ジョジョリオン 第100話 【ネタバレあり】 あらすじ 感想 (2020/8/19 更新) #ジョジョ

前回までは……
院長ことスタンド「ワンダーオブユー」と直接対面したものの、岩昆虫「ドゥ・ドゥ・ドゥ・デ・ダー・ダー・ダー」を放ち、近づくことすら許さない。岩生物の成長の秘密が解説され、さらに院長は数年前礼の父の死にも関わっていたことが判明。攻撃され体から石綿が出てしまう定助だが、こちらから攻撃すれば厄災のターゲットとなるいじらしい能力に対し、攻略法があることをほのめかし……。

「ジョジョリオン」最新100話・本編ネタバレを含むあらすじ+プチ感想です。


#100 終わりなき厄災 その(6)

参考:前回、第99話の感想はこちら( http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/jojolion99.html )

扉絵は牧場めいた場所にはえる割と背の低い木の上に登って遠くを見渡している定助&礼のカット。厄災は迫る、世界中からというアオリですが、その表情は警戒しているとも、「どこからでもかかってこい」という風にも受け取れます。そろそろ反撃の時間ですよ。

部屋中にシャボン玉を発生させているものの、岩昆虫の攻撃にあったせいで目からも石綿が発生し、一時的に視界を失っている定助。彼の代わりに礼さんが場所を教えますが、すぐにスタンドで殴りかかっても攻撃は当たりません。依然として壁から体の一部分だけこの部屋に侵入している院長=ワンダーオブユーは圧倒的優位性からか「何が起きるかな」と他人事のようです。

足場を求めて彼が逃げた机、その天板の裏側に岩昆虫が隠れていると礼に教えられ、定助はオラオララッシュを叩き込みます。すると発生したシャボン玉はギャルギャル言いながら厚い天板を通過して裏側へ。ギリギリで避けられてしまいましたが、こんな技術ありましたっけ?地味にすごいことやってる。これには院長も「ムっ」と反応してます。

逃げた岩昆虫は壁を伝って天井へ。机をよく見ると穴が空いて壊れかけているので、通過したんじゃなくてそこの部分を削りとったという状況でしょうか。爆発とは明確に違いますよね。「すでに4針ほど刺されたか」と余裕ぶる院長と対照的に、定助は現在の状況も把握できない模様。岩昆虫は壁からぶら下がる形で彼の頭部を囲み、致命傷を与える喉を狙っています。石綿が気道で発生することで窒息してしまうわけですね、怖い。

しかしそんなピンチにも光明が。礼が体を一部ひも状態にし、天井に貼り付いてるではありませんか。院長の「蛇みたいな動き」ってぼそっとツッコミ入れてるのが実にシュールで笑ってしまいました。指からすごいスピードで紐を発射することでまるで弾丸のように岩昆虫に攻撃を当て、見事撃退。「駆除したぞ」って言ってますし、とりあえずはしばらく心配しなくて良さそう。

さらに彼の快進撃は続き、伸ばした紐で院長にあと2センチの距離まで近づけます。これまでの経験からこちらか何かすればそれが厄災のエネルギーとして逆に不幸になるという予測をたてましたが、そう思わせるだけの「幻想」なのでは?と言う礼。まあここまできたら、イケる!って思いますよね。しかし定助は未だ警戒しており、あくまで「院長から攻撃させる」作戦で行こうと進言。

当の院長というと、ここまで近づいた者は誰もおらず、自分にも何が起こるか分からないとなお強気のしせい。自分にとって不利になる可能性など微塵も思ってなさそう。ウゼー。さらに精神攻撃か、ここにきて礼の父や借金苦で病死した母のことまで持ち出し、今現在礼が生きているのは「たまたま」で、彼もまた厄災の中にどっぷりいた、と改めて解説。

さらなる闘志に火がついた礼は片腕で院長の首を掴み、すでに攻撃態勢だった方の手で突き刺します「掴めてるぞ くたばれくそ野郎」しかしスパンという音ともに切れたのは礼の髪。まるで時が止まったかのような出来事に、流石の院長も覚悟してたようで、目をつぶっていました。だが残念なことに実際はすんでのところでヒモは院長を避けるようにかべに減り込み、逆に礼の体は何かで削り取られたような傷が複数。

