アングリーバード / 鳥たちが仲良く暮らす島に、卵を奪おうとやってきた緑の豚。いち早く危険を察知したのに、怒りん坊のレッドの話は誰も相手にしてくれず……。人気ゲームをCGアニメとして映画化。主演の吹き替えを坂上忍が担当。

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様々な特技を持つ鳥たちをパチンコで遠くに飛ばし、豚たちをやっつける人気ゲーム「アングリーバード」。スマホアプリとして遊んだ人も多いと思いますが、怪盗グルーのプロデューサー、ジョン・コーエンが製作を担当し、CGアニメ映画化。
太い眉毛が特徴的な赤い鳥の「レッド」は怒りん坊な性格もあって島のみんなからも距離をどこかおかれ、毎度問題を起こしてしまう。「怒りをコントロールする術を学べ」と言われセミナーに参加するも、そこにはレッド同様クセのある鳥たちばかりだった。そんな折、鳥だけの島に全身緑色したブタがやってくる。最初こそ友好的に接してきた彼らだが、そこには卵を盗むという策略があり、不審に思ったレッドが警告をしても住民たちはなかなか聞き入れてくれずに……。
ゲームファンならニヤッとする戦闘シーンや、鳥や映画をモチーフにした小ネタの押収でクスッと笑えてシンプルに楽しめる傑作エンタメ。可愛い鳥たちのクオリティも流石。
主人公の吹き替えに坂上忍の他、勝杏里、乃村健次、園崎未恵、岩崎ひろし、山寺宏一らベテラン勢が脇を固める。

あらすじ
たくさんの鳥たちが平和に生活しているバードアイランドで、個性的な太いまゆを持つレッドはなぜかいつも怒ってばかり。ある日、島を緑のピッグたちの集団が訪れ、心優しい鳥たちは彼らを丁寧にもてなす。だが、レッドは珍客たちの悪だくみに気付き、お調子者のチャックと、体は大きいがビビリのボムと共に真相を探ろうとするが……。(シネマ・トゥデイより)


あくまで彼の顔の一部なのはわかるんですが、僕の中での坂上忍さんはワイドショー番組で色々と物申す、言ってしまえば怒っているというイメージが強く、今回の映画のキャラクターとしてはものすごくハマっていたと思います。元々芸歴の長い俳優さんなので実力としてもめちゃくちゃうまくて、二つの意味で違和感が全くなかったです。劇中でも常に怒ってるわけではなく、しょんぼりしてたり、自分を奮い立たせたり様々な感情を見せるわけですが、それもちゃーんと演じ分けてましたしね。怪盗グルーも主役は芸能人ですが(鶴瓶さん)ハマってる気がしますし、キャスティング絶妙ですね。

映画を見る前に原作のゲームを知っているかどうかも評価が変わってくるポイントだと思いますが、あれだけ争っていた鳥とブタのエピソードがこうして映画としてガッツリ描かれることがまず面白かったですし、パチンコで飛ばす(スリングショット(?) というゲームシステムが、物語終盤で出てきたときのテンションの上がりっぷりはやはり経験してたからこそのものだと思います。一応スムーズに進んでいくので知らない人もそこまで変に思わないと思いますが、「ゲームのあのシーンを出すための、そこまでストーリー展開」とすら思えるくらいの「ついにキター!!」って感覚を味わえてうれしかったです。序盤から「何かにつけて爆発してしまう鳥、ボム」とか出てるのでそこからしてニヤニヤでしたけども。

もちろん前半部分の怒りんぼレッドの掘り下げとしてもすごく胸を締め付けられる内容で、どこか「狼少年」とも似通った展開。ただこっちは、悪意があるわけじゃなくて、つい荒っぽくなっちゃうだけなんですよね。眉毛という身体的特徴を馬鹿にされたりとか、何にも悪くない部分でいじめっぽいのもありましたし、今の人と付き合えない原因が全部彼にあるわけじゃない。アンガーマネジメントに参加した他の鳥たち(メタ的なことを言えば原作ゲームの仲間たち)もそれぞれちょっと生きづらさを抱えてるタイプで、みんな感情移入しちゃった。まあ高速移動のチャックはどちらかと言えば賑やかし担当に振り切れてましたけどね。X-menのクイックシルバーのパロディまでやっててほんと笑えました。
映画中盤あたりに出てくる伝説のワシは山寺宏一さんが吹き替えしてて、お決まりの「かつては凄かったけど今や見る影もない」ってストレートな描写も面白かったですし、ベタですけどそんな彼が本気を出す流れも良かった。

でもちゃーんとメインの活躍としてはレッドが中心になってて、それを仲間たちがわかって、最後には受け入れられるという流れなのも良かった。ふてくされずにちゃんと向き合う努力をしたらちゃんとわかってくれるっていうわかりやすいのもいいですし、とあるキャラなんかはレッドにキツイ当たり方してたのを謝ってくれました。そういうのキチンと描いてくるの本当好きです。スカッとする。

敵役として登場するブタたちもコミカルな動きでどこか憎めず、また親玉が岩崎ひろしさんのおふざけモードなので出てくるだけで笑っちゃいます。前述の通り小ネタも色々仕込んでてて、ブタの城を探索してたら、映画「シャイニング」のパロディに出会したりとかニヤニヤでした。僕はあまり気がつきませんでしたが、イーグルズを扱った物もあったようです。

基本子供でも楽しめるようになってますが、レッドの置かれてる状況とか、鬱憤が溜まってる状況とかは大人こそ入り込めるストーリーだったと思います、繰り返しになりますが原作ゲームをやってた人なら尚更楽しめると思いますので、かなりオススメ。

19年10月末現在、Amazonビデオではプライム会員無料対象ですので、会員の方はご検討を。

スターチャンネルにて吹き替え版を録画、視聴(17年夏に録画。)

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