい笑 お金持ちだけあって不動産価値についても詳しいようで、そもそも東方家と交流があったのは彼らの土地が目当てのようです。目的があって憲助と仲良くしてたのに、それをただの嫁のくせに〜ってマジギレ。「怒ると可愛いけどさー」ってさりげないフォロー。こいつ、できる。
ん?彼女の方を向いたこのチャラ男、胸のあたりに何か特徴的な印が見えます。あれ?もしかして……。カジノやショッピングモールなど、土地を手に入れたらやりたいことは色々あったようで、代々続く東方家が抱える「何か」問題・弱みを握ろうと取り入ろうとしてたんですね、前足さん。それを邪魔してさらに侮辱した。いつの間にか怒ると同時に涙目になっってます。
「常敏が自分の病気を治すために同級生を殺したって噂は面白いけどね」あくまで子供達の伝説のようですが、壁の目のどこかに病気を治す土地があって、それで同級生に「おっかぶせて」「健康と病気を交換して」治したという噂。え、そこまで知られてるのは意外でしたね。あまりにも非現実すぎて与太話、都市伝説になってる感じでしょうか。ちなみに彼女は晴天バディーズのオーナーだそうです。スタジアムも持ってるとか。
旧ロカカカを追ってた頃にスタジアムとかありましたよね。でも前足さんの話しぶりから関わってないのか?
用事があるので出かけようとする彼女ですが、謝ってチャラ男の指を踏んづけてしまします。ベキっって嫌な音してるぞ……。「オージローちゃん ごめんなさい」こ、こいつは! 笹目桜二郎! スタンドとか、能力発現の際の特徴的なマークが胸についるので間違いないですね。ここで彼が再登場するとは。全くの予想外。なんかこう、吉良の全貌が見えてない時の、謎を強調するキャラクターというイメージが強かったのですが、こういう絡み方をするのは面白い。
「難病のことは 等価交換のことか」「地面じゃなくてフルーツじゃないのか」と詳しい話を聞きたがってる様子。もう死んだサーフィン仲間の船医にその話をされたことがある。と、吹き出しに吉良の顔イラストつきで書かれています。挙句「ジャグジーの男か 陸の男か」なんてアオリが出てればあの人か!ってなると思います。今コミックス読み返しましたが、その後の回想でチラッと出るものの、定助たちと絡むの1巻2巻ですからね。めちゃくちゃ久しぶりの本編登場です。
ドラッグのせいもありますが、吉良の言葉がきっかけて自分の指を無くしてますからね。ポルポオマージュとはいえ(?)相当腹を立ててる様子で、定助が吉良と仗世文の融合だと知ったらまた敵対しそうですし、新ロカカカにせよ旧ロカカカにせよ、指も治すことができますからね。争奪戦に参戦するという流れもかなり高そうです。
そんな懐かしキャラのカムバック、というところで今回はおしまい。いやー、ほんとこれは予想できなかった。同じ月刊連載のSBRのコミックス数と比べても、ストーリー展開としてもかなり終盤に差し掛かってると思うんですけど、ここで登場とはね……。カウントダウンが残りまだ5日あるので、色々動けそう。新ロカカカが、本当のキャラが気がついてないだけで実は東方邸にあるわけですから、最終的にみんなあそこに集うのか、それとも意外な相手同士で潰し合うのか、今後も楽しみです。
ジョジョリオン86話掲載のウルトラジャンプ6月号は、5月17日(昨日)より絶賛発売中です。
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※このエントリ(同一URL)は、5月17日に一度「今月のウルトラジャンプは17日発売です。全く気がつきませんでしたすみません」という、以下の内容でお詫びとお知らせという形でアップしました。
タイトルの通り、今月のウルトラジャンプはいつもより早い17日発売です。19日が日曜日だから今回は土曜日(18日)発売かな〜なんてよく確認せずにいて、ツイッターで流れてきてびっくり。まさか金曜とは。忘れてるだけで、そういえば過去にも似た状況になって金曜発売ってあったような気がしないでもないような……。
とにかく、申し訳ないのですが僕自身も全く気がつかなったのでいつものあらすじ+プチ感想は明日になります。すみません。
とりあえずAmazonで電子版購入したのでこれから読みます。
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