両親を亡くし、あまり接点がなかった叔父ジョナサンの家に世話になることになったルイス。風変わりな彼は実は隣の家のツィマーマン共々魔法を使うことができ、また敵の悪い魔法使いによって家のどこかに隠された時計の音に悩まされていた。新しい学校生活が始まる中、ルイスもまた魔法を教えてもらうことになるが、友達の気を引こうとしたことがとんでもない結果を招き……。
ケイト・ブランシェット、カイル・マクラクラン、ロレンツァ・イッツォら共演。
あらすじ
両親を亡くし、叔父のジョナサン(ジャック・ブラック)の世話になることになった少年ルイス(オーウェン・ヴァカーロ)は、ジョナサンが魔法使い、隣家に暮らす美女ツィマーマン(ケイト・ブランシェット)が魔女だと知る。ある日、ジョナサンの屋敷に世界を破滅させる力を持った時計が隠されていることがわかる。(シネマ・トゥデイより)
児童文学が原作というのもあってかなり子供向が楽しめる作りになっていました。魔法の描写も単純に呪文を唱えて効果が現れるっていうよりもエネルギーのイメージがあったり、扱う人それぞれのスタイルがあるなどそれっぽい設定になってるのでルイス同様に自分が魔法を使えたらどんな感じだろうか想像しやすかったと思います。さらにジャックブラックを配役してる理由でしょうが、叔父のジョナサンがかなりのおとぼけキャラで、カッコいい魔法使いではないし、映画のほとんどがどこかコミカル、ドタバタ劇になってるので難しいこと考えずに笑えます。
日本語吹き替えが佐藤二朗さんでこれまた面白いですし。普段ふざけてるけど要所でやっぱり「子供を導くよき大人」感があったので、ぴったりだったかなぁと。ヒロインであるケイトブランシェットとの悪口の言い合いシーンも絆が感じられて好きです。
学校生活というのもやはり同年代がより共感できる流れで、浮いてしまってるルイスに(リーダーに選ばれたい下心があって)声をかけてくれたタービーとの友情を失いたくなくて危険なことやっちゃうというのもこの年代はしょうがないかな〜とも思ったり。ただテレビの真似してゴーグルかけたり(そんなの距離置かれるでしょ)自分から声かけなかったり、叔父さんのこと恥ずかしがる前にできることあるだろ、とツッコミを入れたくなってしまうのも確かです(笑)ちなみにルイスが高山みなみさん、タービーが松本まりかさんが声やってるので声色を変えてるもののコナンとサトシ(ポケモン)って気がつく子供はたくさんいると思います。
後半になるとタイトルの時計がかなり重要なポイントになっていって、話に出ていた悪い魔法使いが本格的に登場します。ここからは魔法対決的な演出もあるのですが、ものが動いて襲ってくるという意味ではジャックブラックも出ている「グースバンプス」を彷彿とさせます。カボチャのランタンが大量に出るところとかハロウィーンの雰囲気もあるし(もしかしてその頃公開されてたのかな?) ツィマーマンがバンバン倒してくれるので頼もしかったですけどね。
何をしようとしているのかが分かってからの解決策講じるのも意外なものがヒントになるってのも子供を主役にしたお話らしくて好きでしたし、実際に阻止するときの流れも両親との思い出、さらに叔父さんの元に来てからの日々両方の集大成という印象でジーンと来ました。ルイスが解決するっていうのは見る前から予想できてましたけど、想像以上に良かった。あのエイトボールっておもちゃ別のドラマや映画で見たことあるのですが日本じゃあまりないですよね?ふるとランダムな文字が出てきて、おみくじ的な奴。トイストーリーにも出てます。
終わりも子供向けらしくとても明るくて。さらに絆を深めた家族と、学校での新しい友達(恋人?)と希望に溢れてて好きです。年齢的なものもあって、なかなか両親を失った寂しさから立ち直るの難しいかったんだと思いますが、それを完全に埋めるまでいかなくとも、自分にはまだ大切な存在がある、また相手も自分を大事に思ってくれている。それを実感できただけでもこの大冒険の大きな報酬だったのかなって。最後の最後にもまた「うんちネタ」出てきて苦笑しましたが。
スターチャンネルで吹き替え版を録画&Netflixで吹き替え版を視聴。
ルイスと不思議の時計 (吹替版)
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