「シャボン玉」これこそが定助の秘策。ただ浮いてるだけのように見えて、そのうち何個かを高速で回転させていたのです。これで院長が近づいてきたら勝手にダメージを受けるというはずだった。しかも彼はコントロールしていた。にも関わらず、礼は院長を攻撃し、その結果厄災のターゲットとなって礼の身に禍として降りかかってしまった。顔面血だらけ、ズームアウトすると頭部にも削り取られた穴が空いてしまってます。3部の「ガオン」されたり、億安の能力的なそこにあったはずのものが綺麗になくなってます。

その場に崩れ落ちる礼。「私自身このスタンド能力にかなり不安になったが、君たちは厄災をくらうためにこの部屋に来たのだよ」まあ一筋縄じゃないかないなと予想してたとはいえ、一気に戦力が奪われてしまったのキツイ。それだけ礼が追い詰めたということでもありますけどほんとワンダーオブユーの力って厄介だな。しかも定助の攻略法が通用しなかったというわけで、どうするんだこれ。

心が折れかける定助に、ボロボロのはずの礼が勇気づけます。「厄災はオレまでだ」「今現れたのは幸運だ」もう読みながら泣いちゃう。彼によればシャボン玉の本当の姿について気がついてないと教えます。あえて院長の前でいうが、「だれにもそれに気がついていない」「それはスタンドでも見えていない」と。自分のヒモを使い、説明してみせる礼。一本の線が高速で回転することで、まるで急のような形を作っています。これは以前(このブログを検索したら第70話、3年半前でした)にも、彼によって小さなヒモが高速振動してシャボン玉を作ってると指摘されていますが、改めて「回転」というワードが登場しましたね。今回のギャルギャルいってたのも、正しく回転してるからだし、回転して削りとってる。

しかしそこにあるのは回転だけで「その中に見えないヤツがある」と。自分の腹部の削り取られた穴を見せて説明してくれてます。この時気になるのは、服は無傷だったのに、肉体だけガオンされてるところ。これかなり関係ありそうですよね。かつてDIOの能力を教えるために最後に時計台を攻撃したのも泣けましたが、今作では定助の覚醒のヒントとは。前も一回ダメかと思われた状態から復活してますからちょっと期待しちゃいますけど、今回のダメージは相当なものだからな。礼さん……。

定助がそれに気がつけば院長倒せるかも、というところで今回はおしまい。しかも残念なことに来月休載で、次回は10月です。うおーこんなところでか!ただ戦況が一気に動いて、院長VS定助の一騎討ちという舞台が整ったともいえますからね。再開してからの怒涛の展開にいやがおうでもテンションはあってしまいます。

定助の能力ですが、ここで回転とはね〜。誰だってジョニィの能力を連想しますよね。しかも球体が回転してギャルギャル言ってるとジャイロっぽさもありますし、ああ間違いなくジョジョ7部を経てのジョジョ8部なんだな、ってめっちゃ嬉しくなります。今回ジョジョリオンは100話記念でしたが、ウルトラジャンプ自体7部移籍をきっかけにずっと買ってますからね。そこを含めての歴史に思いはせちゃいます。
最近見た「刑事ジョンルーサー」の中で「爆発の反対は爆縮、ブラックホール」云々というセリフが出てきまして。、定助の体の一部の8部吉良吉影の能力は「爆発するシャボン玉」であり、ジョジョリオン作中でもその影響を受けたような攻撃方法を使ってますよね。今回のガオンは、やはりそういう方向なんじゃないかと予想してます。高速で振動+回転するシャボン玉というだけだったら、削られた破片がどこかに残るはず。しかし「そこだけポッカリ穴が開く」というのは礼のいう通り別の秘密がありそう。

2ヶ月いろいろなことを考えながら待ちたいと思います。

そんな記念すべき100話掲載のウルトラジャンプ9月号は8月19日<本日>発売。



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今回も電子版で購入しました。

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