トリガール! / 人力でペダルを漕いで空を飛ぶ。鳥人間コンテストにスポットを当てた青春スポ根ドラマ。イケメン先輩にひかれ、サークルに入った主人公だが……。土屋太鳳、間宮祥太朗他出演。

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TVで放送もされるイベント「鳥人間コンテスト」にスポットを当て、そこに参加する大学生サークルの奮闘を描く。主人公は一浪して理系大学に入ったが、新入生同士仲良くなった女友達のすすめで人力飛行サークルを見学。そこにいたイケメン部長に一目惚れ。また彼女自身のポテンシャルを評価されたこともあってパイロットを目指してトレーニングを開始するが、練習にほとんどこないもう一人の先輩の存在が明らかになり……。
犬猿の仲になるもコンビネーションをはっきする二人を土屋太鳳&間宮祥太朗が好演。共演は高杉真宙、池田エライザ。
あらすじ
鳥山ゆきな(土屋太鳳)は、一浪を経て理系の大学に入学する。理系独特のノリに戸惑いを覚える中、高橋圭(高杉真宙)というイケメンの先輩に心を奪われてしまう。彼に誘われて人力飛行サークルに入会し、コンビを組んで鳥人間コンテストへの出場を目指そうと期待に胸を膨らませる。しかし、組むことになったのは圭の元飛行パートナーであるヤンキーっぽい先輩の坂場大志(間宮祥太朗)だった。坂場に対し嫌悪感を募らせ、トレーニングなどでも彼と張り合ってしまうゆきなだったが……。(シネマ・トゥデイより)


鳥人間コンテストがテーマであり、サークルと言ってもかなりの大所帯で設計やメンテナンスなどパイロット以外にも色々な分野の思いを乗せて飛んでるんだなぁってのはわかる反面、実際に劇中でスポットが当たるのは4人で、その恋の四角関係が描かれるため「舞台裏の奮闘」をイメージしてた予想とは違いました。とは言え体を作るために具のないスパゲティを食べたり、ひたすらエアロバイク&実際の長距離走行をさせられてたりという体育会系サークルの大変さはちゃんと表現してましたね。

4人というのは主役であるユキナに、思いを寄せる部長のケイ。彼とは正反対で、ユキナとも凸凹コンビを発揮する坂場。広報担当で、本人バレてないつもりで好きがダダ漏れの和美(エライザ)。コンテストの本番中を含めて、ずーっと口喧嘩してるユキナと坂場のバディですが、実際のところはかなりのチームワークで、「喧嘩するほど仲がいい」を王道でやってましたね。「あんなやつのどこが!」みたいなこと言いつつ、あんなに距離が違いところを見せつけられる和美が可哀想になってきちゃう訳ですが、意外にもきちっと(一旦は)気持ちがはっきりするので、そこはちょっと良かったと思ってます。ゲームセンターのダンス対決するシーンがあるんですが、そこで「バカップル」顔負けの相性の良さを見せてたので当然そういう展開になると思ってたのでね……。

そのダンスシーンも含め、結構ギャグも散りばめられててるんですが、轟二郎?というのがいまいちピンとこず。鳥人間コンテストの前身番組などに出演してた方らしいのですが、検索すると40代以上にウケててたので、世代じゃないと分からないのかなーって。あとOB役でナダルが出てるんですがセリフの言い方がとてもシュールでしたね。でもああいうどう接するのが正解か分からない先輩っていそうなのでちょっと笑いました。

メインキャラの坂場は狂犬とか言われて見た目のガラは悪くてもハルヒを読んでたり、シークレットベース(僕まだ見れてないんですが、最近ではあの花の主題歌のイメージなんですね。)を聴いてたりとギャップあるキャラクターとして書かれてましたし、人知れずトラウマと戦うところは特に共感しやすかったと思います。水が怖いんですよね。それを見守る和美。すでに書きましたが僕はこっちの恋を応援したくなりました。メイン二人は絵に描いたような熱さなので見ていて楽しい反面、あまり恋愛って感じがしなかった笑
彼の人力飛行に対する熱意と、ユキナの実力を信じる気持ちは本物で、だからこそ彼の無茶な提案にも部長はOKしたんだろうなっていうのは分かるんですけど、基本ずーっとツンツンしてて、終盤やっとデレがくる感じ。あ、酔いつぶれた時のシーンもちょっと少女漫画ぽいか。とにかく部長の爽やかさと違うタイプとして描かれてます。

競技的にって意味でとはいえ「いい体してる」って女性に言ったり、明らかに好意持たれてるのわかった上で鳥人間コンテスト勝利のために利用しようとしてるところとか、部長に対していい印象なかったので笑 本番でのカミングアウトは「やっぱりね」って印象でした。ちょっと面白かった。

ちなみに本番は他のチームとかはあんまり丁寧に出さず、あくまで主人公チームの飛行だけに絞って演出されてます。実況役で羽鳥アナが出てました。「琵琶湖のてっぺん」にちゃんと突っ込んでてそこも笑った。


チアダンもそうですが、土屋太鳳のポテンシャルを遺憾無く発揮した作品でしたし、うりゃー!っていうコミカルに振り切った演技で適役だったと思います。小説を映像化した作品ですが、そちらでは劇中以後のことが出ていたり、和美の恋についてのスピンオフがあったりするらしいので、いつか読んでみたいと思ってます。

Netflixにて視聴。つい数日前にきたばかりなので契約してる方はぜひ。


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