借金に追われ、後がなくなったコンビニバイトの青年はこの世をさる決意をしたが、寸前になってスマホに謎の入金とゲームの参加案内がとどく。意を決して車にのりこむと、そこでカードキーを選ばされる。ゲーム会場は大きなスペースと壁際にある8階層で、それぞれに一部屋ずつ存在していた。選んだ数字どおり「3階」の住人となった青年。すごせばすごすほど賞金が増えていくなどのルールを知り、最終的に他の参加者が揃うが……。
最初は協力していた参加者たちがだんだんと本性をあらわし、どんどん過激になっていく。亀裂、派閥、対立と人間性が消えていく中で最後に笑うのは誰か。
あらすじ
賞金につられて参加したゲーム番組の企画で、謎めいた8階建ての建物に閉じ込められた8人。その場所で長く過ごせば賞金がもらえるというが、そこには大きな危険が潜んでいて...。(youtube概要欄より)
一応ネトフリ上だとR16+になってるのでそこまで直接的な描写はないんですが(バットで殴るシーンも画面ってことがある。)下手に一瞬で死んでしまうデスゲーム系にくらべじわじわと削られていくので衝撃とか観てる時の辛さとはかなりありました。そういうの苦手な人はご注意ください。
セクシー方面は描写はされないけどラブシーン、王様ゲームでエスカレートして……って感じ。
「参加者ごとに1分あたりいくらという設定があり、ゲーム中はそれを使って買い物もできる」「残り時間は全員共有で設定され、広場ではその時間を消費して買い物もできる」「ただしどちらも相場よりめちゃくちゃ高い」「時間がなくなればゲーム終了」
というのが大まかなルール。
階層ごとに部屋の広さも段違いで、かつ賞金も「フィボナッチ数列」で増えていくので、1階と8階の格差が激しすぎるんです。そしてよりによって一番ぶっ飛んでて自由気ままなおてんばお嬢ちゃんが８階だから、ほんと最後までひっかきまわされました。
トイレすらないから、バケツとトイレットペーパーを買うところからスタートとして、そのゴミを捨てる場所すらない。部屋のものは外に出せないっていうルールのせいで保管場所さえ悩むことになるっていうのが設定として面白かったし可哀想だった。
だからこそ最初はみんなでアイディア出し合って協力していくんだけどね。それも途中まで。
先にネタバレしちゃうと残り時間は「ゲームを観ている人間たちからの投げ銭」システムなので、賞金を増やす＝滞在時間を増やすためにどんどん過激なことをするようになってしまいます。この手の作品でかならずいるけど、体力自慢、肉体的に強い人。この人が絶対王者の8階と手を組んだことでもう止められれない。やられる時もあるけど、それ以上に倍返ししてくるから怯えるしかない。武器も手に入っていくしなぁ……。
そういう参加者ひとりひとり、どういう経緯でこの場にやってきたのかってのが1話ごとに明らかになっていきます。ちなみにチンピラ男は賭博で干された元野球選手って設定でした。ヤクザかと思った笑 個人的にはブレーン役の7階さんがお気に入り。この人は一度裏切るんだけど……。他にも看護師のおばさんがいることでなんとかなるシーンもあったし、隠し芸大会で本領発揮される1階産の秘密。「3階さん」目線で描かれつつもそれぞれに感情移入しやすかったな。
序盤の方は「次はどうなるんだろ。」「でも面白がって観てるってことは劇中の観客と同じことしてるってことか」なんて皮肉めいた構図にプチ自己嫌悪してたりしましたが、後半になるにつれて痛々しいシーンが続くので、「早く終わらせてあげて」って気持ちしかなかったです。終盤まであかされないのですが1階さんの「10億稼ぎたい」って目標が意味をもってくるし、その顛末もすごかった。これは予想外。
ゲームの終わり方も切なくて、それまでかなり危ないシーンこそあったけど死の危険はなかったのに……っていう。だからなんかちょっと希望がある終わりではあるものの、さわやか〜って感じではないです。こういう時でも人間性を失わなかった人もいるっていうのが救いかな。
逆に「ここまで残酷になれるのか」っていう流れの連発なので、何度もいってますがきついです。笑いながらスタンガン→気絶して失禁だとか、「実験」(拷問)だとかね。
見始めちゃったから最後まで見ましたけど、不快感、登場人物にたいするドン引きや憎しみがつのるばかりでどっと疲れる作品でした。まあ配信ドラマだからこそできる題材だったなぁと。
その手の描写に耐性ある方、極限状態でうきぼりになる人間の本性とか好きな人はおすすめです。
Netflixで吹き替え版で視聴。
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