ジョジョリオン 第75話 【ネタバレあり】 あらすじ 感想 (2018/4/19 更新) #ジョジョ

ウルトラジャンプ 2018年5月号 (未分類)

前回までは・・・。
定助や常敏らが東方邸の敷地内、家屋や地下通路などそれぞれの場所でスタンド「オゾンベイビー」の攻撃に苦しめられる中、シャボン玉に包まれた状態で果樹へと近く植物鑑定人・礼。彼がロープを飛ばして巻きつけたことにより、燃え盛る炎が気になり姿を表したプアートムを含め、その場の全員に「ロカカカが実る枝」がバレてしまう。片方を枝、もう片方をトムへの攻撃に用いる礼だが・・・。
ウルトラジャンプ掲載、最新74話本編のネタバレをがっつり含んだ、あらすじ+感想です。



#75 プアー・トムとオゾン・ベイビー その④(4)

参考:前回、第74話の感想はこちら( http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/jojolion74.html )

トビラ絵は地球をバックに定助とS&Wの二人。"その果実は世界の理 (ことわり)すら変える" というアオリですが、いわゆる地図を塗り替える、というか、7部でいう聖人の遺体のように「新ロカカカを手に入れたものが全てを得る」みたいな感じになってきました。

ページをめくるとある少年のエピソードが語られます。彼の両親が育てた梨はものすごい良いもので、その年の売り上げは8000万。にも関わらずその果樹園は経営に失敗しますが、その原因は野生動物や害虫ではなく、「人間」。同業者に栽培方法ばれて、果実は奪われ樹木も切り倒されていたという。

もともと人嫌いだった彼は両親の失敗を許せず高度1200mのスキー場に住みはじめます。ああ、これは礼さんの過去か。ということは今回活躍するんですね。その後彼が高原で育てたイチゴがはじめて売れたのは彼が17歳のことで、買い手は「東方フルーツパーラー」。以降は東方のため、4代目東方憲助のためだけに果樹の栽培と研究に専念したという。

なるほど、これで彼ら二人の信頼関係にもより納得しますよね。人間嫌いの青年が、唯一心を開いた相手。これまでのちょっとドライ過ぎたり、あるいは捻くれて素直じゃない言動もそういった過去があればこそなのかも知れません。信じられるのは己と、一部の人間のみっていう。なんかちょっとジーンときました。

東方家リビングでは気圧の変化でやられる、虹村、憲助、常秀の姿が見えます。次はその礼の現在の様子。冒頭で前回のことに触れた通り、片方の腕のロープはロカカカを接ぎ木した枝、もう片方はプアートムを捉えています。1ページまるまる「礼から見たロカカカの枝」ぽい描写があって、昨日このブログで紹介した映画「ハードコア」みたいな「主観カット」でちょっとテンション上がりました。

シャボン玉に包まれているとはいえ苦しそうな礼ですが、「ワイヤーで砕いてやるぜ」と、プアートムに巻きつけた力を強めます。それに対して恨み言を漏らすトム。本来の能力なら離れた安全な場所に入れば良かったのに、火をつけたられたおかげでこんなことになってしまったと。全員にとって「誰かが動かなきゃいけない状況」を作り出したという意味で、常敏ナイス判断でしたね。ただただ気圧に苦しめられる状況からは変わった。

絶対にロカカカはもらう。トムがそう宣言すると、礼の顔面が歪み、脇腹にはくぼんで穴があくような状況に。何が起こったのか。
トムは埋められていたドールハウスを掘り起こして抱えることで、ワイヤー越しに触れている礼への加圧を一気に高めます。普段は射程100mの優しい能力、と表現してますが、十分凶悪だよ・・・。

どんどん圧力がかかり、血を吹き出しながらおぞましい表情、姿になっていく礼。少し前の「ゾンビ」もびっくりの姿。金剛力士像っぽい表情です。「ワシの身体より早く、おまえの身体 内部を潰してやる」やばい。ここで離れていた定助がシャボン玉で何かをトムに飛ばします。

弾丸?いやそこまでの威力はないはず。中になにか入ってます。それは「イチイ」かつて礼から猛毒が入ってると説明されたことを思い出した定助は、それをプアートムにぶつけます。礼同様、シャボン玉の「内部」に圧力がかかることで実が、その状態で破れば、汁を飲ませることができます。彼の意図を理解し、ワイヤーで下を固定、無理やり飲ませる礼。よっしゃ!

