ヴァレンタイン ヒーロー誕生 / 悪が蔓延る町。映像監督にその能力を見出されたウェイトレスの少女は、ヒーローとして悪者を退治しその様子を公開することに。自警ヒーロー、ヴァレンタインの名は広まり……。

スカイラーコミックを原作としたスーパーヒロイン映画。主演はエステル・リンデン。
インドネシアの大都市では犯罪が多発し、人々は怯えながら暮らしていた。ウェイトレスとして働くスリマヤは同僚を助けようと親とともにやってきた武術シラットで撃退。お客としてきていた映像プロデューサーはそんな彼女に目をつけ「悪と退治するヒーロー映画」の主演女優としてスカウト。女優を夢見てきた彼女は承諾するも、問題なのはフィクションではなく実際の悪者相手に戦うという点だった。「ヴァレンタイン」は少しずつ装備品も充実しながら活躍を広げるが、一方で凶暴な悪の組織も暗躍していて……。
キュートなヒロイン誕生の物語。
日本語吹き替えに水瀬いのり、森川智之ら。
あらすじ
彼女が本当のヒーローになるためには…
インドネシアの大都市バタヴィアシティ。近年、犯罪組織の多様性により街は暴力で支配されていた。この混沌とし??た街で、女優になることを夢見ながらカフェのウェイトレスとして働くスリマヤ。父は他界し、母にはバイト暮らしを心配されているが、兄のウンブラだけが彼女の夢を応援してくれていた。ある日、仕事中に同僚が痴漢に襲われ、父から教えてもらった得意の武術シラットで退治すると、そこにたまたま居合わせたTVプロデューサーのボノにスカウトされる。彼は「ヴァレンタイン」というヒーロー映画を撮って、街を犯罪から救うヒーローの存在を世に知らしめようと計画していた。「小さな行動が誰かに大きな影響を与えるんだ」。ボノの友人でスタイリストのワワンと共に、スリマヤはヴァレンタインとなって自警活動をはじめるが…。(amazon、DVD商品ページより)


紫色で少女がヒロインというとキック・アスのクロエちゃんが若干よぎりますが、冒頭で触れた通りインドネシアでヒットしているスカイラーコミックから出ている作品を原作にした実写版。しかもアベンジャーズやジャスティスリーグ同様に、「同一世界観で複数のヒーローが存在し、映画でシリーズを展開」を計画しているとのことで、順番が前後してしまいますがこの映画ラストに別のヒーローがチラッと出てきてます。

面白いのが普通にヒロインとして始まるのではなくて、「悪を倒す様子を撮影して公開する」ってスタートなところ。だから仲間二人も含めて主人公チーム3人は正義の味方としてはあくまで素人。手探りながらやってるという感じですし、スリマヤちゃんの強さ頼みってところなんですよね。そのグダグダ感がまさしく「ヒーロー誕生」だったなぁと。一応メカニックとしての知識はあるので装備類はちょっとずつ豪華になっていきます。

あらすじ検索してる中で見かけたレビューでゴッサムシティかよってツッコミが入ってましたが、舞台となる街は犯罪者が結構やりたい放題なので序盤とか片っぱしからそういった小物を倒していきます。それに伴ってテレビやYoutube的なもので市民たちがヴァレンタインの活躍を知ることとなり、彼女もやりがいを感じていく。一方でメインヴィランも色々やってて、それがマスクをした男シャドーと、その部下の女性たち。個人的には女性たちにもっとセリフがあったり性格の違いとかでキャラ付けしたら面白かったなーとも思うんですが、独特の不気味さはあったので敵としては悪くなかったです。

マスクをつけてるので当然中の人の動機、エピソードがあるのは予想できてましたが、それ以外にもプロデューサーの隠された過去があったのも共感しやすかった。なぜヴァレンタインという名前なのか。単純にいい映像を撮りたいってだけではなかった。もう一人のオネェも賑やかし担当なのかと思いきや、終盤に……。

スリマヤが抱える問題も結構重くて、したっていたはずの父親の自殺。その真相を調べたい反面知るのが怖いっていうのも泣かせますよね。母親たちは家を売って前に歩き出そうとしてるのに、なかなか折り合いがつけられない。その気持ちもよくわかる。でもいろんなことがあって立ち上がるっていう姿がグッとくるし、健気さに応援したくなります。またシャドーの目的と父の悲劇が絡んでいく展開も見応えありました。
辛いことがあったときにどう行動するか、それがヒーローとヴィランの違いになっているというもうまい。

アクションシーンは前述のシラットという武術が基本になっているので、舞うような格闘スタイルでそこも好きですが、かなりのシーンでパルクールというか駆け回りアクションが敵も味方もやるのでスピード感がありました。それ以外にも走行中の2台の車を舞台にスリル満点のバトルもありますし、予告でも使われている手錠なげ。バイクシーンもあるので、かっこ良かったです。

流石にハリウッド大作に比べてしまうと若干映像がチープと言いますか、CGだなってバレバレだったり、なんか一瞬飛んだような編集があったりはするものの中身が面白いので問題なし。戦闘シーンが生身の肉体の分、迫力あって良かったかも。

ちなみに事務所社長である森川智之さんが吹き替えをプロデュースしてるようで、クオリティ高かったです。主演の水瀬いのりさんも可愛らいさとかっこよさを兼ね備えてましたね。個人的にはキラメイジャーという特撮ヒーローをこの春まで見ていて、出演されてたので正義の味方としてより愛着が湧きました。

最初に触れた通り他のヒーロー作品などで展開してく映画シリーズの1作目ということで、次回以降も期待して待ちたいと思います。

U-NEXTにて吹き替え版で視聴。

DVDにはデカ文字字幕も収録とのこと。

ヴァレンタイン ヒーロー誕生 [DVD]

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