魔女がいっぱい / 児童文学をアンハサウェイら出演で実写化。人間社会のそこかしこにまぎれ、子供を狙う魔女。彼女たちの集会に はち合わしてネズミに変えられた主人公は、更なる悲劇を阻止するために大冒険。

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あの「チャーリーとチョコレート工場」で知られるロアルド・ダールによる児童文学を実写映画化。アンハサウェイやオクタヴィアスペンサーらが出演するほか、あのロバート・ゼメキス(バック・トゥ・ザ・フューチャー)が監督、ギレルモ・デル・トロとアルフォンソ・キュアロンが製作に名を連ねる。
祖母と暮らしている「ぼく」はこの世に魔女が存在していることを聞かされたが、狙われないようにと向かったホテルではなんと大魔女を中心に魔女たちが集会を開いていた。恐ろしい計画を知ってしまい、さらには魔法でネズミに変えられてしまった彼だったが、そこで諦めず皆で力を合わせて計画を阻止しようとしていく。
クリス・ロックが声で出演し、スタンリー・トゥッチら共演。

あらすじ
1960年代。ある豪華なホテルに若くおしゃれな女性たちがやって来る。彼女たちは、美しく邪悪な大魔女“グランド・ウィッチ”(アン・ハサウェイ)と世界中に潜む魔女たちだった。魔女は普段は人間として生活し、魔女だと気づいた人間を魔法で動物にしていた。大魔女は魔女たちを集め、ある邪悪な計画を実行しようとする。しかし、一人の少年がその計画を知ってしまう。(シネマ・トゥデイより)


思ってた以上にネズミ映画でした(笑)中盤にさしかかるあたりで主人公が魔法でネズミに変えられて、そこからは元人間のネズミ3匹の冒険という感じで最後まで続くので、ずっと画面に映りっぱなし。おそらく子役の動きをキャプチャーしてるからでしょうか、身振り手振りが人間そのものなので笑ってしまいます。ネズミというよりも、着ぐるみをきてる方が近いかも。「4本足で走った方が早い」って言われるまで2本足で動いてましたし、基本立ってますからね。主人公、女子、食いしん坊とキャラクターが分かれてて、毛の色も違えば雰囲気が違うので差別化もバッチリでしたし、後半反撃しだしてからの「魔女たちがネズミになった姿」も邪悪な姿してるので非常にわかりやすい。

今回その魔女の設定が他じゃあまり見ないタイプで、例えばかぎ爪で本数も少ないし、頭は毛髪がなくてかぶれているなどなどものすごいインパクト。偽装してる時も傷のようになっていますが、いわゆる「口さけ女」的な要素もあります。本性だして喋るとすごい顔になっちゃう。CGだし違和感ないんですけど、あまりにも非現実すぎてマンガっぽく感じちゃいました。アンハサウェイも巻き舌でそれっぽく演技してるからすごいさまになっていて、大魔女といいう説得力自体はあるんですけど。児童文学の悪役だな、っていうコミカルさがあります。ちなみに吹き替えはあまり担当してない朴璐美さん。「語尾がナリ〜」だったり、ノリノリで吹き替えてました笑

ストーリーの展開もとてもわかりやすく、前述の通り「逆に魔女をネズミに変えちゃえ」ってミッションのために奮闘していきます。魔女が仕掛けた罠だったり、ホテル従業員たちに見つかってしまったりというトラブル、あるいは美味しいチーズの誘惑と戦いながら冒険してくのはスピード感ありますし、シンプルに「ネズミ目線の世界」という映像そのものも楽しかったです。おばあちゃんは知識は豊富だけど魔法で立ち向かったりという感じではないので実際に行動するのは主人公たちというのもうまい活かし方。幼少期の頃の「魔女の怖さ」を知ってるにもかかわらずビビらず普通にやりとりできるだけでもすごいんですけどね。

意外だったのは人間に戻れてハッピーエンド、じゃなかったところ。今回の大魔女は当然倒すとして(まあ猫が出てくるんで、なんとなく予想はついちゃいますけど)彼女たちのものを奪ってそのまま各地の魔女倒しに向かうっていうのはなかなか攻撃的な話ですよね。おばあちゃんがちょいちょ咳をしてたのが若干の不安要素でしたが、そこは特に拾わずにいてくれてたので良かった。冒頭しゃべってるのは成長した主人公なんだろうなと思いながら始まったのですが、そこもああいう形とは。ここも裏切られます。

アンハサウェイが魔女役、というだけでも十分注目度高くて、実際見てみたらそりゃもう生き生きと悪役やってて期待通りで満足でしたし、児童文学原作といえどもテンプレとは少し変わってるので見てて飽きなかったです。コミカルだけどどこかおどろおどろしい、っていうのがさすがデルトロさん関わってるだけあるなぁ、と。

ネズミが苦手な方(僕の家族がそうです)にはちょっとオススメできませんが、ファミリーでも安心してみられる作品。

U-NEXTにて動画レンタル。吹き替え版で視聴。ボタンひとつで切り替えられるので、ちょいちょい字幕版でも見返しました。




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