コンビニ・ウォーズ～バイトJK VS ミニナチ軍団～ / ヨガ大好きの高校生バイトに降りかかるソーセージ軍団の恐怖。ジョニーデップの娘と今作監督の娘 W主演で送るB級?ホラーコメディ。デップ本人も出演。: 映画感想.net ～映画ファン「きよ」のオススメ作品紹介～

2018年09月23日 17:00

コンビニ・ウォーズ～バイトJK VS ミニナチ軍団～ / ヨガ大好きの高校生バイトに降りかかるソーセージ軍団の恐怖。ジョニーデップの娘と今作監督の娘 W主演で送るB級?ホラーコメディ。デップ本人も出演。

「Mrタスク」という映画に登場するコンビニバイトの女子高生二人を主役にしたスピンオフ、ホラーコメディで、前作同様にケヴィン・スミスがメガホンをとるほか、そのケヴィンの娘であるハーリィ・クィン・スミスと、あのジョニーデップの娘リリー＝ローズ・デップがW主演。
ジョニーデップ本人も前作と同じ役で登場＝つまり親子共演。
ヨガが大好き、同じ名前で相性ぴったりの親友コリーンたち。父が経営するコンビニでバイトをしているのだが、近くで残忍な殺人事件が発生。同じくして彼女たちの周りを蠢く小さい影。果たしてバイトJKを待ち受ける運命やいかに。
主な共演者はハーレイ・ジョエス・オスメント、ヴァネッサ・パラディ(ジョニデの元妻でリリーの実母)、ジャスティン・ロング他。
あらすじ
授業もバイトもやる気のないヨガが好きな高校生、コリーン・コレット（リリー＝ローズ・メロディ・デップ）とコリーン・マッケンジー（ハーリー・クィン・スミス）はバイト先のコンビニでパーティーを開こうとするが、誤って地下に眠っていた謎のミニナチス軍団を呼び覚ましてしまう。巨大な怪物を解き放ち、世界を手中に収めようとする軍団から地球を守るべく、彼女たちはコンビニで死闘を繰り広げる。(シネマ・トゥデイより)

冒頭で触れた通りこの映画は「Mrタスク」という作品の続編というかスピンオフなのですが、僕自身はその映画を未視聴。少し不安があったのですが、結論から言うと全然問題なかったです。おそらく舞台が同じなので、前作見てるとニヤッとする演出があったり、ジョニーデップ演じるキャラクターをはじめより入り込めたかも知れませんが、見た感じだと主人公2人とちゃんと絡むのは初めてっぽかったので、この映画で親子共演させるための再登場と言う印象を受けました。サービスでちょろっとかな、と思ったら結構ガッツリ出てきます。

そうそう、あとは今は別れたデップの元妻ヴァネッサも出てくるので、一緒にシーンこそないですがほんとの親子共演だから面白いです。メイキングを見ると以前より親交があるようなので、監督が自分の娘とその友達および親を出演させた、それがたまたまジョニーデップって言う事でしょうか。そのおかげがダブル・コリーンの相性はバッチリで、映画でよく見る「自分たちが世界の中心って感じのティーンエイジャー」感がすごく出てました。リリーがかなり痩せてるのでハーリィがよりムチっと感じに見えましたが(失礼)、高校生という設定には違和感なかったです。外国の人って大人びてるからこんなものかな、って思っちゃう。

映画の原題を直訳するなら「ヨガ馬鹿たち」なので、劇中かなりヨガが登場しますし、ミニナチ軍団との戦闘もヨガの応用って感じ。そもそも「なんとかのポーズ」と言うのがあまり聞かないものが多くて(ヨガフェットってなんだよ)、信用していいのか悪いのか微妙な講師も面白かった。多分SWのボバフェットからとったのでしょうが、その結果邦題とジャケットがSWを連想させるものになってるのはどうなんでしょうか。

アクションとしては中盤のコンビニ、そして終盤あたりにもう一つ大きなバトルが用意されてるのですが、若干低予算を感じさせるCGでして。よく見るとミニナチ軍団はとてもキモいので、あえてチープにする事でそのグロさがマイルドになってたかなと思います。あまりド派手さは感じませんが、やりたい放題でどんどん退治していく姿はスカッとします。ゲーム風なエフェクトが出るのも楽しい。

ストーリー展開はあまりひねらずとても分かりやすいもので、その分歌(主に３曲、かなりちゃんとした歌唱シーンがあります)とヨガとが描かれて、文字通り「バイトJK」にスポット当てた作品だったのかなぁと。基本的にずっとコミカルでしたし、ジョニーデップ演じるキャラも例によってぶっ飛んでて(特に目の演技がすごかった。よく疲れないなぁ)ニヤニヤでした。前述の通り「親子共演かー」っていうメタ的な要素もありましたし。

そうそう、ラスボスが語るシーンで色々なモノマネが出るのですが、吹き替えの人も結構頑張ってて。特にシュワちゃん＝玄田哲章さんの真似が特に似てましたね。バットマンがマニアックすぎてわからなかった。ここ必見です。くだらないけど。

Blu-rayを旧作料金でレンタル。映像特典で劇中の歌唱演奏シーンを振り返るものや、上で触れたのメイキング(7分ほど)が収録されていました。
軽い気持ちで見られる、オススメの1本です。