15歳がネットで公開した小説が出版され大ヒット。Netflixが映像化したラブロマンス。
主演は、ジョーイ・キング、ジョエル・コートニー他。
あらすじ
ロサンゼルスの病院で同じ日の同じ時刻に生まれた女の子エルと男の子リー。母親同士も大親友だったふたりは、まるで双子のように仲良く育ち、高校生になった現在も常に一緒に過ごしている。そんなある日、エルは学園祭のキスブースで、最高のファーストキスをする。その相手は、学校一のイケメンであるリーの兄ノアだった。ノアへの思いとリーとの友情との間で揺れ動くエルだったが……。(映画.comより)
この手の作品だとどうしても「双子だと思ってたけど、やっぱりお互い男女として好きだって気がつく」という流れを予想して視聴を開始したわけですが……。
冒頭でも触れた通り、エルはサッカーやってたりリーとゲームセンターで踊りまくったりと、周りにあまり「女子」というものを感じさせないタイプ。見ていて飽きないというかいっつも大騒ぎしててこっちまで明るい気持ちになります。ちょっとドジというのも好印象。
新学期初日だというのにズボンがダメになって入学当時の小さいスカートはいて見たり、酔っ払って熱くなって服を脱ぎ出してみたり。馬鹿騒ぎする男たちのからかいの対象になってしまって可哀想だった。そういう時に助けるのが決まってノアというのがなんとも言えなくて、こりゃ好きになるわなぁと。彼にしてみれば「妹みたいな存在が女性として見られてたらめっちゃ嫌だ」なんて言ってますけどね。その実……。
学園祭で行われたキスブース(キッシングブース)というのは片方が目隠しして、並んでるお客さんが順番にキスをしていくというもので、学校中が認めるイケメンのノアを出場させ、いわば客寄せパンダとして利用しようと計画。だけどそれがどういうわけかエルとノアがキスすることになって、一気に3人の関係が変わっていく。
エルだけの立場で考えると初恋の人と初キスして隠れて付き合うことに、って最高の展開なわけですが、やはりリーという存在があるので簡単じゃないんですよ。リーが先に彼女を作ったりして、それに対してもエルも寂しさはあるものの嫉妬とかはあまり感じられず。先に書いたような「実は男女として見てた」という僕の予想はある意味外れてて、本当に「相棒をとられた」って感覚の方が強いのかなって思いました。イケメンでスポーツ万能、かたや周囲からも「あいつの弟」扱いのちょいオタク少年。発覚した際、涙目で切れるんですが、こっちまで泣きそうでしたよ。痛いほど気持ちわかる。
それによって起きるギクシャクを経て、最終的には仲直りしていくわけですが、この映画の「ダンレボ」と、「写真」の使い方がうまくてですね。成長してもずっと二人で踊ってたっていうのが変わらない友情の象徴になっててグッときました。しかも使われる曲が「 Be together」を洋楽カバーしたもの。聞き慣れてる曲だと嬉しいです。劇中何度かかかります。
見終わった後に15歳が書いたと知ってびっくり。その写真の使い方といい、締め方といい、すっごく大人なんですよね。これが男だったら「あの時こうしてたら」ってウジウジ悩みそうで、下手したら恋人と親友同時に失いかねないと思うんですけど、大事なことが分かってるし、思い出を肯定できる強さを感じました。そのおかげでより一層爽やかさに終わってるんだと思います。
あ、エンディングにNG集や未公開シーンなんかがありました。
ラブロマンス、と書きましたがユーモアも多々あって、特にエルの失敗とか、リーの男子高校生特有の?おバカさとか見てて面白かったです。ネトフリオリジナルなのでまだソフト化などはされてませんが、気になる方はぜひぜひ。
かく言う僕も「マイリストに詰め込むだけ詰めたけどどれからみれば・・」と思ってたタイミングで、Youtubeの5秒広告か何かで視聴して(Tver
だったかも)、何気なくスタートしたらかなり楽しめたので。
ネトフリで吹き替え版視聴。
ちなみにノア役とエル役は私生活でも本当に付き合ってるそうです。
人気ブログランキング参加中。
この記事へのコメント