クリス・ヘムズワーズ、シャーリーズセロンや前作キャストに加え、エミリーブラント、ジェシカ・チャンスティンら豪華共演。吹き替えキャストも田中敦子、水樹奈々、杉田智和、朴ロ美と実力揃い。
あらすじ
邪悪な女王ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)の妹フレイヤ(エミリー・ブラント)は、ある悲しい出来事をきっかけに心を閉ざし、氷を自在に操る魔力に目覚める。そして姉の元を離れ、北の地で新たな氷の王国を築く。フレイヤは、さまざまな場所から集めてきた子供に対し、想像を絶する訓練を行い、軍隊を作り上げていった。そこで育った戦士のエリック(クリス・ヘムズワース)とサラ(ジェシカ・チャステイン)は、互いに惹(ひ)かれ合っていたが……。(シネマ・トゥデイより)
続編と言いつつも原題が"THE HUNTSMAN WINTER'S WAR"なのであくまで主人公はハント(ツ)マン/狩人のエリックであり、残念ながらスノーホワイト役のクリステン・スチュワートはほぼ出ません。とある理由があるのですが、この映画のテーマ的にそれをここに書いちゃうとものすごい興醒めなのでどうしても気になる方はググってください。ただシャーリーズセロンや主役のエリックも仲間の一人で大活躍したキャラなので、「童話白雪姫」からかなり離れていようと、前作から繋がった物語なのは間違いないのでご安心を。
映画の構成としては今回のメインキャラというか敵に当たるフレイヤによりスポットを当てるため、7年前からスタート。まだラヴェンナが倒される前なので鏡の力でバンバン勢力を増やしていくわけですが、フレイヤは妹でも彼女の配下その他大勢の一人って感じで、能力も開花してません。ある男性を好きになって、最終的に家族で国を出ようと決意するのですが、「愛なんて……」って思ってる姉に見つかり、最悪の展開に。この悲しみによって氷の能力が覚醒して、彼女は一人で離れた土地に。そこで自分の子供の代わりに少年少女の部隊を作り上げ、鍛えていったのです。
エリックと、亡くなった彼の妻がここで修行してたっていう設定にしたのでより今作の因縁、みたいな物が深くなりましたし、強さの影に辛い日々があったという説得力が増しました。まるで我が子同然のように接していて、それもある意味愛だったはずなのに、エリックたち二人の愛し合う様子を見て怒ったフレイヤは姉のようにブチ切れ二人を引き差し、最終的に妻サラを殺してしまします。ま、本当は死んでなかったので今回で出てくるんですけど。
残りの2/3は前作のその後が舞台で、大事な鏡が盗まれたので探しにいくお話。エリックと途中でであうサラがアクション要素担当、お供のドワーフたちがコミカル担当というかんじで道中はバランスよく進み、その存在が都市伝説となっていたゴブリンとの戦いだったり、今回もお金をかけてるであろうクオリティの高い映像表現も相まってかなり面白かったです。ビジュアルで分かるとおり、エリックは基本手斧なので肉弾戦が得意な一方、サラは弓を使ったりするのでその違いも良かった。基本的に二人ともかなり鍛えられてるので強いですしね、ピンチにはなるものの、負けそうには思えないから安心しますし。
死んだと思ってたから仕方ないとはいえ、「捨てられた」と勘違いしてずっと冷たい態度をとってるサラもなんだか可愛かった。乱暴な言い方すれば拗ねてるだけなんだもの(笑)離れていた時間を取り戻すように少しずつ距離が戻っていく様子も良かったですし、前述の通り愛の力の強さ、消せないってメッセージをひしひしと感じました。
予告動画でもチラ見えしてますが、倒されたはずのラヴェンナが復活。悪の姉妹VS愛し合う二人+仲間たちっていう構図は、CGのダイナミックな映像で見応えありますし、大量の硬い枝みたいなので次々にやられていく絶望感とか凄まじかったです。やはりラヴェンナ強い。ただ決着のつき方としては非常に王道で、一言でいえば愛の力です。劇中でも悲劇に隠された、さらに辛い事実も判明するんですが、もうラヴェンナが全部悪いよって感じ。フレイヤの物語としてはとても切なくてかわいそうでした。
全体を通じて変に捻ることもなく、わかりやすいテーマ、わかりやすいストーリー展開だったと思います。バトルも見応えありますし、ドワーフたちのやりとりも適度に笑えて、2時間ですがずっと楽しめました。最初に書いた通り前作主人公が出ないのと、(吹き替えだと)石塚運昇さんのナレーションにて事のあらましを説明してくれるので、この映画単発でも十分世界に入り込めるとおいます。
ラヴェンナを小雪さん、エリックを椎名桔平さんが担当されていたのですが、流石に今回はプロ声優に変更になってましたね。
10月22フジテレビで19時から地上波発放送みたいなので、ぜひ。
スターチャンネルにて吹き替え版を録画、視聴。
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