ペット2 / 人間が見てないところでの動物たちの行動や本音を可愛らしく描いたCGアニメ第2弾。テリア犬のマックスは飼い主が結婚し、子供が生まれる。赤ちゃんを弟、いや息子のように可愛がり楽しい日々を過ごす。一家揃って旅行に出かけるが……。

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普段人間の目の届かないところでペットがどのように過ごしているか、を面白おかしく、そして何より可愛らしく描いたCGアニメ映画「ペット」の第2弾。前作キャラクターが多数登場し、それぞれの騒動を並行して描く。監督は『怪盗グルー』シリーズなどのクリス・ルノー。
犬のマックス&デュークは飼い主ケイティのもとで相変わらず楽しくやっていたが、ある日ケイティが一人の男性と出会う。月日は流れ、結婚した二人の間に男の子リアムが生まれるがそれまで子供は苦手だと思ってた反面、マックスは過保護なほどに彼を可愛がる。一方ウサギのスノーボールはシーズー犬に頼まれトラの赤ちゃんを救出しようとしていた。
バナナマンの設楽統と日村勇紀、佐藤栞里、永作博美ら前作キャスト陣が続投のほか、別の役で宮野真守、さらに新キャラで内藤剛志&伊藤沙莉が参加。
あらすじ
ニューヨーク、マンハッタン。テリア犬のマックスは、相棒の大型犬デュークと共に飼い主のケイティのもとで暮らしていた。赤ちゃんのリアムが生まれたことでより一層にぎやかな日々を送る中、全員で旅行に行くことになる。そこで出会った真面目で堂々とした農場犬ルースターから大切なものを守ることを学び、リアムとの絆を育んでいくマックス。一方ニューヨークでは、ポメラニアンのギジェットがマックスから預かったおもちゃをなくし、ウサギのスノーボールはシーズー犬のデイジーに頼まれてホワイトタイガーの赤ちゃんを救い出そうとしていた。(シネマ・トゥデイより)


上記あらすじの通り今回は大きく分けて3つのドタバタが並行して描かれ、満遍なく活躍するのでどのキャラクターのファンも満足できる内容になってます。と言っても誰もがめちゃくちゃ可愛くて甲乙つけがたいので結果的に全てのシーンが最高なんですけどね。後述しますが新キャラもいい。

冒頭で触れた通り人間が見てない時の〜っていう前作のコンセプトは割と減って、動物が主役の映画によくある「人知れず大冒険してた」パターンの一つにはなってるのですが、それでもかなりの「あるある」があって嬉しかったです。特に「赤ちゃんとペット」はよく動画サイトなどでも投稿されて癒されますが、マックスがいかにリアムを大事に思ってるかが伝わってくるのは見ててほんと幸せな気持ちになります。「僕が守るんだ」って全身から溢れて出てる。世の中のペットたちもそういう風に接してくれてるのかなって思いをはせますよね。実際そうじゃなきゃできない行動とる賢いワンちゃんネコちゃんetc.いっぱいいますし。順番が前後しちゃいますが、エンドクレジットで実写の「動物と子供」の映像が流れます。ネットでたまに見かける癒しGIF動画で見知ったやつも出てきて笑っちゃいましたよ。
マックスのエピソードなんで比重としては一番大きいのですが、どこか子育てにも通じるような気もして、すごく良かったですし、リアムくらいの子供がいる親御さんが例えば「うちも犬買うかな」って思うきっかけになりそう。

前作の悪役(?)のスノーボールも準主役な扱いで、飼い主の女の子の影響もあってスーパーヒーローのコスプレしてる姿がめちゃくちゃ可愛かったし、友達の頼みで可哀想な動物を救うというこれだけで一本の映画になりそうな活躍で面白かった。アクションとしては一番多いかな。ちっこいてでカンフーしたり飛び跳ねたりと見てるだけでずっとニヤニヤしちゃうし、気弱なトラ「フー」も最高。身を隠す場所として「子犬子猫学校」的な場所が出てきてそこの映像の破壊力も凄まじかったです。同じくらいの体格なのでサーカスのサルとライバルポジションで、劇中でのバトルがとても燃えました。この声に中尾隆聖さんキャスティングした人ほんとエライ。友達のこと「小型犬!」とか距離を置いて「俺様」キャラなのに情に熱いってのにぴったりですよね。バイキンまんが一時的にアンパンマンと共闘するような感じ。カッコ可愛い。

もちろん猫要素もたっぷりあって、白ポメラニアンが落としたおもちゃが紛れ込んだのが、猫の多頭飼いのおばあさんの家。これ若干社会風刺入ってるのかな?と思ったりしましたが(笑)とにかく大量の猫がやりたい放題。で彼女たちがとった作戦が、「猫になりきること」猫耳カチューシャと靴下で尻尾つけて猫のふりしてるギジェットが可愛すぎて可愛すぎて。仕事の邪魔をしてパソコンにコーヒーをこぼすとかの「猫っぽい行動」までテストされてるの笑いました。ご丁寧に「ルンバにのる」というお約束まで。最後にはそういう方法で群れを従えるのねと感心しちゃいます。

新キャラの二人もすごく良くて、特に内藤剛志さんが演じるルースターは他のキャラに比べて圧倒的な「オトナ感」がありましたし、マックスの成長に重要な役割でした。やはりリーダーとしての姿勢が違うんですよね。単純に牧羊犬としてのスキルもカッコ良くて、痺れます。オリジナル言語ではハリソンフォードだそうで、そっちも見てみたいな。別れの時にちょっとグッときてるところもギャップがあってさらに好きになりました。シーズー犬はスノーボールとも口で渡り合えるほどのキャラですし、持ち上げて利用するのがうまい。伊藤さんのハスキーボイスがあってました。あの街にいるみたいですし、3があったら再登場する可能性大ですね。

最終的に全てのキャラが集結してサーカス団とのバトルに向かうのも盛り上がりますし、子供向け映画なのでそこも変に後味悪くならずに解決するのも良かった。正しく大冒険って感じです。でもあのお婆さんはことの状況はわかってるのだろうか(笑)動物だけじゃ限度があるんでナイスアシストでしたが、買い物に出かけたはずでは……?
元どおりの日常が帰ってきて、爽やかに終わるのですがマックスのリアムに対する振る舞いが序盤のそれと対照的に描かれていて、彼の成長、大冒険の影響がみて取れて微笑ましかった。これからもペットと人間いい距離感でやってくんだろうなぁってジーンと来ます。

イルミネーションもディズニー同様毎回安心してみられるからいいですよね。いうまでもなく動物たちは喜怒哀楽目まぐるしく表情が変わるのでお話がわからないような小さい子供でも最後まで楽しめると思います。


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