前回までは・・・。
東方邸の敷地にドールハウスを埋めたことで、プアー・トムのスタンド能力「オゾン・ベイビー」が発動。それはターゲットとなる範囲の気圧をどんどん加圧(扉を開くと減圧)していくもので、トムと仲間のはずの常敏にさえも容赦無く襲いかかる。家の物置ではその常敏と息子つるぎ、地下通路では定助と植物鑑定人・礼がダメージを受け続けてるが・・・。
ウルトラジャンプ掲載、最新74話本編のネタバレをがっつり含んだ、あらすじ+感想です。
#74 プアー・トムとオゾン・ベイビー その③(3)
参考:前回、第73話の感想はこちら( http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/jojolion73.html )
扉絵はプアートムから攻撃を受ける4人が並んで立っている姿。果実は男たちに決断を迫る−−。という煽りが、「覚悟はいいか」と問われているように見えます。常敏が持っているアタッシュケースがトランプのスペードのキング柄でちょっとおしゃれ。彼のスタンド「スピード・キング」はディープパープルの楽曲が元ネタですが、今更ですがちょっとスペード・キングにも似てますね笑。東方家のトランプネタ、スペードは彼の息子「つるぎ」が担当でしょうけど。
応急処置として酸素を吸ったものの、未だ呼吸はあらく危機的状況の常敏親子。異変に気が付いてドアを開けてしまった鳩、そして大弥までもが気圧変化で気を失ってしまいました。すぐにドアをしめたため、室内は依然として親子二人ですが、この場所から出ないまま、なんとか攻撃の手を緩めさせないといけません。
不信感を露わにするつるぎに「巻き込んだことは謝るが息子(つるぎ)を想ってのことだった」と説明し、信じてもらって、二人でプアートムを倒すことを決意。「殺せる。覚悟は必要だがな。」やらなきゃやられる状況とはいえまだ年齢いってない子供となんという会話してるんだ笑
置かれた環境を整理するために、水圧にたとえて説明する常敏。訓練された人間の限界「21気圧」に数分で到達してまうことから急いでことを進めないといけないし、この場を出ずに仕留めることを強調します。
彼はプアートムと接触した駐車場で出会った女性に電話。やはりプアートムは彼女と一緒でした。電話口に出てきたトムに見せた映像。それは火の手が上がった果樹園の姿でした。
つるぎの「ペーパームーン(キング)」でカエルの形に折ったスマートフォンに加え、さらに消防車を作成。たくさんの灯油を入れ(紙に染み込ませ)木々に向かって移動。灯油を発車したらスピードキングで温度をあげて発火させます。なるほど、親子のコラボで枝に火をつけてたのか。
個人的に消防車の折り方って知らなかったです。あとでググってみようっと。
ロカカカの実る枝まで燃えてしまば全員にとって敗北ですが、焦ったトムが近くまでやってくればそこを叩くチャンスがありますし、この場に定助たちが入ればその行動によっても事態は変わります。ある意味賭けのようなこの行動。「正しい道を進んでると信じてる。だから必ず勝てる」かっこいいセリフです。
一方で加圧によって苦しめられながらも、木々の異変に気が付いた定助。単に(文字通り)あぶり出すのではなく、何か狙いがあると予想。
再び常敏らの状況が描写されますが、岩助のことを心配するつるぎに「岩になれば耐えられるはず」と安心させます。あれ、これ伏線になったりしないかな。ちょっと覚えておきたいです。そして飛べるものとして、次は鶴をおらせます。一体何をやろうとしてるのか。枝が判明したら空からかっさらう気か!?
このままではロカカカの枝まで燃えてしまうことを恐れた定助は自身を大きなシャボン玉で包み外に出ることを決意。空気で包まれた結界なので、これまでのドアなどと同様、穴が開かなければ単純にどんどん加圧されるだけだだと。これなら枝をとってこれると説明します。
危険であると同時に、そんなことをしたら枝の場所が敵にバレると制止しますが、ある女性(ホリー)や消えた過去のためにロカカカを手に入れる。"憲助さんならみんなが幸せになる正しい道を切り開くだろう" 絶対に敵に渡せないし焼かせたりもしない!と熱く宣言。
それに対する礼の答えは「気に入らない」だったが、憲助さんの下りが気に入ったと。悪魔の植物であるロカカカを乗りこなせる人間はいないだろう(でも彼なら・・・)ということで、なんと自分が外に出ると提案。
シャボン玉に包まれた礼が一歩ずつ木に近づきます。それを見ていたのは折り紙の鶴(のカメラ)。常敏たちはこれで定助たちが「回収する決断をした」ことに気がつきます。なるほど、高い位置からなら全体が見えますからね。それで飛ぶものを折らせたか。
スタンド「ドギースタイル」で指をロープに変えようとした時、物陰に隠れるプアートムを発見。ドールハウスを抱えています。「わしを見つめるより急いだ方がいい」とコメント。つるぎも鶴でトムがいることを認識します。
「枝を回収しようとしてるなら」発射されるロープ。一方はトムの顔に巻きつけ、もう一方はロカカカの枝にヒット。「枝そのものが全員にわかったぞ」ついに常敏にもどれがロカカカか判明。最初から彼も「定助たちを利用して最後には自分が手に入れる」という感じでしたからね。ここからまだまだ三つ巴は続く模様。最後の煽りも"混戦必至か!?"になってますし。
というところで今月はおしまい。いつぞやのカウントダウンも緊迫感ありましたけど、気圧のことととい、火のことといいそれ以上にタイムリミットを感じさせる展開でしたね。それぞれの立場から見てるのも良かったですし、つるぎの折り紙を「気に入った」と毎回褒める常敏と、「気に入らない」と一蹴する礼の対比。その後に「気に入った部分もある」とかいう天邪鬼っぷり。そしてジョジョでは印象的な言葉である「正しい道」がセリフに出てくるのも熱かった。それぞれが信じる道に向かって行動してるんですよね。
前々から書いてますが、少なくともロカカカを巡る戦いはこのバトルが終わったら決着しそうなんで、ジョジョリオン自体が終わるんじゃないかっていう別の寂しさがあったりします。ただプアートムが最後の岩人間というのもそれはそれでなさそうなのでね、まだ大丈夫だと信じてますけど。来月は本格的なバトルっぽいのでさらに楽しみです。
そんな74話掲載のウルトラジャンプ4月号は3月19日本日発売。
例によって僕は電子書籍で購入。紙の方には声優ユニットの小冊子がつきますが、電本には本誌にない特別な写真アナザーカットが見れるようなので、ファンの方は要チェック。
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