グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告 / ロバート・デニーロ主演。祖父と同居することになり自分の部屋を奪われた孫が宣戦布告!? 世代間でのガチ・いたずらバトルが勃発し周囲も巻き込まれていくコメディ。

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名優ロバートデニーロが孫と戦うことになったおじいちゃんを好演するコメディ。妻に先立たれ、一人暮らし中のエド。本人は平気でも問題を起こすようになり心配した娘サリーは同居を提案。エドが彼ら家族のもとにやってくるが、孫に当たるピーターは自分の部屋を祖父に譲り屋根裏に移らされる結果となる。なんとかして奪い返そうと躍起になるピーター。戦争という名のイタズラ合戦はヒートアップして……。
ピーター役にオークス・フェグリーのほか、ユマ・サーマン、クリストファー・ウォーケン、ロブ・リグルら共演。
あらすじ
妻に先立たれ、娘のサリー(ユマ・サーマン)の家族と暮らすために引っ越しをしたエド(ロバート・デ・ニーロ)。エドと一緒に暮らすことを喜ぶ孫のピーター(オークス・フェグリー)だったが、自分の部屋を彼に明け渡して屋根裏部屋に移らされるのを知って腹を立てる。ピーターはエドに宣戦布告めいた手紙を送り、彼を追い出そうと次々とイタズラを仕掛ける。度を越していくイタズラに業を煮やしたエドは、悪友ジェリー(クリストファー・ウォーケン)の知恵を借りて反撃に打って出る。(シネマ・トゥデイより)


84年から刊行されている児童文学を実写化したコメディ作品なので、ピーターと同じくらいの年齢だと特に面白く感じると思います。視聴後に調べてわかったことですがそもそも当時11歳だった少年がまだ映画化されてないことに驚いて映画プロデューサーである両親に提案。結果として親二人は制作、彼自身は制作総指揮に名を連ねているのですが、ピーターたちのイタズラにはその子の意見がふんだんに取り入れられているそうで、映画のクオリティアップにかなり貢献していると言えます。
ただ個人的にはいじめのシーン含め結構「やりすぎでは?」というものもあるのであくまでの映画だからこその演出であって欲しいと思います。物によっては死者も出かねないですからね。

最近あまり放送してくれないので伝わりにくいかもしれませんが、ホームアローンを彷彿とさせるんですよね。あの手この手で相手をぎゃふんといわせようと素知らぬ顔で罠を張り巡らせる。それが片方じゃなくて祖父と孫両方だからすごい数だし、いらだちも手伝ってどんどんヒートアップしていく。そんなつもりじゃなかったのに、というパターンで第三者にもちょいちょい迷惑かかっちゃってるのもあくまでギャグとしてはニヤニヤします。特にママ→白バイ警官のコンボは天丼(繰り返しの笑い)してくるから印象的。あとは不謹慎方面も容赦なくて、お葬式でノリノリのアラームは若干引いてしまった。双方「越えちゃいけないライン考えろよ」的にツッコミしたくなる。

二人だけの対決に加えて、それぞれが友人を巻き込んでいくのも楽しかったですね。クリストファーウォーケンとかいいキャラしてました。チーム戦としてトランポリン場でのドッジボールという中盤の山場があって(高く跳ねてるところなどは流石にCGバレバレな部分がありましたが)シンプルに楽しそうでしたし、もっと小さい子向けの遊びなのに当人たちは全力でやってるという流れ自体が笑えました。女性蔑視的な発言に一時的に世代間を超えて絆ができたりとか、飛び跳ねる入れ歯とか面白かったし。

そうそう、そうやって敵対してるはずの二人でも同時に少しずつ距離が縮まっていくのも良かったです。そもそもが娘に言われて仕方なく同居したのに、意図せずに孫の部屋を奪うことになっちゃって、本来なら仲良くしたいはずなのに。釣りをするシーンだとか、みんなでいじめっ子に仕返しとか、おじいさんとしてのかっこいい姿も見られてデニーロがますます魅力的でしたし、長年家をたててきた彼のちょっとした秘密を伝えるところも「なんだかんだで大事な家族」って改めて実感できてグッときます。

例によって行き過ぎたイタズラによって散々な目にあってしまい、埋まったかに見えていた距離が一気に離れてしまいます。が、最後はちゃんと反省して元通り。そこまで強いメッセージ性があるわけではありませんが「戦争は絶対ダメだよ」って彼が心から改心するところが良かった。キツい言い方をすればワガママだったピーターですが、ちゃんと相手を思いやれるように成長したってことなんですよね。やっぱり同居するようになって意味があったということ。僕もずーっと祖父母と共に育ったので余計に感動的でした。

メインのストーリー以外にも間抜け系なピーターの友達や、彼氏との進展を母親に邪魔され続ける長女。色々不憫な父親など細かい笑いポイントも散りばめられてるので飽きなかったし、98分とそこまで長くないのでサクッと見られるのも良かった。最初に触れた通り子供も見られる映画なのでご安心を。(ただやり過ぎだってことは伝えてください笑)

公開当時はTENETを越えて初登場1位を記録する大ヒットとなった。お茶目で、孫相手でも全力で挑むデニーロの姿をぜひ見て欲しいと思います。マイインターン、とか今の姿も好き。髭剃りシーンでああいうイタズラにしちゃうのが笑いました。

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