人狼ゲーム 夜になったら、最後 / 「人狼ゲーム」を題材にしたVRゲームを実写映画化。新人の警備員が赴任した田舎町は個性豊かな住人ばかり。そこでおぞましい事件起き、そこに人狼の影が。ホラーコメディ作品。

無実の村人の中に紛れ込んだ殺人者、人狼の正体を暴いていく。人気パーティゲーム「人狼ゲーム」を題材にしたVRゲームを実写映画化したホラーコメディ。新人の警部員が赴任先の田舎町で起きた殺人事件の捜査に乗り出す。主演はサム・リチャードソン(トゥモロー・ウォー)。
田舎町ビーバーフィールドに森林警備員として赴任したフィンだが、その矢先に突然犬が殺される事件が起きる。人間の犠牲者も出始め、現場からは「人狼」という存在が関わっている証拠が。フィンと住人たちは怯えながらも犯人探しに乗り出すが……。
ジョージ・ベイジル、ミラーナ・ヴァイントゥルーブ、サラ・バーンズ、マイケル・チャーナス、グレン・フレシュラーら共演。
あらすじ
田舎町のビーバーフィールドに赴任してきた森林警備員のフィンは、地元の小さなホテルに滞在する。郵便配達員のセシリーの案内で住人たちにあいさつするが、変わり者ばかりで困惑するフィン。ある日、ホテルオーナーのジャニーンの夫が死体で見つかり、死体には食いちぎられたような跡と、人間のものとは思えない毛が残されていた。警察に連絡しようとするフィンだったが、吹雪で道路は通行できず、さらに町の発電機は軒並み壊されていた。(シネマ・トゥデイより)


若手俳優が多く出演してる邦画の「人狼ゲーム」をイメージしてしまうとだいぶ戸惑ういうか、題材となっている「人狼ゲーム」としての面白さである「参加者がやりとりする中で嘘つきを見つけ出す」みたいな要素はかなり低いです。上記あらすじの通り新人の警備員フィンが主人公なので彼の目線オンリーで物語が進み「待てよこれ全員怪しいよなぁ」って見ていくタイプなのでホラーとしては割と王道の一つ。

どうやらキャスト陣はコメディアンが集結してるのもあってそのメンバーが本当に個性豊かで馬鹿馬鹿しくて。大爆笑とかでもないんですが、濃いんですよね。劇中でも「スティーブンキング作品のキャラ」とかツッコミは入ったりしてますが、みんな微妙に変わってる。そういう人たちが一人、また一人と犠牲になるし、後半は疑心暗鬼とか諸々でお互いに……。

あ、一応ピンチになったタイミングで同じ部屋に集まって「冷静に話し合いましょう」みたいな人狼ゲームっぽさ出すんですが早々に決裂。「こんなところに居られるか!」って分かりやすいくらいの死亡フラグ立てていく徹底ぶり。主人公だからフィンは生き残るの確定してるとして、他は誰が犠牲になるかはわからないですからね。と言っても全然悲壮感はなくてむしろ笑ってしまう。心理戦も何もあったもんじゃないですからね。でも誰なんだろう?って考えながら見るのは楽しかったです。

人狼という存在も「そういうことにしてるだけでごく普通の人間犯人」というパターンも頭の片隅に入れておいたのですが結論から言うとちゃんと人狼がいました。CGとか使っての戦うシーンもあり。斧投げゲームが伏線になっていたとは。

ヒロイン的存在の人はフィンと一緒に行動してサポートしてくれてつつもこれまた変わってるし(元カノの電話出たら不機嫌になるのとか、まだ知り合って少ししか経ってないですよね?)助手役っていうのともまた違う感じ。ただこの二人が一番スポット当たるし、出てる時間も長いです。

終盤にかけての次々に犠牲者出る流れのうち、3者が連続でやられる流れはブラックなピタゴラスイッチみたいで変な笑いが出たし、この事件が起きる前から住人同士の関係性、パイプラインなどにおける価値観の違いなどなど背景にある要素が絡んだけっかいいように人狼に利用されちゃった感がありましたね。元ネタのゲームみたいに「協力して見つけ出そう」がうまく機能しなかった。

ジャンル的にも「コメディ」だと思うしめちゃくちゃ真剣に見るタイプの作品ではないですが、馬鹿馬鹿しいなと思いながらもサクッと見る分には楽しかったのでおすすめ。間違っても心理戦や犯人探しを目的にしないでください(笑)

↓DVDジャケットもそうなんですが「全米初登場10位」を誇るのってなかなか珍しいと思う。

U-NEXTにて吹き替え版で視聴。

B09X49TFH5
人狼ゲーム 夜になったら、最後 [DVD]

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