主な出演はリンダ・カーデリーニ、マデリーン・マックグロウ、ローマン・クリストウ、レイモンド・クルツ、パトリシア・ヴェラスケス。
あらすじ
1970年代のロサンゼルスで、ソーシャルワーカーのアンナ(リンダ・カーデリーニ)に、子供たちに危険が迫っているので助けてほしいとある女性が訴える。だがアンナは、その訴えに真剣に耳を貸さなかった。一人親のアンナには、エイプリル(マデリーン・マックグロウ)とクリス(ローマン・クリストウ)という二人の子供がいた。(シネマ・トゥデイより)
ホラーは得意じゃないのですが、予告動画の段階でラヨローナを見た時にあまりにもちゃんとした姿をしてたので「あ、これは大丈夫なやつだ」となりまして、視聴。当時チェックした時に知ったけど忘れていたのか、それともそこを見逃してたのか知りませんがこの映画が「死霊館シリーズ」って最初からバラしてたんですね。中盤あたりに神父さんが出てくるんですが、彼が「昔は伝説の類なんか信じてなかったけどある人形のおかげで今は違う」ってセリフがあったり、彼自身も過去作に出てきたキャラのようですね。調ベてわかりました。ただまあ上記あらすじの通り舞台が1970年だからこそシリーズの時系列的にどことどこの間っていうくらいで、ほとんどスピンオフ扱いみたいですのでこの作品単体で問題ないと思います。僕自身が死霊館シリーズ見れてないですし。
さて、この映画自身のお話をすると、ジャンル的には「化け物が出てくる」「脅かし系」のホラーで、花嫁衣装にもにた白いドレスを纏った女性の風貌した「ラ・ヨローナ」が現れ子どもを拐おうとするストーリー。この手の作品では珍しく(?)結構な頻度でガッツリ彼女の顔が映るのですが、黒い涙を流したり目が黄色かったりと一応ヤバイオーラじたいはあるものの、人間と変わらない容姿なのでそこまで怖くないというか、むしろ面白く感じちゃって。特にアンナの長女をバスタブで溺れさせようとするシーンではドアップになりますが、全然平気。逆にこれが無理って人は見るのキツいかも知れません。
ただ怖さっていう意味ではそのラヨローナが突然現れたりして驚くとか、手を掴んできてそこが火傷のようにただれたり上で触れたような命の危険という意味ではヒヤヒヤさせられるので面白いと思います。人知を超えたパワー。これまたありがちな、ものすごいスピードで引っ張られる、みたいな演出もあります。基本的に「相手が来れられないように閉じこもる」という作戦が有効なタイプなので、いつの間にか潜んでる恐怖がある一方、そこを油断しなければ大丈夫、的な感じ。
そもそもアンナがターゲットにされる前に別の一家が出てきて、そこの母親がラヨローナから子どもを守ろうとしてたのに意図せずアンナが邪魔しちゃった形になって、そっちから恨まれるという要素があるのも捻ってて良かった。生きた人間の悪意もぶつけられてしまうという。劇中の「今度はあんたを狙うように祈った」って鬼気迫る感じも凄かったですし、後半。マジかよって感じ。考えてみたら子どもを失ってしまったという境遇はラヨローナ本人とも共通していて、おかしくなってしまうのもどこかわかる気がしますよね。
映画が半分すぎたあたりからこの手の事象に詳しいという元神父のラファエルが登場し、アンナたちの家を舞台にした直接対決が展開してきます。人形を落としちゃったことでピンチになる長女とか、ラヨローナが一瞬素顔になるところとか、何がきっかけでどっちに転ぶかわからないハラハラ感が良かったですし、独特の「おまじない」で結界的なものを作るっていうのが面白かった。水に縁のある化け物なのにご丁寧に家にプールあったらそうなりますよね、とか、わかってても怖かった。
予想してたタイプの終わり方でしたが、ラストの水溜りで余韻を残してそこも良かったです。
グロ要素もないですし、ラヨローナのビジュアルが平気という方なら比較的見やすいホラーじゃないかと思います。ただすでに書いた通りいきなりでかい音なったり急に現れたりっていうビックリ系があるので苦手な方はご注意を。
WOWOWでも放送されるので予約しようと思ってたところNetflixにも来たのでそっちで見ちゃいました。
ネトフリにて吹き替え版を視聴。
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