つい最近紹介した「刺さった男」などを手がけるスペインの鬼才、アレックス・デ・ラ・イグレシアが監督、脚本を担当した衝撃作。今回もぶっ飛んでますし、R15指定なのでご注意を。
宝石店に強盗に入ったホセら仲間たち。通りかかったタクシーに飛び乗り逃走劇を繰り広げるのだが、道に迷った彼らは魔女伝説で知られる森奥深くの村にたどり着いてしまい・・・。
『アイム・ソー・エキサイテッド!』のウーゴ・シルバ、『灼熱の肌』などのマリオ・カサスに加え、監督の作品に数回出演中のカロリーナ・バングがヒロイン的ポジションを好演。
あらすじ
失業した揚げ句妻ともうまくいかなくなったホセ(ウーゴ・シルバ)率いる強盗団は白昼堂々宝飾店を襲撃、ホセは息子らと共に偶然通りかかったタクシーに飛び乗り逃げる。パトカーの追跡をかわすうちに道に迷ってしまった一行は、魔女伝説が伝わるスガラムルディ村にたどり着く。人食い魔女たちの洗礼を受ける中、強盗団を追ってきた者たちも加わり魔女軍団と人間の壮絶バトルが始まり……。(シネマ・トゥデイより)
街中のパフォーマーのふりをして襲撃した関係上、キリストやミニーマウス、スポンジボブがドンパチを繰り広げるという、色々大丈夫なのか?怒られないのかっていうオープニングから始まり、序盤のカーチェイス、迷い込んでからの怒涛の展開といい、まさしくジェットコースタームービーという言葉がぴったりの作品。
例によって、どちらかといえばお笑いに重きを置いていて、ショッキングな映像ではあるもののコミカルな印象を受けるんですが、冷静に分析すると魔女たちはめちゃくちゃ怖くて、人ごとで良かったーって感じ。
トイレ入ったら下から覗いてる人と目があってしまったり(しかもこれ後ほど伏線が回収された)、鉄でできた牙の入れ歯をつけたおばあさん魔女に噛み付かれて腕がとんでもないことになったり。あとは動物のように四つん這い状態でこっちに向かって突進してくるし・・・。
予告動画でも匂わされている通り、男性陣は女性を、女性陣は男性を悪く言うというシーンが多々あって、魔女のモノのホラーコメディでありつつ、いつものような風刺的な要素も含んでおります。主人公が別れた妻との関係が象徴的ですが、そういう男女のいがみ合いの構図の中で、唯一エバだけが違うんですよね。単純にイマドキの魔女っていうこともそうですけど、ホセに恋してしまい、あろうことか、助けようとしてしまう。もともと、前述のトイレの伏線しかり優しい子なんでしょうけど、愛の力で一族さえ裏切れる。ジーンときちゃいます。ちなみにエバはお色気担当も兼任しておりますが。
子供がいるわけだしそこまで残酷なことはしないだろう、なんて常識は通用せず、ビックリするシーンが多々ありますし、それがノンストップで描かれるので本当休まる暇がなくて、めちゃくちゃ面白かった。グロ描写にある程度耐性がある方ならオススメしたいです。もちろんゾンビモノみたいな、作り物だってわかるようなグロなのでそこまでじゃないですし。でも終盤に出てくるアレのインパクトは凄かったなぁ。
16年11月末現在、アマゾンプライムでは字幕吹替ともに無料対象になっていますので、会員の方は是非に。
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