エイミー・ポーラー、ライアン・シンプキンス、そしてチョイ役でジェレミーレナーも出演。
「ネイバーズ」2作の脚本家、アンドリュー・ジェイ・コーエンが監督、脚本を担当。
あらすじ
スコットとケイト夫妻の娘アレックスは第一志望の大学に見事合格するが、頼りにしていた町の奨学金制度が予算削減により中止されてしまう。愛する娘のためあらゆる方法で学費を工面しようとする夫妻だったが、いずれも失敗。途方に暮れる彼らは、友人フランクの思いつきで、違法カジノをオープンして一山当てようとするが……。(映画.comより)
(日本語の予告が見つかりませんでした、すみません。)
最初こそウィルフェレルにしては本人は抑え目だな、と感じていたのですがだんだんと暴走してく姿はやっぱりな、という印象。ただR指定もついてないですし、「パパVS新しいパパ」同様に割と人に安心して勧められる作品にはなってます。『良きパパ』なのは今回も共通してますし。
お話としては上記あらすじの通り、主人公夫婦+友人が経営する闇カジノが成功して彼らのキャラが変わっていくのと、いつかバレてしまわないかというヒヤヒヤを楽しむタイプの作品。違法にお金を稼いでると言っても娘の学費のためだし、あくどいことをやってるわけじゃないでむしろ「よくやるなぁ」って思いの方がまさります。そもそも街の奨学金がなくなったのもどうやら市議会議員の着服が原因だと判明しますし、誰が見ても主人公側を応援すると思います。
で、そこに加えて登場人物がみんなどっか変わってるor間抜けなんで、数分に一回はギャグシーンになっちゃうという期待通りのクオリティ。カジノをテーマにしていますが、あまりゲームそのものにはスポットが当たらず、余興としてボクシングのかけ試合をやってみたり、さらにカモを増やすために金貸しをはじめて、ジョギングしつつご近所からその金を回収するなんていいう他の部分で笑わせてくれました。額にもよるんでしょうがめっちゃ厳しい取り立てしてて吹き出しちゃいます。
カジノらしい展開というと、イカサマをしてた相手を脅そうとしてオノで指を切っちゃって大慌て、なんていう王道のブラックなギャグをしますが、それが伏線になってそいつのボスとしてジェレミーレナーが出てきたのがびっくりポイント。めちゃくちゃ鮮やかなナイフ捌きで惚れ惚れさせてからの、怒涛の展開はこれまた不謹慎コメディの極みで大爆笑。クレジット的に<友情出演>と注釈されるような扱いだったのですが、よくこの仕事受けたよなーと。でもめちゃくちゃインパクトあります。
発端となった切り落とし事件を境に「ブッチャー(肉切り)」なんて異名がついちゃって、髪をオールバックにしてイメチェンするところもニヤニヤ。女性向けタバコ&サングラスなのがまた。終盤あたりにオノを使ってもう一回ひねりがあるのですが、そこも好きです。
闇カジノがバレたのが警察じゃなくて市議会議員だというのもうまい脚本で、前述の通りこの人も善人じゃないので、カジノがダメになったあと彼との対決でスカッとしめられたのが良かった。どっちも悪いことしてるけど、あとはそれがどんな目的のためかってこと。家族愛から出発してるので、後味良く見終われて良かったです。でもちょっとだけ暴走してた時の名残が残ってるっていうオチも笑った。
娘にはそこまでスポット当たりませんでしたが、真面目な子に思えて実は両親の留守中に葉っぱを吸ってたりちゃっかり受け継いでて地味に面白かったです。
そうそう、劇中でチキンディナーを「夕食はカツだ」って翻訳してて。やっとゲームの「ドン勝」ってそういう意味の誤訳だったのかと納得しました。「ラスベガスをぶっ飛ばせ」で知ったのですが、勝った人はチキンを食べられるっていうカジノ用語があるらしいです。
WOWOWにて字幕版を録画、視聴。
ソフト化はされてないようですので、各種動画サイトなどで。とりあえずNetflixでは発見しました。
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