新ロカカカの枝を探す定助たちは、TG大学病院の研究室に入れる4人の最後の人物、病院長の明負悟を探っていた。名前以外の情報がほとんどないながらも、彼が部屋を後にするところに遭遇、必死で追いかける彼らだが、邪魔が入ったり、見失ったり、80代の老人にも関わらずなかなか距離は縮まらない。一方、つるぎの学校では、鉄門での痛ましい事故についての話し合いが行われ、父兄らはつるぎが犯人ではないかと疑われるが、密葉は我が子を信じる強い意志を見せ、啖呵を切ってみせる。
ジョジョリオン最新85話・本編ネタバレを含むあらすじ+プチ感想です。
#85 TG大学病院の院長 その②(2)
参考:前回、第84話の感想はこちら( http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/jojolion84.html )
扉絵は常敏のアップ。肩にヘラクレスオオカブトを載せています。求めるのは強さ−というアオリがありますが、この人も自分の勝利のためなら一切妥協しないタイプですよね。父ノリスケとの回想シーンなんかでもそういった貪欲さがヒシヒシと伝わってきましたが、現在進行形で息子以外の家族に誰も知らせずに新ロカカカ持ってますからね。院長倒して最終的に戦うことになる可能性がどんどん上がってます。
ページをめくると帰宅した密葉の姿が。家に人の気配がなく、そのまま歩いているといきなり何者かが彼女に急接近。それは彼女の夫・常敏でした。ロカカカの影響ではなが取れてしまった結果、付け鼻?のようなものを装着しているのですが、それに反応した様子。これまでも隠れて整形していたこともバレたかと不安がる彼女ですが、夫は「すげぇな」「イケてるよな」「ヤバイぜェ」とべた褒め。家族とかパートナーの前で別人のようになる人っていると思うんですけど、こういう常敏の姿は想像してなくて、面白いのと見ちゃいけないものを見たような感覚になりますね。尖った鼻をヘラクレスオオカブトみたいだ、というのは特に「何ってんだこいつ」ですけどね。密葉もツッコミ入れてます笑
皆が帰ってくる前に少しいちゃつこうぜとベットに移動しますが、なんとさっきまで腕につけていたカブトムシまで一緒にシーツのとこにいるじゃないですか。虫苦手な僕でもカブトクワガタくらいならまあ平気なんですが、普段寝てるところに置くなんてちょっと信じられなくてドン引きしました。
つるぎの話題になり、学校の校門で起きた事件について隠し事がありそうだというと、「ああ、そっちか」なんて漏らしちゃう常敏。あれ?嘘つくの下手か?それともそれくらい密葉には心を開いてるのか。子供を護ると決めてるけど、祖母の花都のことで侮辱されていたから、少なくとも実際に手を下す動機はあるのでは?と告げると、おもむろに立ち上がる常敏。
彼によれば、運と不運があるなんて言われているが、結局のところ勘違いであり、あるのは「強さ」と「弱さ」だけだという。強くて生き残るものと、弱くて滅びるもの。それは彼の息子つるぎも理解していて、そんなくだらない理由では復讐なんてしないと。気になったのは「今東方家はさらに強くなりつつある」と「つるぎにそんなヒマはない」の二つ。密葉もそこ引っかかっていましたが、前者は隠している新ロカカカが実ることで、っていうので理解できますが、つるぎが忙しいとはどういうことでしょう。今後の展開として祖父ノリスケの死に関わっている可能性が示唆されてましたが、それを含め、何かのミッションを常敏から与えられているとか?枝を守れって。うーん。
彼の言葉に思いを巡らせるなか、ふと窓に目をやると、敷地ギリギリのところにTG大学病院院長っぽい後ろ姿が。なぜこんなところにいるのか、常敏に尋ねようとするも彼は部屋を出て行ってしまうところであり、聞けずじまい。窓に近づいてよく確認しようとすると、ロックの突起に指を引っ掛けて怪我をしてしまいます。それに気を取られている間に院長の姿は消えています。定助たちサイドでもそうですけど、ほんとこの爺さん謎ですね。
絆創膏をありかをたずねに常敏の元へ行くと、彼は昆虫を飼育しているスペースにいました。彼が今まさに扉を占めているキャビネット?の中には、どうやらロカカカと思われる樹木が。密葉さん大学病院の隠し部屋で本物見てますからね。思わず部屋から出て行きますが、反応し言葉に詰まった彼女の異変に常敏も何かを感じ取った様子。寝室も絆創膏置いとけよ、と素知らぬ顔で会話を続けてますが、二人の間に緊張が走ってます。
一方TG大学病院ではその院長のそばまでやっと到達でき、「あんた岩人間だな」「こっちを見ろ」「明負悟」と呼びかけますが何かに激突して阻まれる定助。病院のガラスドアでした。スタッフオンリー的な?
