ザ・ロストシティ / ロマンス小説家が拉致され、南の島で滅んだ都市の秘密を解き明かされる羽目に。彼女に惹かれている表紙モデルの男が救助に向かうが、あまり役には立たず。サンドラブロック&チャニング・テイタムのコミカル冒険劇。

サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムが拉致された南の島で冒険を繰り広げる、ユーモアたっぷりのアドベンチャー。金持ちに拉致され、古代都市の暗号解読に協力させられた女性作家と、彼女を救いにきた著作の表紙モデルのドタバタを描く。
新作ロマンス小説のイベントの帰りに作家のロレッタは拉致され、彼女が作品に登場させた古代都市についての暗号解読を余儀なくされる。実業家フェアフェニックスは都市が実在すると信じ込んでいて、南の島での調査をしづけていたのだった。危機を察知したモデルのアランは凄腕の師匠と共に救出に向かうが、悲劇が起きて……。
実業家役にダニエル・ラドクリフ(ハリポタ)、出番は少ないものの屈強な戦士にブラッドピットなど豪華共演。
あらすじ
新作の宣伝ツアーに駆り出された恋愛小説家のロレッタ(サンドラ・ブロック)は、作品の主人公を演じるセクシーな表紙モデル・アラン(チャニング・テイタム)の軽薄な様子にいら立つ。そんなとき謎の実業家フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)が現れ、彼女は突然南の島へ連れ去られてしまう。彼は小説を読み、ロレッタが伝説の古代都市の場所を知っていると考え誘拐したのだった。一方、ロレッタの誘拐を知ったアランは彼女を助けに島へ急行し、再会した二人は脱出しようとするが、思わぬアクシデントが続発する。(シネマ・トゥデイより)


いやー、なんといっても脇役も豪華なのはびっくりですよね。ブラッド・ピットがストレートに「凄腕の救出者」として描かれてて、シンプルにカッコよかった。ダメダメなアランが際立つようにしてるとはいえ、もうこのまま1本映画取れるレベル。そしてダニエルくんももう色モノやりすぎて驚かなくなっちゃったけど、今回もなかなかインパクトある人物でしたね。コンプレックスの塊で、金があればなんでもできると思ってるし人命を軽く考えている。古き良き映画の悪役って感じ。

そうそう、全体的に古き良きアドベンチャー作品って印象を受けるんですよね。男女が二人で遺跡とか未知の場所を探検しつつ、金儲けを目論む連中などが追ってくる。自然の脅威にピンチになったり、罠を仕掛けてなんとか追手を巻いたり。伝わらないかもしれないけど午後のロードショーでやってそうなストーリー。きっと意識的に「ロレッタが書く小説」に寄せてるんだと思います。フェアファックスが普通に「官能小説家」って表現しちゃってるけど、失礼な言い方すれば、「ラブロマンスメインであとのストーリーはおまけ」というタイプの小説って感じ。

ギャグシーンは随所にあって、ブラッドピットの運命とか、ヒルに吸われまくりとか(チャニングテイタムが肉体美を惜しげもなく披露してます)、ボロボロやられていくフェアファックスの部下たちとか。窮屈な場所を通る時にお尻の穴にたとえたりなど、結構お下品、ブラックな方向もありましたね。あとは「アランのダメ男っぷり」一生懸命さは伝わるんだけど、ことごとく空回りしちゃう。本当はカッコよく決めたいのに。

逆にそういう可愛らしい魅力がある人物でした。小説の中の人物と同一視されてキャーキャー言われてるけど、実際の部分は。生い立ちとか、皮膚の体質とかなんか切なかった。愛すべきアホってキャラは無条件で好印象なのですが、好きだからっていうのを無しにしてもロレッタへの対応とかカッコよくて優しい人なんだなぁと。

一応同時進行でロレッタのマネージャーが近づいてるストーリーも展開していきますが、ヤギの男とかこちらもちょいちょいギャグで好き。この人も苦労人だよなぁ。
古代都市とか遺跡って意味でもそれなりに見応えはあるものの、流石にインディージョーンズとかまではいかないので予めご注意を。あくまでソウいう要素があるってだけ。ただまあ危険な場所っていう緊迫感と、不注意で敵の部下がやられてしまうお馴染みのくだりがあるのはすごく好き。

もちろん最後はハッピーエンドなんですが、当初から予定していた「彼女を救う」っていう意味ではアランもカッコ良く描写されてて、ちゃんと主人公で良かったねって思わされます。誰もが予想するように冒険を経て惹かれあっていくって流れですが、映画冒頭時点でアランは惚れてますからね。公私共に今後も良きパートナーになるんだろうなと思うと微笑ましいです。ちょっとアホな年下男。

ちなみに鍛えている?繋がりなのか、チャニングテイタムの吹き替えが田中圭さんでした。下手ではありませんが、顔が浮かんじゃった。


豪華スター共演ですが肩肘張らずに頭空っぽで楽しめる作品なので、ぜひに。
Netflixで吹き替え版で視聴。


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