カリフォルニア工科大で研究する4人の学者(オタク)と、そのうち二人のルームシェアしてるアパートに「お向かいさん」として引っ越してきたブロンド美女、合わせて5人を中心として物語が進んでいくシットコム。副題の通り、ギーク=オタクであり草食系の男たちと、陽キャな女性という凸凹な組み合わせが起こす化学反応にニヤニヤが止まらない。名前は知ってたものの、最近ようやく手を出してどハマりしてしまったので簡単にご紹介。
<公式サイトより引用>
物理学者のレナードとシェルドンは、宇宙で無限大の引力を持つとされるブラックホールの理論から複雑な原子構造にいたるまで、すべてを理解する秀才だ。でも、原子と女性を一緒にするから、恋となると2人の思考回路は急停止…。そんなある日、レナードとシェルドンが同居するアパートの向かいの部屋に、普通の女性ペニーが引っ越してきたことから、2人の世界に、これまで予想だにしなかったことが、次々と起こり始める。
上記イントロダクションと動画を見てもらえばわかる通り、全然タイプの違う人たちが交流することで起きるカルチャーショックや、トンデモ行動。軽妙なやりとりにニヤニヤが止まらないタイプの作品。男性陣がよく口にするオタクワードや化学ワードは、わからなくても大丈夫。ペニーと一緒に「何言ってるんだろ・・・」と置いてけぼりをくっても楽しめるし、もちろんアメコミやSF映画など知ってるネタがあっても「あれのことか」と乗れるし、どちらにも感情移入できる安心設計(?)。
特にシェルドンが周りの状況も考えず突然始めるウンチクトークは「ついていけない」ことが前提のギャグでしょうしね。毎回入る「まーた始まった」っていうツッコミが癖になります。シェルドンは自分なりのこだわりが強すぎたり、相手のことを気遣ったり想像するっていうのが苦手なタイプ。それによって振り回されるドタバタもまた面白さに貢献してるんですが、ほとんどのケースで周りが付き合う・合わせてくれるので嫌な気持ちにならないがいいですね。wikipediaによると彼の特性が「アスペルガー」ぽいというファンからの指摘があるものの、製作サイド的には、意識しておらず、あくまで「シェルドニー」(シェルドンっぽい)という描写という風に受け取ってほしいとのこと。劇中でも「空気読めない」「変り者」という評価はされるものの、本気で距離を置かれたりってこともないですしね。
あと上のだとどっちもペニーが好きっていう風に読めちゃうんですが、メイン4人のオタクのうち、彼女との恋模様が描かれるのは実はレナードのみ。誰にでもキザなセリフをかけるハワードは毎回「キモい」ってあしらわれちゃいますし、ラージは女性を前にすると一切喋れなくなるというタイプ。シェルドンに至っては、「分裂するタイプじゃない?」(=女性に興味がないのでは)っていうレベルなので、ペニーはいわゆる『オタサーの姫』ではないんです。もちろんみんな可愛いなぁっていう扱いですし、オタクじゃないし、一部ついていけない時もありつつも4人と友達づきあいしてくれて「良い子や〜(涙)」的な感じではあるんですけど。シーズン2で何を間違ったかネットゲーム廃人になったエピソードはめっちゃ笑いました。仲間になってる!って。
ただペニーも数回恋人が変わったりするので日本人オタクの好きな(?)清楚タイプではありません。一方で男性陣も他の女性と関係を持ったりと、言われてるほど「草食系」ではなかったりしますし、若干の下ネタが入ってきたりします。4人だけの時は男子校のノリ、っていう表現がしっくりくるかと。ただみんな適度に残念な感じなのでそこがまた笑えるんですけどね。
とりあえずAmazonではシーズン7まで無料対象になってまして、今現在2のラストまできました。メイン5人の他にも、シェルドンの双子の妹だったり、各メンバーの親、それから大学の研究員やゲストキャラまで、濃い登場人物がたくさん登場してきて、本当に面白いです。毎回エピソードに「〇〇な法則」というタイトルがついてるんですが、扱うテーマがバラエティに富んでて楽しいです。笑いのツボも色々抑えますし、シットコム(観客の前で演じてる)だからこその笑い声(フルハウスとかでもおなじみ)が流れるので一緒になって吹き出してしまいます。
見ていくうちにこのキャラクターはこんなキャラ、って言うのが固まっていくのでより面白さが加速してきますし、どうやらシーズン重ねると新キャラクタもまだまだ増えるようなので、今後も楽しみです。1話が20分程度なので、面白くて短期間で一気に見てしまいましたが、今後はちょっとペースを落としつつ、じっくり楽しみたいです。そうしないとS8はまだなのか!って発狂しちゃいそうだから。
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※前半、と書かれていますが、シーズン1は全17話なのでこのBOXで完結してます。
吹き替え版のS1・第1話のリンクはこちら
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