ANNA/アナ / 90年代。ソ連のKGBの暗殺者して育成されたアナ。昼間はモデルをこなしながらさまざまな立場を使い分け、次々と標的を抹殺していくが、やがてCIAに目をつけられてしまい……。リュックベッソン監督。サッシャ・ルス主演。

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ロシア人モデルであるサッシ・ルスを主演にした、リュックベッソン監督のアクションサスペンス。市場でモデルとしてスカウトされたアナ。順調に仕事をこなしていくが、実はそれは入念に計画された作戦であり、彼女の正体はKGBの暗殺者。恋人にさえその素性を明かさぬまま、いくつもの顔を替え任務を遂行。しかしある時からCIAに目をつけられてしまう。
彼女の上司役にヘレンミレン、この業界に招き入れ恋愛関係にもなる男をルーク・エヴァンス、CIA役にキリアン・マーフィら共演。
あらすじ
1990年、ソ連の諜報(ちょうほう)機関KGBで国家にとって危険な人物を抹殺するため育成された殺し屋のアナ(サッシャ・ルス)は、モデル、コールガールなど複数の顔を使い分け明晰(めいせき)な頭脳と抜群の身体能力を駆使し、腕利きの暗殺者に成長する。あるとき、CIAのわなにはめられたアナは、捜査官のレナード(キリアン・マーフィ)から信じがたい取引を迫られる。(シネマ・トゥデイより)


カッコいいヒロインのアクションを魅せるリュックベッソン節がこれでもかと炸裂。予告動画で感じてた期待通りの面白さでめちゃくちゃ痺れました。現役のモデルが主演をやってるので説得力があるんですよね。かなり体も細くて、およそ暗殺者だってわからないのに、いざ戦うとめちゃ強い。その動画でも使われていますが、テストを兼ねたレストランでの「5分間で40人との戦闘シーン」はとにかくインパクトがすごくて、見惚れちゃいます。最初に白系(ベージュ)の服をきてたのが中から黒レザーに変わるところとか、見せ方が上手いんですよね。理屈うんぬん抜きにして、いかに綺麗でカッコよく映すかを優先してるというのか、とにかくあれで一気に持ってかれます。

そもそもあらすじとかでCIAとの取引のことネタバレしちゃってますが、今作は時間軸をずらす手法が数回登場しまして。モデルとしてスカウトされるシーンの後に、実はKGBになって全部作戦のうちでした、とか。え?なんでそうなるのって映像の後に、その経緯を説明するような回想が挟まれていくスタイル。だからなるほどもう相手はここまできてたのか、とか、どこまで折り込み済みなの?って後々わかっていく。驚くべき展開の衝撃に何度も晒されます。

モデルやったり、そこで出会った女性の恋人(偽装の意味も兼ねる)とのごく普通の日々を描きつつ、早回しのようにいくつもの任務をこなしてくアナ。コスプレ?というか色んな髪、服装、職業で出てくるのでそこも見どころの一つでしたね。さすがモデルさんと言ったところ。顔がガラッと変わるわけじゃないんで、よく見ればすぐに同一人物だってわかりそうなものなんですけど、劇中だと「なぜわかったの?」なんてやりとりが。まあそのくらい色んなパターンで仕事してます。

恋愛といえばスカウトしてくれたKGBの人とも、自分を追ってきたCIAの人とも関係を持ちます。これは彼女なりの作戦だったのか、それとも本当に気持ちがあったのか。こればかりは本人しか分からないところですが、ほんと主人公をうまく利用するつもりでも翻弄されてしまうっていう表現としてとても面白かった。もちろんそれは上司であるヘレン・ミレンも言えることで「どこか自分に似てて可愛がってる」(少なくとも僕にはそう見えた)二人の関係性がとても好きです。計算高く、入念に準備して、ここぞというタイミングで実行する。師匠から全てを学び、最後には……。映画ラストシーンの「クソ女」ってセリフが最高でした。ちょっと違うかもしれませんが、プラダを着た悪魔のアンハサウェイとメリル・ストリープの関係が好きな人はわかってもらえる感覚だと思います。認めてるからこそ厳しくしてた。

二重スパイとして上手くいけてたと思ったらピンチになって、それももしかして計画のうちなのか?全貌を知ってるのは誰で、誰が誰に騙されてるのか見てるこっちも分からないまま展開してくのはほんとに楽しくて、最後の瞬間まで飽きさせなかったなぁと。アクションもガッツリあるし、リュック・ベッソンらしさ全開で面白かったです。

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