【Disney+】ゾンビーズ3 / 人間、ゾンビ、狼人間らが共存する街シーブルックを舞台に種を超えた恋愛友情を描くミュージカル映画第3弾。大学進学がかかった大一番のタイミングで、なんと宇宙船が現れ……。

メグ・ドネリーとマイロ・マンハイム主演で送る、ディズニーのオリジナルミュージカル映画の3作目。元々は隔離されていたゾンビ、そして狼人間たちとの共存することを選びみんな仲良く暮らしていたシーブルックに、突如として宇宙人たちが襲来。とある目的のためにチアの大会に参加する彼らは、地球人たちをどんどん学んでいき……。
過去2作に続き監督はポール・ホーエン、脚本はデヴィッド・ライト、ジョセフ・ラソ。
狼人間たちも共に暮らすようになり、ますます活気に湧くシーブルック。アディソンやゼッドたちは高校卒業目前だが、なんと彼のアメフトの活躍を見ようと大学のスカウトが。晴れて認められればモンスターで初めての大学入学という前例となるため責任は重大だが、そのタイミングで突然宇宙船が現れ、中からは青い髪の宇宙人がやってくる。
トレヴァー・トージマン、チャンドラー・キニー、アリエル・マーティン、ルポール・チャールズら共演。
あらすじ
人間の高校生アディソン(メグ・ドネリー)と、ゾンビのアメフト選手であるゼッド(マイロ・マンハイム)は、高校卒業を控えていた。ゼッドがアメフトでの活躍を買われ、奨学金をもらってゾンビ初の大学進学を果たそうとする一方で、アディソンはチアの全国大会を企画する。その大会に出場を希望するエイリアンたちが銀河系の外からやって来て、シーブルックの町に滞在する。(シネマ・トゥデイより)


【参考 過去作の紹介記事はこちら】
ゾンビーズ / 「ディセンダント」に続く、 ディズニーの青春作品。ただゾンビと言うだけで隔離されてきた少年と、周囲の偏見に流されず彼に惹かれていくヒロインとの交流を音楽と共に描く。
http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/Z-O-M-B-I-E-S.html

ゾンビーズ2 / とある秘密を抱えたチアリーダーとゾンビの青年の恋と自分らしく生きる大切さを描いた青春ミュージカル第2弾。ゾンビと共存する街に今度は狼族が出現。彼らの目的とは、そして二人の恋仲に危機が!?
http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/Z-O-M-B-I-E-S-2.html

ディズニーのオリジナル映画、それもミュージカルものは昔から大好きなのですが、ゾンビーズが2年ぶりに帰ってきました。いよいよ大学進学っていう人生の岐路に立たされるゼッドですが、アディソンの方も自身のアイデンティティが明らかに。
90分という短さながら今回もミュージカルシーンたっぷりで、見てるだけで楽しかったです。過去作品の頭にも触れてますが、チアの時はすごく明るい曲、ゾンビたちはダーク、狼は力強くとそのテーマに合ったジャンルになってるのもバラエティ豊か。そこに今回は宇宙人が加わります。
素性が全くわからない時の「侵略されちゃうかも??」って曲も新鮮でした。

その宇宙人たちが入ってきたことで乱暴な言い方すれば掻き回されてしまうので面白かった。封印していた「感情」を持つようになったり、地球の文化にいちいち驚く姿も王道で笑ったし、そのうちの一人がゼッドに一目惚れする流れも割とサクッと終わってそこまでしつこくなかったのも好印象。ここまできてあのカップルが別れるとかあり得ないです。でも同じ大学に行くことが危ぶまれて、物理的に離れ離れのピンチになるんですけど……。

これまでの日々があったからこそゾンビも狼も認められてて、なんとか合格させようと街の人みんなが応援して彼を讃える歌を歌うのもジーンときちゃったし、前述の通り良い先例として住民たちの悲願ていうのがひしひし伝わってきて泣けます。そうじゃなくてもゼットがいいやつだから説得力もあるし。両親たちがゾンビ流のおもてなししてたのはツッコミ入れたかったけど(スカウト相手に魚の内臓を振舞ってた)笑

ユートピアの座標(地図)を得るために、チア大会に参加する宇宙人たち。身体能力というか持ってる装置が特殊だからゼッドの記憶が塗り替えられてなんかチートっぽくて嫌だったけど、「心を読む装置」によって他のキャラたちの意外な趣味や、恋路が進展したりとサイドストーリーとしてはいい塩梅でした。

でも一番驚かされるのは、アディソンの白い髪の意味ね。後付けとか言っちゃいけないんだけど、そういう設定にしてきたかーとびっくりしますし、ルーツがわかる反面、これまでのような「種族が違っても助け合える、恋人になれる」って単純な話じゃなくなってくる切なさがあります。そういう流れの中で名曲「サムデイ」がまたしてもかかるものだから、泣いちゃうよ。ほんとこの映画はストレートに「人種とか性別とかみんな違ってもいいんだよ」っていう強いメッセージが中心にあるの胸が熱くなるんですよね。

まあ、ディズニーなんでね、ネタバレになっちゃいますが、最後はちゃんとハッピーエンドですからご安心を。ほんと幸せな気分で見終われてよか
った。例によってダンスシーンで終わるし。
コミカルなシーンも多々あって、例えばマザーシップのAI音声が本当のお母さんっぽい言動だったりとか、ナルシシストのチアボーイのあれこれとか、マスコット関連とかニヤニヤさせられました。

さっと見られて、恋愛友情、そして他者理解というシンプルだけど大事な価値観を様々な曲と共に描いてて今回も最初から最後まで楽しめる映画でした。
ちなみに歌唱シーンは全てオリジナル音声=英語(&ゾンビ語)ですが、日本語字幕が出ますので意味はわかります。

ディズニー+にて吹き替え版で視聴。
当然過去作も配信中ですので、まだの方はそちらも是非。2年間が空いてますから、キャスト陣の変化とかも見どころかも。

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