ジョジョリオン　第77話　【ネタバレあり】　あらすじ　感想 (2018/7/19 更新) #ジョジョ: 映画感想.net ～映画ファン「きよ」のオススメ作品紹介～

2018年07月19日 15:00

ジョジョリオン　第77話　【ネタバレあり】　あらすじ　感想 (2018/7/19 更新) #ジョジョ

前回までは……。
プアー・トム戦、決着！追尾するシャボン玉に根をあげ、ついにプアートムの加圧を解いてしまったトム。全力疾走で追いかける定助だったが、あと一歩というところでトムの仲間と思われる「救急隊員」に枝を奪われてしまう。能力が解除されたことで東方家の面々は一命をとりとめ、やられたと思われた植物鑑定人も、自身の体を最大限ロープ状にすることで生き延びていた。痛み分け、といったところだが、実は常敏がこっそりと枝をすり替え一人勝ちしていて……。
ウルトラジャンプ掲載の、最新77話本編のネタバレを多分に含んだあらすじ＋プチ感想です。

#77 等価交換と大学病院その①(1)

参考：前回、第76話の感想はこちら（ http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/jojolion76.html )

今回はウルトラジャンプの表紙もジョジョリオン。一つ前のエントリ、本日発売のコミックスについてのお知らせでも触れましたが、UJ表紙イラストと18巻の表紙がシンクロしています。さらに言うと、絵筆が描かれてるのは岸辺露伴は動かないシリーズとも同じ。ツイッターとかで以前よく見かけた画像(4コマ漫画)などでは、描かれているキャラが筆に反応したりするものがありましたが、この表紙イラストでは定助は絵筆を認識してるんでしょうか。デッドプールじゃないから第4の壁は無理？

巻頭カラー、ではないので扉絵はモノクロ。定助と常敏＆つるぎ親子の３ショット。それぞれ別の目的でロカカカを求めているこの２グループ。今後直接対決が見られるのでしょうか。燃え尽きぬ果実への想い。というアオリ。前回ので果樹園かなり燃えちゃいましたからね。その上でロカカカを奪われる。だけど決してあきらめるわけにはいきません。
もっとも、秘密にしてますが本物の枝は前述の通り常敏たちが隠し持ってるんですけど。

次の見開き2ページはロカカカについてのおさらい。一瞬コミックスの最初かな？と思ったのですがコミックス19巻は75~78話収録になりそうなのなので、(だいたい真ん中くらいにくる76話でそれをやる意味というか、)そういう意図ではなさそう。

本来は身体のダメになった部分を治癒する代わりに、別の健康な部分が岩のようになったりする「等価交換」のパワーを持った不思議な果実ロカカカ。しかし定助の身体に起きたような、「空条仗世文の1/2」＋「吉良吉影の1/2」で一人の命を生きながらわせたような奇跡は今まで聞いたことがなく、その「新ロカカカ」を求めて岩人間たちが襲ってきたのでした。
ここに「記憶は失った」とあったり、上記のような説明を受けると、もはや「どっちが定助のベース」っていう考え方はしないほうがいい気がしてきました。定助という全く新しい人間が誕生した。人づてに吉良や仗世文のことは分かるけど、記憶が蘇るという形で「ルーツ」を知るという流れはもうやらないのかなぁって。ロカカカ手に入ってもホリーさんに使うでしょうし、どちらにせよ彼女は定助にとっての「母親」に変わりないですから。

めくると前回の続き、復活した植物鑑定人・礼が定助と共に東方家の面々に合流。ずっと父ノリスケとしか連絡取り合ってなかったのになぜ姿を表したのか、など常秀が悪態をついていますが、定助は意を決して家族にこれまでの経緯を伝えます。「岩人間の話だ」というノリスケさんの言葉でみんな黙って聞いています。

ここで明らかに動揺しているつるぎ。息が荒い。実はロカカカの枝を持っているのは自分たちだよ、って嘘をついてるわけで、子供にはなかなか難しいですよね。しかし常敏はといえば「救急車に乗っていた人物が怪しいなら、大学病院の消防署の管轄だ」とアドバイス。岩人間に関しては彼にとっても敵であるので前回同様共闘、悪くいえば定助やノリスケをうまく利用して排除してしまいたいのでしょう。

枝ごと切り落としてしまったロカカカですが、サボテンに接ぎ木すれば10日で果実が収穫できるだろうと。そこがデッドライン。それまでに取り返したいと。常敏は確かにサボテン使ってましたからね。そこまで読まれてるとなると、怪しまれて東方家を探されたらバレる可能性が……。「ギグリ(ギクリ？)」とめっちゃ焦ってるつるぎくん可愛いw

話題は焼けてしまった果樹園のことに。常秀が妙案があると言い、松茸狩りやタケノコ狩りのツアーをやったり、レッサーパンダやゴーカート場を、などと夢物語を語りますが大弥ちゃん以外まともに聞いてません。テーマパークでもやるつもりなのだろうか。

