絵文字の国のジーン / 今や世界中で使われている絵文字。もしもスマートフォンの中に、彼らが暮らす街があったら。「ふーん」顔の絵文字ジーンを主人公にしたCGアニメ。役目以外のあらゆる表情ができる彼は異常とみなされてしまい……。

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ソニー・ピクチャーズアニメーションによるCGアニメ作品。スマートフォンの中に、絵文字たち(手と足が生えています)が暮らす「テキストポリス」があり、スマホ持ち主が絵文字を使おうとするたびに彼らの表情を撮影して使われると言うシステム。なので誰もがそれぞれの役割を持っていて、怒り顔はずーっと怒り顔。なのに主人公ジーンは「ふーん」以外にも色々と表情を変えることができ、いよいよデビューと言う日に緊張のためか大失敗。故障とみなされ、追われることになってしまうのですが……。
独自解釈した世界観はシュガーラッシュやインサイドヘッド的。もしかしてこうなってたら面白いかも、と言うワクワクと、テンポ良く進むストーリーに目が離せません。有名アプリも登場。
吹き替えキャストは櫻井孝宏、杉田智和、中田譲治ら実力ぞろい。
あらすじ
ある男の子のスマートフォンの中にある、絵文字たちの町テキストポリス。絵文字のジーンは“ふーん”顔の役割があるのだが、表情が豊かで不機嫌な顔ができない。ジーンは初仕事で“ふーん”顔とは全く異なる顔をしてしまい、混乱を起こす。ジーンは自分の不具合を何とかするために、仲間と一緒に冒険に出る。(シネマ・トゥデイより)


先に言ってハードルを下げておくわけじゃないんですが、この作品、ゴールデンラズベリー賞を受賞しております。どうやら他のレビューサイトでもあまり良い評価とは言えなかったようで、個人的にかなり楽しんだので不審に思って調べてみたところ、色々ある中の一つとして「あまりに宣伝目的すぎ」というのがある模様です。この作品の設定的に舞台となるのがスマホの中身なのですが、上記あらすじにある通り、主人公ジーンは迫る危険を回避するためにそのスマホを冒険します。冒頭でも触れた通り、ここで実在のゲーム、アプリが登場するのです。
いわゆる落ちモノゲー、キャンディーの位置をずらして、3つ並べて消していく「キャンディークラッシュ」とかリズムに合わせて踊る「ジャストダンス」旅の目的にも関わっってくるクラウドサービスの「ドロップボックス」。果ては「Youtube」アプリにてピコ太郎なんかも登場してびっくりだったのですが、つまりこれを「面白い」って感じるか、「明らかに宣伝じゃないか」って引いちゃうかどうかなんですよね。

あとは多少ツッコミどころがあったのも間違いないです。アニメ映画ってことや、予告動画の雰囲気から分かる通りかなり子供をターゲットにしてるのでそこまで厳密な設定を求めるのもヤボですし、とにかく「そういうものなんだ」と納得しちゃったので僕は平気でしたけど、気になる人はとても気になるかな〜って感じです。

基本的には追跡ロボットから必死に逃げる主人公チーム3人が前述のアプリの世界をいくつも移動しながらドロップボックス(の世界)を目指すっていうストーリーでして、ピンチにつぐピンチを仲間のパワーで一つずつ解決してくっていう面白さがあります。一時は「使う頻度の高い絵文字」の地位にいたのに陥落してしまった「ハイタッチ」君が賑やかし担当として良い仕事してましたし、日本語吹き替えが銀魂などの杉田さんなのでほんと笑えました。「いとしいしと」(ロードオブザリング)とか、色々アドリブ?っぽいのもありましたしね。指や手をネタにしたジョークがたくさん登場しましたよ。

ヒロインとしてはハッカーのジェイルブレイク。彼女もまあ、その正体を含めて厳密に考えだすと疑問が出てきちゃんですけど、ジーンが色々な表情できることと同じく「思いの強さ」がなせる技なのかな、と解釈しました。序盤から言われていたある「都市伝説」ツイッターユーザーとしてはちょっと嬉しかったですけど、これも仕組みとか考えだすと(以下略

音楽も印象的に使われていて、抹消の危機?というシリアスな要素が前面に出てくる時以外はかなりノリノリな雰囲気が漂ってるのも良いポイントだと思います。ダンスシーンとか、子供は一緒になって踊れそう。ジーンが編み出した、ポーズ決める度に違う表情するのは人間がやっても面白そうです。

オチとしてはかなり予想通りで、スマホの外の世界も描写されて、ジーンというおかしな絵文字を見たことで危険が出たわけですからね、助かるのはどうなれば良いのかを考えたら普通に読めちゃうと思います。テンポ良く進むので非常にサクサクで、あっという間に見れた感覚。繰り返しになりますが細かいことを気にせず、その流れを楽しむ系の作品です。

SNS上を含め僕自身はあまり絵文字は使わないタイプですが、(ガラケーの時の簡易的なのはよく使いました)(黄色い顔というとYahooチャットのイメージです)普段利用してる絵文字がこういう風に暮らしてたら面白いなーって思いをはせられますし、もしもよく使う、お気に入りのものがあるっていう方は映画の中で登場するかどうか見つけるっていう楽しみ方もあると思います。
言うまでもないことですがものすごい種類の絵文字が登場しますよ。

世間の評価は低めですが、言うほどではないと思いますので、ぜひ。

スターチャンネルにて吹き替え版を録画、視聴。(18年の夏に録画)

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