【書籍情報】ウルトラジャンプ (12/18より発売中)にて ジョジョ初のスピンオフ漫画「クレイジー・Dの悪霊的失恋」連載開始!&6部読切「フジコの奇妙な処世術 ホワイトスネイクの誤算」も掲載。

先月の段階でもお伝えしましたが、小説「恥知らずのパープルヘイズ」上遠野公平さんが原作、そして「ノーガンズ・ライフ」のガラスマ・タスクさんが作画というタッグで送る、ジョジョの奇妙な冒険、【初】スピンオフ連載漫画が今月のウルトラジャンプからスタート。
タイトルは「クレイジ・D(ダイヤモンド)の悪霊的失恋」

見開きカラーには仗助の他にホルホース、さらにはボインゴ、DIOの後ろ姿にさらには謎の女子生徒?まで。タイトルでは完全に4部スピンオフだと思ってましたが、あくまで中心にいるのがクレDってだけで、他の部のキャラもガッツリ出てくるんですね。予告の時点でホルホースやペットショップっぽいのが映ってましたが、「スタンド使いたちの外史」というアオリが示すように、スタンド使い同士はひかれあって、実は出会っていた、というお話が展開していく模様。
いつかの説明文だと「まだクレイジーダイアモンドとは呼ばれてなかった頃」とあったはずなので、時系列的には4部開始前です。

SBRやジョジョリオンのようにガッツリ毎回紹介とか感想は書きませんが、原作、作画ともに僕の好きな先生方なのでかなり期待してますし、またウルジャンを読む楽しみがひとつ増えてほんとに嬉しい限りです。

ホルホースが出るなら当然、なのかも知れませんが、いきなりエジプトからスタート。ジョースター一行がDIOを倒してからの後日談的な、彼の部下たちの生活ぶりが垣間見えて面白かった。脚がグンバツの女性や、名前だけ登場するキャラも含め、かつて刺客として現れた面々が普通に人生を歩んでるのはなんか感慨深いですね。この辺りのやりとりに荒木先生イズムを感じて笑いました。突然発狂して罵倒するのズルい。ここでマライアや能力を使っていたのは「この漫画でもスタンドバトルをやりますよ」というメッセージなのか。

そんなホルホースがとある目的のために日本にやってくることになり、そこからいよいよ物語が動き出します。やはりメインの舞台は杜王町なのね。そこで女生徒の正体も判明。そういう風に絡ませるのかー。と。もしかして仗助が恋をして、そしてフラれるの?色々と妄想だけが膨らみます。この両者まだ接点はないんですけどね。でも1話目にしてあのキャラとあのキャラはガッツリ邂逅。いやーワクワクが止まらない。

絵柄については変に荒木先生に寄せすぎず、ガラスマタスク先生の良さが出てとても良かった。特に背景を描きこむ時と描かない時の緩急で、そのシーンがとても映えるんですよね。時がゆっくりになってフォーカスされている感覚。一方でスピード感のある描写もバンバン出てきて、磁力で向かってくるのとか、暴走する車とかほんとカッコよかった。

単純にこれまでなかった組み合わせのキャラ同士がどうなるっていう化学反応だけでもテンション上がるんですが、DIOという幻影に悩まされるホルホース。そして今回日本に来た目的などなどお話としてもすごく引き込まれて、繰り返しになりますが次も楽しみです。



今月はもうひとつ、いよいよアニメもスタートする(ネトフリ先行配信してますが)6部を題材にした「フジコの奇妙な処世術 ホワイトスネイクの誤算」という藍本松先生(怪物事変)による読切。ホワイトスネイクの本体を思いっきりネタバレしちゃってるんですけど、まあウルトラジャンンプ買うような人はみんな6部読んでるよねってことで大丈夫……なのかな。
刑務所内で徐倫の邪魔をするようにディスクを使って次々とスタンド使いにしてきたわけですが、その中で予想が外れて「なかったことにされた」刺客がいた、というギャグテイストのお話。女性主人公なのに1話目から結構なセリフを言わされた徐倫ですが、今回もすごいことになってしまってます。最近の漫画でよくあるギャグパロディを見てる感じで面白かったです。絵柄もホワンとしてて、エルメェスたちとのやりとりもいつも以上に和む。最後の最後のアオリまで当時のをネタにしてて爆笑。ジョジョシリアスな展開が多い漫画なんで、たまにはこういうのもね。
(まあ人知れず勝負がついてしまった、というのは原作でもありがちですが)


今回も例によって電子書籍で購入しましたが、物理書籍版はジョジョのTシャツが応募者全員購入可能ですので、興味がある方はご注意ください。




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