ペイズリー・パークでドアを開けさらに追いかけますが、フラフラあるてるはずなのに一向に距離は縮まりません。おうなかで椅子に激突して転ぶ礼さん。気がつくと定助も手から出血しています。
何かの攻撃なのか、逃げようとする院長を追い詰めるために二手に別れることを提案。礼が別ルートへ行き、二人きりになると康穂の元彼・透龍のことの話題へ。定助は院長の仲間で、追跡を邪魔してると行ったけど、前回「すぐそこにいるよ」と教えてくれたことで疑惑はなくなったよねという彼女。何か想ったのなら、当時は好きだったけど、今は彼とはもう何も何もないよとさらに付け加え、改めてロカカカの枝を見つけたい気持ちを強調します。それに対し「何も疑ってないよ」と答える定助ですが、ちょっと視線をそらしてますね。まあ普通に考えてモヤモヤしますよね、元カレの存在は。
一気に追い詰めるはずが、院長をスルーして定助の正面から向かってくる礼。あれ、全然気が付いてない。この辺りほんと能力っぽいですね。そしてさらに走るとエントランスの傘立てに激突。また足止めを食ってしまいます。康穂はペイズリーパークで病院内のカメラにアクセスし足取りを追うことを提案。そのため携帯を定助に預けます。
どのカメラでも院長の顔は確認できません。エントランスから出ようとした時にはすでに礼の背後に回ってます。これに対して「俺をマヌケみたいにいうな」っていうのが可愛い笑。そんな確認をしていると、タイミングよく透龍からの着信が。彼女に伝えますが、院長のことで手いっぱいであとでそれどころじゃありません。留守電にしますが、思わず何を吹き込むか耳に当てる定助。
再会して手に触れて同じ気持ちだってわかった。よりを戻そうという内容のメッセージと、思い出の写真が送られてきました。さっき康穂は何もないといったけど、二人の間にまた何か芽生えたのか?不安がる定助ですが、自体はもっと深刻です。
ただ傘立てに引っ掛けただけのはずが、礼のあし、膝から下あたりが両方とももげかけてあらぬ方向を向いちゃってます。筋繊維?まで見えちゃっててちょっとグロい。
「これは攻撃だ」「定助が見たやつかもしれない」「ブツかってくる攻撃だ」最初は些細でもいつの間にかとんでもないダメージになってる。これもヤバイですね。すでに敵の術中に、というアオリで定助の怪我した小指にフォーカスされてますが、院長のスタンドだとしたらやはり密葉さんのあれも同じように攻撃受けた可能性かなりありますよね。やはり敵と認識されたか……。そもそもロカカカを巡るって意味では岩人間側と「常敏・つるぎ」も敵なわけで、そっちも動きがありそう。土壇場ですり替えた彼らにたどり着くのも時間の問題ですよ、康穂だって消去法で気がつてるんだから。
ジョジョリオン85話掲載のウルトラジャンプ19年5月号は4/19<本日発売>
電子書籍版はこちら
人気ブログランキング参加中。
この記事へのコメント