ターミネーター:ニュー・フェイト / シリーズ通算6作目にして「2」の続編。ダニーは突然未来からきたターミネーターに命を狙われるも、謎の女性グレースやサラコナーらによって助けられる。追跡を交わしつつも、反撃のチャンスのためある人物を尋ねるが……?

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ジェームズ・キャメロン製作、アーノルド・シュワルツネッガー、リンダハミルトンと、かつてのレジェンドが再集結して製作された、ターミネーター6作目にして「2」の正統続編。
メキシコシティで暮らすごく普通の女性ダニーの前に、他人に変身でき機械の体を持つ謎の殺し屋が現れ命を狙われるが、彼と同等の強さを持つ謎の女性グレースが現れなんとかその場を脱出。逃走の最中サラ・コナーと名乗る女性にも助けられ、3人は行動を共にすることに。良さを引き継ぎつつパワーアップしたアクション大作。
上記二人の他、ナタリア・レイエス、マッケンジー・デイヴィスら出演。
あらすじ
ある日、未来から来たターミネーター“REV-9”(ガブリエル・ルナ)が、メキシコシティの自動車工場で働いている21歳の女性ダニー(ナタリア・レイエス)と弟のミゲルに襲い掛かる。ダニーとミゲルは強化型兵士のグレース(マッケンジー・デイヴィス)に救われ、 何とか工場から脱出した。そして彼らをしつこく追跡するREV-9の前に、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が現れる。(シネマ・トゥデイより)


「正統続編」なんて表現されちゃうと、これまで重ねてきたシリーズ「全部なかったことにするのか」って話になっちゃうんですがあくまで「2作目の続き」で5の続きじゃ無いよってことなんでね、個人一人ひとりの思い入れがあるやつを否定する必要はないと思います。僕もそれぞれみんな楽しめましたし、良さがあったと思います。
このニューフェイトもジェニシス同様にどこか「リブート作品ぽさ」があるので、続編であると同時に完全独立作品としても十分楽しめます。構造が同じなんですよね。敵にとって脅威である人間を倒すために未来から刺客=ターミネーターが送られてくる、一方でその対象を守る者もやってくる。協力して打ち負かす、という単純だけど相手の圧倒的な強さだったり、スピード感、未来感、そして仲間達の絆って部分で「こういう面白さがある映画だったよな」って再確認させてくれた。

今回のストーリーとしてはいきなりショッキング。奮闘のおかげで「スカイネット」は生まれなかったのですが、なんとこの世界のジョンはすでにいません。未来では結局リージョンという名前で機械側が人類に攻撃をし始め、重要人物であるダニーを倒すために過去(=この映画の中での今)にターミネーターが送られる。それを知り、対抗するために送られたのがグレース。あらすじで書かれていますが手術を受け強化されている「人間」です。そこに加えて息子を失った後ターミネーターと戦い続けていたサラコナーも手助けしてくれることになり、3人での逃走劇がメイン。しかもサラに情報をくれていた人物として、あの人も登場します。まあ伏せる必要ないけどシュワちゃんです。

これがね、あえて二人と今の姿で出てくれてるのもいいし、相変わらずめっちゃカッコいいんですよ。グレースだけじゃ対処しきれなくて、やばいピンチだって時にサラが現れてロケットぶっ放すところとか本当痺れますし、(トドメをさしたら)「すぐ戻る」=アイルビーバックってさらっと言うのとか、往年のファン向けの演出が心憎い。当たり前ですけど随所に、デデンデンデン♪って例のメロディ入れてきますしね。

グレースもグレースでカッコよくて、演じてるマッケンジー・デイヴィスさん背が高いんですよ。ダニーにとっての姉とか母みたいなイメージでずっと守ってくれるし、シンプルに強いのも好き。敵が投げた棒を腕の表面でいなしたり、改造されている部分をうまく活用して戦うんです。終盤あたりで語られる過去を含めて、ダニーとの関係性がものすごいよくて、いわゆるロマンシスってやつかなぁと。守られる一方じゃなくて戦うところがいいんですよ。

今回とにかく女性陣の魅力が炸裂してて、強さと言うよりもたくましさ、絶対に打ち勝つぞという信念みたいなものがメラメラしてるんですよね。一方で相手は淡々と殺そうとしてくるマシーンだから余計に「思いは強さになる」って印象でグッとくる。スタート地点の時点で相手の方にぶがあるからこそ燃えるんです。途中から仲間入りするシュワちゃんも含めて、ラスト付近の全員が一丸となって連携してくバトルシーンは圧巻です。

すでに触れた通り、シリーズの良さをなぞるのであれば当然そういう展開だよな、と予想してた方向へいくんですが、ここも涙なしには見られなかった。シュワちゃんはね、してしまったことがあるからまだ分かるんだけどね……(あの直前、サラが口にする言葉もある意味過去を乗り越えられたって瞬間でとてもいいんですけど) 本当4人の全力がぶつかった結果の勝利でした。

当然ながらアクションも見応えあって、特に機械特有の重たい一撃だったり、逆に人間の銃ぶっ放しや道具を臨機応変に使いこなす戦いなどなど、面白かった。特にターミネーターが骨格とそれ以外で分離して、2体とかになれるのがズルくて。分身のように使ったり、本気出す時にまた同化したりと映像面でも面白かった。液体金属のあの人のオマージュでしょうね。

ただ気になるのが後半にかけて夜の出来事だったのもあって、画面が結構暗いんですよね。どうせなら明るいところで見たかったなぁと。ラストバトルは大丈夫でしたけど、飛行機のところとか何が起きてるか分かりにくかったです。

お話的に賛否両論あるのはまあ理解はできるんですが、リンダハミルトン、シュワちゃんが、集結して共闘しただけでもかなり盛り上がるものがありましたし、主役の女性たちの絆にグッときたり(最後泣いたし)と個人的にはものすごく楽しめました。見た上で合わなかった人は「こういう世界線もある」って受け入れればいいと思います。食わず嫌いするにはもったいない作品。

スターチャンネルにて吹き替え版を視聴。



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