ザ・ミスフィッツ / ピアース・ブロスナン主演。「はみだしもの」たちが集う犯罪集団が、テロリストの資金源である金塊を盗もうと計画し私設刑務所へ。素直なストーリー展開を見せるクライム・アクション。

gold_kinkai_nobebou.png
ジェームズボンド役などでお馴染みのピアースブロスナンを主演にしたクライムアクション。悪党から金を盗み人々に還元する正義の犯罪チーム「ザ・ミスフィッツ」たちが、中東にある私設刑務所に補完された金塊を盗むさまを描く。はみ出しもの、の名の通り一癖も二癖もあるメンバーたちの魅力も見どころ。メガホンを取るのはダイハード2やクリフハンガーなどの名監督レニー・ハーリン。
他人とは組まず盗みのプロとして名を馳せてきたリチャードのもとに現れた謎の男プリンス。彼は同じく犯罪技術にたけたメンバーを集めてチームを作っており、金塊強奪作戦の仲間として誘ってきた。断るつもりだったのだが、実の娘も絡み、また目的が人々のためと知ると最終的に参加。わざと刑務所に侵入しお宝を持って脱出するという計画を立てるのだが……。
ラミ・ジェイバー、ハーマイオニー・コーフィールド、ジェイミー・チャン、マイク・アンジェロ、ティム・ロス、 ニック・キャノンら共演。
あらすじ
極悪人から大金を盗み、恵まれない人々に分け与えることがモットーの犯罪プロ集団「ミスフィッツ」。次に彼らが狙うのは、テロリストの資金源となっている大量の金塊で、中東の砂漠にある厳重警備の私設刑務所に隠されていた。その任務がこれまでになく困難になることを察した彼らは、伝説的な盗みのスペシャリストで一匹狼のリチャード・ペイス(ピアース・ブロスナン)をチームに引き入れる。テロリストに資金が渡る前に金塊を強奪すべく、彼らは作戦を開始する。(シネマ・トゥデイより)


記事タイトルでも書きましたが非常にシンプルというか、クライムアクションとして見ごたえあるシーンはたくさんあるし普通に面白い一方で、「そうきたか!」という感じはしないタイプの作品で、いい意味で予想した通りの王道を見せてくれたという印象。
全体的な配分としてもメンバーそれぞれの紹介、リチャードの勧誘、悩むけど承諾っていう流れを経ての計画&決行。もちろんピンチになりもしますが、どうせ主人公チームが最後に勝つんでしょってわかってるしね。伝説のスリの割にはそんなんでいいのかっていう方法だったし絵的に汚かったのも苦笑。

個人的にはそこに至るまでのリチャードのスリの手口とかが好きで、言葉巧みに近づきこっそりと大事なものを盗んでいく鮮やかさはピアースブロスナンにピッタリでしたね。「悪いね」って言いながら颯爽と去っていくイメージ。あとこの映画の中でもプレイボーイという設定になってました。大抵腐れ縁の刑事とか出てくる印象ですが、妻との浮気もあって刑務所の経営者(ティムロス)との因縁が進行。でもずっとリチャードの方が上手で勝負になってなかったです。

そのリチャードも出し抜かれた?謎のブロンド美女が登場してこっちがメインヒロインかと思ったらまさかの娘ホープ。パパ断れないってのはまだしも、一緒に仕事するの気まずくないのかな?さらにもう1人の女性メンバー・ヴァイオレットのこと口説こうとしてるしね。色々とツッコミどころがw

そういう他のメンバーも一応見せ場が用意されてて、ヴァイオレットは戦闘担当としてもアクションカッコ良かったですし、爆発担当は「ちょっと天然」っていう設定やら、仕事中に音楽聴くやらで妙に人間味があった。リンゴは最序盤の語り部と映画全体の賑やかし担当として機能してたし、文字通りのプリンスでそこがある意味チートっぽいプリンスといい感じの凸凹具合でした。

どんでん返しはない、って書きましたけど金塊を盗み出す方法は当初の計画から変更されてたし、最後の最後にあの人の裏切りがあるかないかでヒヤヒヤみたいなのはあって一応最後まで飽きずに見れました。アクションは今触れた戦闘シーンのほかにもカーチェイスだったり、逃亡劇、もちろん刑務所内でのあれこれとありましたから全体的には面白ったです。

残念ながら厳しい評価を受けてしまってますが、「ベテラン監督」「ジェームズボンドの人出演」とかでハードルを変に上げないでおく分にはクライムアクションとしてけしてつまらなくない、普通に楽しめる映画なのでぜひ。流石にB級とまでいうのは可哀想ですけど……。

アマプラにて吹き替え版で視聴。
23年6月現在、Amazonプライム会員は見放題対象です。

そういえば特殊能力ものの同名ドラマまだ最終シーズンまで見れてないことを思い出しました。

B09SVFWH89
ザ・ミスフィッツ[Blu-ray]

動画はこちら
https://amzn.to/43W3A2N

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック