【Netflix】マン・フロム・トロント / 印刷ミスが原因で伝説の殺し屋と間違えられたダメ男。犯人逮捕のために芝居をすることになるが、当然本物も出てきて……。ウディ・ハレルソン&ケヴィン・ハートで送るドタバタアクションコメディ。山Pのハリウッドデビュー作

Netflix配信映画。「ヒットマンズ・ボディーガード」2作などのパトリック・ヒューズ監督がメガホンをとり、ウディハレルソンが伝説の殺し屋を、そして彼に間違えられる間抜けな男をケヴィン・ハートが演じたドタバタ、アクションコメディ。これまで姿が知られてこなかったゆえに犯罪者に勘違いされ、犯罪を阻止するためにそのまま演技をし続けることになった一般人。当然本物も乗り出してくるが、結果的に二人で行動することに。
何をやってもダメな結果になってしまう男テディ。最愛の妻の誕生日を共に過ごそうと山小屋を予約するが、インクが切れていたことで読みにくく、別の建物に入ってしまう。そこでは「マンフロムトロント」という凄腕の殺し屋との待ち合わせ場所になっており、姿を知らないためにテディがその男だと勘違いしてしまう。最終的になんとかその場をやり過ごせたものの、当然本物はその一部始終を見ていて……。
ケイリー・クオコ、ピアソン・フォーデ、ジャスミン・マシューズ、エレン・バーキンのほか、出演シーンはわずかながら山下智久も参加。
あらすじ
ミスすることを「テディった」と表現されるくらい、何をやってもうまくいかない男テディ(ケヴィン・ハート)。最愛の妻の誕生日は素敵な時間を過ごそうと山小屋を予約するのだが、プリンタのトナー切れによって住所がよく見えず、本来とは別の建物に入っていってしまう。そこでは凄腕の殺し屋「マンフロムトロント」の約束の場所になっていて、あまり姿を知られてない結果テディが彼だと勘違い。テンパった結果なんとか命は助かるが、写真を撮られ別の犯罪者に送信されていた。警察に保護されるも、逮捕するためにこのまま演技を続けてほしいと依頼されるテディ。当然本物の殺し屋(ウディ・ハレルソン)もその一部始終を見ていて……。


一昨日ののヴェノム2作目に続いてまたウディ・ハレルソン出演作品を紹介。コワモテの殺し屋、だけど女性関係はうぶと言う憎めないキャラを好演してます。一方でケヴィンハートも期待通りのコメディアンっぷりを発揮していて、絶対そうなるよな、っていうミスをしたり行動が裏目に出たりとずっと笑わせてもらいました。彼の主演作「セントラルインテリジェンス」とか、あるいは「ラッシュアワー」とか思い出す。まあ凸凹バディという王道ものなので、既視感ありつつもツボを抑えて最後まで楽しめました。

勘違いされたことが早々に正義の側にバレるのは意外でしたが、犯罪者逮捕のためにそのまま演技続行。しかし実際のところそれは家族に危害が加えられないように保護してくれるという側面が強くて、映画のほとんどは本物のマンフロムトロントと共に行動し常に大冒険が繰り広げられていきます。最初こそ「同業者=殺し屋が偽装してるのか?」って考えるけど、間抜けすぎてすぐに却下されるのマジで面白かった。任務をやり遂げるためとはいえ、そんな相手とコンビを組まなきゃいけない彼の心中を察すると辛い。

敵と取っ組み合いしてるところで助けようとものを投げたら全部味方に当たる、とか鉄板ネタもやってくれるし、なんなら銃で撃っちゃう。足しか引っ張ってない。そのドタバタが笑える。すっごい高いところから落ちてしまったり、この手の作品で主役二人が死なないのわかってても適度にスリルあるし、送られてくる刺客はガチ勢だからアクション自体はかなり見応えありましたしね。そのバランスが良かった。

序盤の山小屋、航空機の中。レストランやホテルなどいろんな場所でのバトルが勃発しててそれぞれに見せ場がありましたが、なんといっても一番は最終盤にある、複数の追手がやってきての乱戦。この辺のカメラワークは「キングスマンでよくあるやつ」という表現でつたわるがどうか。片方のバトルを至近距離で移してたと思ったら今度はもう片方、常に連携しててピンチと思ったらチャンス、みたいなノリノリの映像で非常に見応えがありました。テディもなんだかんだで活躍したし。

敵といえば「マンフロムマイアミ」とか「マンフロムモスクワ」なんてのが登場。その中に山Pこと山下智久さんが「マンフロムトウキョー」として出演。先に断っておくと、モニターでチェックする時と、実際に主人公たちに立ちはだかるシーンで出番自体は相当少ないんですけど、それでも日本刀をカッコよく使ってて日本人として嬉しくなります。吹き替えで見ましたが日本語もご本人がやってくれてます。ハリウッド映画デビュー作ってことになるのかな。

バディものとしての面白さ、二人の絆が出てくるのもやっぱりよくて。なんだかんだ言いつつもお互いを思いあったり、違う世界で生きてきたからこその関係性がグッときます。なんとなく予想はできたけど、レストランのディナーで2対2になってロリの親友といい感じになるのも微笑ましい。ずっと恋人っぽく語ってたものの正体が、とか踊れないとか可愛らしいところあるんですよね。「彼女俺のこと好きかな?」ってセリフ、屈強な殺し屋とのギャップが最高。ちなみにビッグバンセオリーのケイリークオコさんがやってました。
夢があるけど最後の一歩が踏み出せないんだろ、って言葉と、映画ラストに実現してるところが泣けます。

テディのエアボクシングでの電話シーンなんかも含めて、親友とまでは行かない、でも本気で嫌ってるわけじゃないっていう絶妙な友情関係がすごく印象的で気持ちよく終われました。掛け合いが面白くてまだまだ見てたい気もするけど、二人とも等身大の幸せを見つけたからここで終わらせるのが一番かなって思えるバランス。

王道のアクションコメディで、軽い気持ちで最後まで見れる傑作エンターテイメント。監督の過去作好きな人には特に強くお勧めしたい映画です。「ヒットマンズワイフズボディーガード」もネトフリに来てくれないかな〜。

Netflixにて吹き替え版を視聴。

パトリックヒューズ監督作
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