倶楽部「賭郎」には政財界をはじめ力を持った連中が参加しており、法律も超えたなんでもありの賭け事をしていた。その結果どのような結果になろうと敗者は立会人によって「取り立て」が行われる。それは命さえも。「嘘喰い」こと天才ギャンブラーの斑目漠はかつて賭郎No.1の座を欠けた勝負に挑むも敗退。しばらくは潜伏していたのだがとある噂を聞き、素人の梶を仲間に再び危険なゲームの世界へ飛び込む。
嘘喰いのパートナー梶役に佐野勇斗の他、三浦翔平、白石麻衣、村上弘明、本郷奏多、鶴見辰吾ら共演。
あらすじ
日本の政財界そして裏社会をも牛耳る闇のギャンブル倶楽部「賭郎」。その会員には政府の要人や超一流のイカサマ師たちが名を連ね、勝負に負けると生死を問わず代償を取り立てられる。「嘘喰い」の異名を持つ天才ギャンブラーの斑目貘(横浜流星)は、かつて賭郎の頂上決戦で敗れ会員権を剥奪されていた。倶楽部を荒らす新たな会員の佐田国一輝(三浦翔平)のうわさを聞きつけた貘は、賭郎の頂点を目指して究極のデスゲームに挑む。(シネマ・トゥデイより)
まず第一に、今回はちょいちょい原作からの改変ポイントがあるので実写版の宿命である「原作ファンであればあるほど違和感」を覚えてしまう要素が多々あるかもしれません。僕自身も連載当時最終話まで読んでいて思い出深く、今回の作品は序盤の方だったにせよ記憶の中のと違うぞ?ってわかったくらいでしたからね。
逆にいうと新規というか全く知らない人でも割とすんなり入り込める作りになってるし、何が起きてるのかも比較的わかりやすかったと思います。特に後半にある佐田国とのバトルは心理戦という意味では見応えありましたし(まあ絶対に勝つってわかるからそこまでハラハラしないけど汗) 嘘喰いらしい世界観もある程度出てたと思います。
そもそもこれ単純なギャンブル漫画でありながらも同時に暴力要素があるのが割と珍しくて。命をかけて戦うから参加者やその用心棒的キャラ、そして立会人がめちゃくちゃ強いんですよね。今回も村上弘明さん扮する立会人が最終盤でアクション見せてくれてますが、格闘とかは抑えめ。その分前半の山場がガッツリアクションでした。廃ビルからジャングルに変更になってるので、「サバイバル」要素が増えた反面、緊迫感は薄れてた気がします。向こうには居場所がバレてて、いつ襲ってくるかわからない「狩りの獲物」状態でのハラハラはありますが、いかんせん広すぎて。
だからこそ主人公チームが色々やってても相手には見えてなくて、結果出し抜けちゃう。普通に実弾とか全力で殺しに来てるから「賭郎マジやばい」って十分すぎるほど伝わる効果はあるけど。
あと一番気になるのはカジノのオーナーの白石さん。別に若かったからダメだったってこともないんだろうけど、無理して凄みを出してる感じが出ちゃってて、全然カリスマを感じなくて。キャスティングが失敗だったと思う。それこそ栗山千明さんとかが似合う役柄じゃないかな。漠さんに惚れてて頼み事聞いちゃうのとか勘違いするくだりは面白かったけど。横浜流星に頼まれたら誰だって聞いちゃうけどさ。カッコよすぎ笑
宿敵である佐田国もなぜ次々に勝負を仕掛けてるのかの経緯とかも描いてるので感情移入しやすかったし、そのストーリーや風貌で初見の人も秘密に気がつきやすいのでは?と思えたのは良かった。どんな嘘をついてるのか。三浦さんも怒りが限界に達して粛々と敵を倒し続けてる感じがすごい良かったと思います。事件が起こる前の爽やかな笑顔とのギャップが余計に切ない。
心理戦ともデスゲームともちょっと違って、ただお互い表面に出さないどのようなイカサマをしてるのか?を考えながら見るのは面白いと思います。たとえ主人公が勝つのを分かっていたとしてもストレート勝ちじゃないからこそ適度なハラハラでしょうし、かといってネタバラシされてもすぐに「そういうことだったのか」とわかるので難しすぎない点もより多くの人におすすめできるポイントだと思います。
極端なこと言うと横浜流星主演だから見る、でも十分楽しめる作品です。
なぜ「カリ梅」をいつも食べてるのか、などを含め原作漫画はいろんな伏線を散りばめつつ毎回予想を超えた心理戦、イカサマ、そして激しいバトルなどがありますので映画が面白かったらぜひそちらにも触れて欲しいと思います。
あと個人的には数年間活動を縮小してた小池唯さん(戦隊ヒロイン)がで一瞬出てきたのも嬉しいポイントでした。
Netflixにて視聴。
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