クエスト・オブ・キング 魔法使いと4人の騎士 / ごく普通の少年が、伝説の剣「エクスカリバー」を抜いてしまう? 魔法使いマーリンや同級生と力を合わせて邪悪な魔女モーガナとの戦いに挑む!

「アーサー王」を扱ったファミリー向け映画。ごく普通の少年アレックスはある日地面に突き刺さった剣を抜いてしまうのだが、それこそが聖剣エクスカリバーだった。彼の元に魔術師マーリンが現れ、かつてアーサーとその仲間たちが倒したはずの魔女モーガナが復活しかけていることがわかる。友人たちを仲間にしてきたるべき戦いに備えるのだが……。
ラストバトルの舞台は学校!?冴えない少年の冒険が始まる!
ルイス・アシュボーン・サーキス、トム・テイラー、ディーン・チャウムー、リアーナ・ドリスらが子供たちを演じたほか、パトリックスチュワート、レベッカファーガソンら共演。
あらすじ
ごく普通の学校生活を送っていた少年アレックス。しかしある日、伝説の聖剣エクスカリバーを引き抜いてしまったばかりに、世界を救う使命を担うことに! 聖剣を狙う邪悪な魔女モーガナとの戦いに備えるため、アレックスは古代からやってきた魔法使いのマーリンと共に仲間を招集。モーガナが復活する日が迫る中、アレックスたちは死の世界の入口を見つけて彼女を倒すために、仲間たちと冒険に出るのだった――!(予告動画概要欄より)


20世紀フォックス制作ですがかなりディズニー作品ぽいテイスト、安心して子供や家族と見られます。実際のところ今やディズニー傘下なので「ディズニー+」で配信されてますしね。(僕もそれで見ました)

敵が復活するタイムリミットが設定されていて、それまでに戦いの準備をすすめていくという流れですが、意外だったのがその仲間達。予告動画やジャケットに写ってる子供4人が主役なんですが、主人公アレックスとその友人ベダーズはまだしも、残り二人は彼をいじめていた人物。そこまで胸糞悪くないものの、散々バカにしてた奴らが謝りもせず行動を共にするのはちょっと気になってしまいます。
紅一点のケイは割とアレックスたちを認めてくれるし見せ場もあるんですが、ランスは終盤あたりになるまでかなり独りよがりなまま。それが彼の弱さであり、敵に利用されてしまうのですが、唯一あんまり好きになれませんでしたね。

旅の仲間はもう一人いて、それがかつてのアーサーの仲間マーリン。おじいちゃんモードではあのパトリックスチュワートが、そして現代に溶け込むための変装はアンガス・イムリーが演じてます。最近だと「EMMA」って映画で見ました。首を含めて手足が長い俳優さんなんですが、主人公チームのお兄さんポジションとしてアシストする一方、ちょいちょいギャグも担当。両手で独特な動きをすることで魔法を使ったり(野球などにおけるハンドサイン的なイメージ)、くしゃみするとフクロウになったり。一番笑った設定は魔力の回復方法。最終バトルでもすごいドリンクを飲んでましたね。

夜になると地面からモーガナの手下が現れ、この辺りのバトルシーンは毎回見応えたっぷり。騎乗しての戦闘もありますし、カーチェイスも。他の人たちに見えないということでファンタジー全開の世界観で表現できるのも良かったですね。ダークホラーって感じで、男の子とか特に食い入るように見ちゃうと思います。特に攻撃魔法が使えるとかじゃなく単純に剣で斬るくらいしかないし、そもそも子供だしっていう緊迫感。標識?の三角形の板が盾がわりだもんね。敵が強すぎる。

ずっと出てこなかったお父さん関連のストーリーはかなり「ずらし」になってて、散々血筋とか意識させといてマジかよっていい意味で裏切られますし、そのアレックスの気持ちの揺れが強さに影響して、モーガナへの攻撃も不十分になってしまうつくりも面白かった。大人だって色々割り切るの大変なのに。彼はよくやったよ。

最初に触れた通りラストバトルはアレックスたちの学校になるわけですが、生徒たちや跳び箱、教員の車、とにかくあるものはなんでも利用してひたすら闇の兵隊を倒してく総力戦はとてもテンション上がりましたし、モーガナが本領発揮してくるのもスケールが大きいのもあってワクワクしました。もちろん勝つのはわかってるんですけど、それでもこの旅の結末がどうなるのか、手に汗握ります。


最終的に元の日常が帰ってくるも、4人はそれぞれ自分の課題だったものが見え、あるいは克服し関係性が変わってるのも良かったですし1本の映画としてまとまってて面白かったです。子供向け映画ではありますが、例えばアーサー王伝説の元ネタをちゃんと知ってる人とかだとより楽しめるんじゃないでしょうか。

WOWOWで録画。/ディズニー+で吹き替え版を視聴。

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