一方、礼は定助だけにもう一つ話を付け加えます。それは「常敏が怪しい」ということ。プアー・トムはロカカカが燃えると困るので果樹園にまだ姿を表したのであり、そう考えると別に犯人がいることに。礼はもう完全に常敏だと思っているようですが、「憲助と価値観こそ違うが燃やすか？第一彼も加圧の攻撃を受けていただろ」と反論。証拠はないが、信用しないほうがいいだろうと改めて釘をさします。サボテンの件といい、礼さんすごいなぁ。
どちらにせよ目下の脅威は救急車に乗ってた人物であり、ナンバープレート「3-11」を手がかりに進もうと決意します。

舞台変わって、その大学病院。透け感な洋服に身を包んだセクシー目の女性が駐車場から進みますが、途中乗り込もうとしたおばあさんを無視して「閉まるボタン」を押してしまいます。ひっでぇ。そんなひどい女が待合室で呼ばれた名前、それは「東方密葉」常敏の妻であり、つるぎの母。ここにきてがっつり登場しましたね。

診察室に入った彼女は、「片耳が聞こえない」「呼吸ができない」と訴えます。診てみましょうと若い医師。しかし診察中だというのに、昼がまだだったという理由で海苔をかじっています。ゴミ箱には大量の海苔の袋。あれ？これやばい人？
彼が密葉を顔を覗き込むと、なんと右耳を中心に頭部が岩のように変質しています。これはまさか、ロカカカを使った症状！？

ドクターは全然問題ないと告げますが、納得してない様子。そもそも受信したのは垂れてきた胸をあげる治療のためであり、そちらは治ったものの歯並びが悪くなった。次にそれを治したら今度は右耳に不調が。何が起こってるのかと不安がっています。
あー、このためか。冒頭で「ロカカカの本来の等価交換」の効能改めて説明したのは、彼女はロカカカを意図せず使用してしまった、ということなんですね。

そんな彼女をなだめるようにしつつも、マイペースに海苔を食べたりケイ素サプリ入りウォーターをがぶ飲みしたりやりたい放題。体に何個も「ドクター」って札つけてますけど逆に怪しいですよね。まあトムの言葉などから、この岩人間(名言されてないけどもう確実でしょこれ)は本当に医者として振舞ってるんでしょうし。健康的に問題ないと言われても、つるぎに気づかれて問い詰められたら困るので治して欲しいと改めて依頼。医者はどこかに電話すると「一度だけ完璧な治療法がある」と説明します。しかしその値段はなんと「２億円」。そんなふざけた申し出にも関わらず「お金ならある」と快諾してしまいます。
これ流れ的に新ロカカカですよね。めどがってるから、ということなのでしょうか。かなり前に、新ロカカカなら他人の健康な部分と、自分の疾患部を等価交換できる。旧ロカカカのような、一人の肉体の中で完結しないのであっちを治したら今度はこっちがダメになる、のイタチごっこではなくなるっていう予想してましたが、ついにそういう使い方をする人が出てきそうな気配。

一方、同じ病院で「東方家の果樹園が燃える」というTVニュースを眺める女性が一人。広瀬康穂。彼女もことの顛末については聞いているようですが、今後の展開を不安がっています。ここには婦人科の受診できたっぽい？
そんな彼女の目に入ったのは、車椅子を押されてどこかへ向かう女性。先ほどのドクターと、蜜葉です。「いつも手でお口を隠してる人だ」って言ってます。もしかして歯並びがおかしかった頃のことでしょうか。もしかしてコミックス読み返したら口を抑えるシーン出てくる？そう言われるとそんな姿がなんとなく浮かぶような……。
しかし注目すべきは彼女の足。なんと岩のように硬くなり、一部骨もむき出しになってしまってます。
？またさらに使ったのか？それともすでに色々な所に影響が……？

というところで今回はおしまい。
いやー、ロカカカがやり取りされ、今回も出てきたあー君やおじいさんなど使用した人が過去にも数人出てきましたけど、こんな身近に実際の治療として使ってる人がいたとは。常敏のクワガタやスポーツカーなどで金持ちなのは分かってますが、奥さんの金遣いも相当なものですね。そもそも胸のために受診し、さらに悪魔の取引をしちゃったのが運の尽き。

現状新ロカカカは一つしかないわけで、ホリーさん、つるぎくん、そして密葉と、主人公側で守りきれたとしても誰が使うのか。今回タイトルが「その①(1)」になってるので、このドクターとの戦いが待ってそうです。救急車には二人のってて、詳しくはわかりませんが医者なら乗車してないのでは？とも思います。2人、あるいは3人登場するんでしょうか。楽しみです。あと手がかりを追ってるのが定助と礼さんの二人なので、この二人の共闘がまた見れそうなのも期待してます。

そんな感じの最新77話が掲載されてるのはウルトラジャンプ8月号。7月19日、本日発売。