大学生のカネキはかつてより好意を持っていた女性リゼと親しくなるも、彼女こそ人々が恐るグールであり襲われてしまう。しかし頭上から大量の鉄筋が落ちてきたことで絶命。発見され病院に運ばれたカネキは一命を取り止めるも、彼を救おうとした医師の判断によってリゼの内臓を移植されており、結果的に彼もまたグールとなってしまう……。
千眼美子(清水富美加)、大泉洋、白石隼也、蒼井優、浜野謙太、前野朋哉ほか共演。
あらすじ
水とコーヒーと人体だけを取り込むという人間の姿をした怪人・喰種が東京の街に紛れ、人々は恐れを抱いていた。そんな中、平凡な大学生のカネキ(窪田正孝)は事故に遭ってしまう。知人の少女リゼの臓器を移植して死を免れるが、それが原因で半喰種となったカネキは、頻繁に足を運んでいた喫茶店あんていくで働くことになる。そしてカネキは、アルバイトの女子高生トーカ(清水富美加)や、店に集まる客が喰種だと知り……。(シネマ・トゥデイより)
「東京喰種」(いわゆる「無印」)と、その後に開始した続編の「:re」があるわけですが、この映画では無印の序盤、コミックスで言うと3巻くらいまでを元に映像化してると思います。既読なのであーこう言うお話だったなぁと思い出しながら見ていました。2011年スタートの漫画で、この実写1作目も2017年なので結構時間経っちゃってますね。ちなみに今年2月に続編映画のソフトも発売済みなので、そろそろどこかの配信サービスにきてくれないかなと期待しております。
ストーリーとしては「人間を食べる」存在がいる世界観で、意図せずそのグールになってしまった青年が主人公のお話なので、ものすごい乱暴な言い方をすると『吸血鬼』と似たジャンル。ただグールは「かぐね」と呼ばれる個人個人違った武器を体に備えていて、捕食及び戦闘になるとそれを開放します。となると当然彼らと戦う派閥も登場するわけで、それが「喰種対策局 (CCG) 」。映画だと大泉洋、鈴木伸之らが演じてます。
展開としては、カネキが襲われて半・グールとなって戸惑う序盤から、身近な他のグールと遭遇して訳もわからないまま友達を守ろうと戦う流れ。そして後半にかけてはグールがひっそりと生活する喫茶店で暮らす中で彼らの置かれた状況を知っていき、共にCGCに抵抗。捜査員との迫力バトルが描かれるといった感じです。
最初にちゃんと戦う大学の先輩グールこそかなり欲求に正直で人間にとっての脅威として描かれていますが、主人公を含めて他のグールはなんとか平和に暮らそうと頑張ってる人たちなので、どっちが悪役かわからなくなってきます。特に大泉洋さんは一切のふざけなしで、髪も真っ白のマッドサイエンティストタイプなのでめちゃくちゃ怖いです。CCGは倒したグールのカグネをそのまま武器にするので、自分の大切だった相手のものと戦わなくちゃいけない辛さとか、めっちゃキツかったです。
そもそもR17指定(?)なんでバンバン血は出るしそのカグネもグロいんですけど、戦うことを決意するまで基本窪田くん叫びぱなしなのでその時点でなかなかインパクトがあります。痛そうだし、一線を超えて友達に対して「美味しそう」と思っちゃう姿とか。グールの特徴として本気出すと目が変わるんですけど、それも結構リアルに動くので実写で見ると気持ち悪かった。直視しないようにしてました。もちろんカグネもCGですが、やはり若干浮いてると言うか、「合成です」感が伝わってくきちゃうレベルでしたが、まあ頑張ってた方だと思います。ダイナミックに動くし、話に入り込んじゃうと気にならなくなってくる。
やはりなんといっても終盤にあるバトルが一番すごくて。二手に別れて戦うんですが、それぞれのキャラが武器が違うからその特徴を生かした戦い方してて面白かったですし、トーカの方は明らかに相手の方がやりてなんで緊迫感が凄かったです。一方の鈴木伸之演じる捜査員の武器はそこに至るまで出てこなかったので(上記予告動画でネタバレしてますが)、なるほどだから棒術の訓練してたのかとか思ったし、一撃一撃の重みがこっちまで伝わってきて手に汗握りました。グールは身体能力も上がるし回復スピードもすごいと言う設定なので動きもダイナミックですしね、迫力あります。
そういうアクションシーンも見応えあるんですが、すでに触れた通り最初は右も左もわからなかった主人公が戸惑いながらも自分にできることをしようと立ち上がっていく姿はめちゃくちゃ燃えますし、「あんていく」での日々を書くことで「人間とは相容れない存在の切なさ」に感情移入させてくのがうまいなぁと。それはまあイコール原作の面白さなんですけど、ちゃんと表現されてたと思います。特に味がわからないはずの人間の作ったお弁当を食べて美味しいといい、吐き気を堪えながらなんとか飲み込もうとするシーンだとか、普段厳しいトーカだからこそグッとくる。たまたまそう生まれただけだし、食事だから仕方ないのにどうしてそこまで悪扱いされなきゃならないんだって言う叫びは心を揺さぶられます。半グールという、どちらの世界もわかる主人公だからこそ、どちらの言い分もわかるっていう。
主人公がすごく気弱でグールになる前はごく普通の青年だったからこそより共感しやすくて、そこに持ってきてこう言う役がぴったりあう窪田くんでしたのでものすごい原作再現率でした。トーカに「キョドってんじゃねーよ」ってお尻蹴られるのとかマジで似合いすぎ(笑)でも一度決意してからの覚醒がめちゃくちゃカッコいいんですよねー。
冒頭で触れた通り序盤も序盤なので、まだ出てきてないキャラいっぱいいるし、一応きりのいいところで終わったけど続きが見たいなぁと思ったらちゃんと続編があってしかももうソフトも出てるってことでね。そちらも近いうちに見たいと思います。楽しみです。
WOWOWにて2018年に録画、そのこと忘れててやっと見れました(汗)
調べたら2020年現在、Amazonプライム会員無料対象のようです。
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