イチイは猛毒であり、アガサクリスティの毒殺トリックにも使われ、大型の家畜も死ぬほど。植物鑑定人らしく解説します。「加圧されるのが早いか、毒が回るのが早いか」トムのセリフを今度はこっちが返します。これは勝てるか?
焦ったトムがナイフを取り出すも、すかさずワイヤーで弾き飛ばします。が、しかしトムの目的はナイフではなく鞘の方。ワイヤーをさやで挟むと、そこは「内部」になり、それを伝って礼にはさらに圧力が・・・。

これまで以上の血が吹き出し、ついに片腕が取れてしまいます。定助の叫びも虚しく、礼の目玉が落ち、、、。
一気に潰される礼。ただ、よく見ると目玉がワイヤーで繋がっているんですよね。もしかして「やられたふりをしている」だけなのかな、と少し希望が持てたり。定助も「!!」と気がついていいる描写があるし。そして「勝ったぁああ くそ野郎ーッ」というトムの勝利宣言。敵が勝利を確信した時は???

よろよろになりながら立ち上がる定助に対し、近づけば近くほど加圧は強まるからそのまま離れたほうがいいと上から目線でコメント。彼がやっと横たわる礼のそばにいくころ、トムは枝を手に取り「ワシのものだァァァァ」と高らかに宣言。危機を脱した彼もまたゼエゼエ言いながらこの場を去ろうとします。少しずつ追いかけていく定助。

と、そこで聞こえてくるのはサイレンの音。それは消防車と救急車。流石にこの騒ぎに気がついてやってきたようです。イチイの毒もこれで解毒してもらえるだろうと予想するトム。定助がまだついてきてる以上能力は解除できないので、車両に乗った人々も影響受けてしまうよな、などと考えていると。

諦めていない定助は何かを構えてこちらに飛ばそうとしています。「枝は誰にも渡さない」「逃さない」それは何重にも重ねたシャボン玉。空に向かって打ち上げる。ミルフィーユ状になっていて、中心部は濃くなってるので何が入ってるかは見えませんが、ふわふわ飛んできかたかと思えば一番外側が破裂して、急に向きを変えます。追尾してる!

慌てふためくトムと、静かに距離を縮める定助。逃げていく中、もう車両が見える位置まで追い詰められて・・。

というところで今月はおしまい。しかも残念なことに、来月が休載で、再開は6月19日発売のウルトラジャンプ7月号とのこと。これは遠い。まあイベントの準備とかもあるでしょうから覚悟はしてたんですが、決着がつかない状態で待たされるのは余計に辛いですね笑

冒頭、今回は礼の過去について語られたと言うことで、海外ドラマでの「前回までは」のパターンでいくと「そのキャラに大事件が起きる」予感がひしひしとしてまして、案の定すごいことになってしまいました。憲助との絆にジーンと来てただけに、余計に悲しい。ただ、上記でも触れてますが、もしかして完全な再起不能じゃないかもしれないんですよ。これは僕の希望的観測と言うか、思いっきり願望が入ってますけど、思わせぶりな目玉の描写と、あそこまであからさまなトムの勝利宣言。勘ぐってしまいます。
ただやられたことに対して定助がより怒って、弔い合戦的にトムを倒す、と言う展開だとしてもそれはそれで十分熱いんでね。そこに個人的な気持ちとして、礼さん生きてたらもっといいよなぁって感じです。
あと気になるのはミルフィーユシャボンの中身。「さっきはイチイだったが」と警戒してる時点で違うと思ったほうが間違いない気がします。ただまあ見た感じは似てるっちゃ似てます。何かの実っぽい。

とりあえず2ヶ月あるので楽しみに待ちたいと思います。ちなみに来月はウルジャン発売日前後に「岸辺露伴は動かない」の単行本2巻が出るので、まるっきりジョジョなし、と言うわけではないです。思いっきり勘違いしてました。露伴コミックス2巻は7月19日発売です。すみません。訂正してお詫びします。ただ本誌掲載時に全部買って読んでるからな僕。それでも買いますけど。

てなわけで最新75話は本日(4/19)発売のウルトラジャンプ5月号に掲載中。





例によって今回も電子書籍版で購入しました。



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