アンチャーテッド / トムホランド主演で人気ゲームシリーズを実写映画化したアクションアドベンチャー。50億ドル相当の財宝を手にれようとトレジャーハンターとに誘われたバーテンダー。しかし敵も多く……。

インディジョーンズのような財宝探しをテーマにした人気ゲームシリーズ「アンチャーテッド」を原作にしたアクションアドベンチャー。主演はMCUスパイダーマンでお馴染みのトム・ホランド。監督は「ゾンビランド」2作や「ヴェノム」 ルーベン・フライシャー。
バーテンダーとして働くネイサンは小さい頃兄と共に財宝の伝説を調べることが好きだったが、そんな兄は今は行方しれず。そんな時トレジャーハンターのビクターに誘われ、50億ドル相当のお宝をめぐる冒険に出ることに。しかし富豪やその部下たち、ビクターと腐れ縁な女性ハンターらも参加し、財宝争奪戦は熾烈になっていく。
ビクター役にマーク・ウォールバーグのほか、ソフィア・アリ、タティ・ガブリエルら共演。
日本語吹き替えではスパイダーマンに続いて榎木淳弥が主役を務めたほか、ゲームで担当してきた東地宏樹、千葉繁も参加。
あらすじ
バーテンダーとして働く、ネイサン・ドレイク(トム・ホランド)。器用な手さばきをトレジャーハンターのビクター・サリバン(マーク・ウォールバーグ)に見込まれた彼は、一緒に50億ドル相当の財宝を探さないかと持ち掛けられる。サリバンが消息を断った兄について知っていることもあり、行動を共にするネイサン。財宝を狙うサンティアゴ(アントニオ・バンデラス)率いる組織との争奪戦の末、二人は手掛かりとなる十字架を手にする。やがて彼らは、500年前に消えた海賊船を発見する。(シネマ・トゥデイより)


ゲームのアンチャーテッドはかなり歴史の長いシリーズで、僕個人としてはリマスターされた3作セットとネイト完結作などいずれもPS4でプレイ済。最初に触れた通り「インディ・ジョーンズ」を彷彿とさせる要素も多く、実際にゲームのCMにハリソンフォードが起用されたこともありました。プレイステーションを代表するアクションゲームの一つなので世界中にファンがいますし、ついにきたか、って感じ。調べたら2009年から企画自体はあったもののなかなか実現しなかったみたいですね。マークウォールバーグはその時の主演候補だったようです。

その原作のイメージが強いとネイサン(ネイト)もサリー(ビクター)もかなり若くて最初こそびっくりしましたが、映画の設定的には今回が初めて冒険に出かけてトレジャーハンターとしてデビューするお話になって違和感も少ないですし、演者の事情というメタ的なことを言えば今後実写映画シリーズを続けていくにせよいいと思います。トムホランドといえばスパイダーマンやアンチャーテッド、と言われる日も近いかも。ソニーとしては大事に育てていきたいんじゃないかな。

大まかな流れとしては財宝へ辿り着くために必要な「十字架」を得るためのオークション編と、その鍵を使ってかつてスペインの地下を進んでいく流れ(ここが一番ゲームやインディジョーンズに近い)、敵との戦いが勃発してダイナミックな空でのアクション、そして最後に謎を解いて目的地へって進んでいきます。暗号のようなメッセージを頼りに、宝のありかに少しずつ近づいていくのはハラハラしますし、ゲームやってるのを思い出して懐かしかった。謎解きも重要な要素ですからね。

アクション要素もかなり多くて。一番見応えあるのは予告動画の「飛行機から落下中」これ映画最序盤にも流れてどういう経緯でこうなるの?ってワクワクさせる流れなんですが、これにそっくりなシーンがゲーム3作目にあるので経験者としてはその意味でもテンション上がりましたよ。スピード感とスリル。ネイトって身体能力がイカれてて握力とかどうなってるんだってのはゲームながらツッコミどころではあるんですが、お宝探しに臨むにあたっての訓練シーンでチラッと映る筋肉が凄くて、映画の中でも説得力がありましたね。トムホはスパイダーマンの時点で相当すごいアクションしてたし、彼だからこそできるんだろうな。

終盤あたりの大量の敵を相手にするシーンなんかも「そこで戦うのか」ってすごいダイナミックな映像だし、隠れながらドンパチやるのもこれまたゲームぽくて良かった。敵に関しては二転三転あってそこも適度に驚かされるし。ヒロインであるクロエがいわゆる峰不二子的な存在であるのに加えて、富豪の部下としてジョーブラドックという女性も出てくるんで、4人それぞれに見せ場がありましたね。兄のことでサリーも隠し事があるので一時的には距離ができちゃいますが、基本的には男二人のタッグ。今後もそれは続いていきそう。

予告動画で「何言ってるかわからない」キャラはゲームに出てた千葉繁さんが担当してて、アドリブとも受け取れる面白いセリフを連発してました。『ムツゴロウはいない』とか意味不明で笑う。そしてネイトを演じてた東地宏樹さんはカメオ出演したノーラン・ノース役。ゲーム版でネイトの声(英語)を演じてた方です。そういう形でもゲームの声優さんを起用してくれたことも原作を大事にしてる印象があって好きです。

シリーズ化、と書きましたが、明らかに今後につながりそうな要素もクレジットシーンの前後に挟まれていましたのでお見逃しなく。二人の前に現れた人物は一体。単純にゲームで扱った内容をそのままやるだけでも十分面白いと思うので、個人的にはぜひ長い間続いてほしいなと思います。ネイトが主人公のお話は綺麗に完結してるので、映画で気になった人はそちらも是非どうぞ。

どうしても経験者としての見方になっちゃいましたが、もちろん単発のアクションアドベンチャー1作目としてかなり面白かったですし、ネイトの始まりの物語なので誰にでもおすすめできる映画。探検要素はあるものの、虫とか蝙蝠とか目を背けたくなるものも出てこないし、シンプルに謎解きとハラハラを堪能できると思います。

U-NEXTにて399円で72時間レンタル。吹き替え版で視聴。

6/8より好評発売中。
B09VC7QVN9
アンチャーテッド ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定) [Blu-ray]

動画はこちら
https://amzn.to/39oAiTH

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック