神奈川県代表としてインターハイに出場中の湘北高校バスケ部。第2戦の相手は、日本一と評される選手もいる秋田の山王工業。圧倒的な差をつけられるもそれぞれの個性を生かした試合運びでなんとか食らいついていくメンバー。そしてついに反撃が開始される。
かつてのテレビアニメシリーズとはボイスキャストを一新。
仲村宗悟 笠間 淳 神尾晋一郎 木村 昴 三宅健太ら共演。
あらすじ
いつも余裕をかましながら頭脳的なプレーと電光石火のスピードで相手を翻弄する湘北の切り込み隊長、ポイントガード・宮城リョータ。沖縄で生まれ育ったリョータには3つ上の兄がいた。幼い頃から地元で有名な選手だった兄の背中を追うようにリョータもバスケにのめりこむ。高校2年生になったリョータは、湘北高校バスケ部で、桜木、流川、赤木、三井たちとインターハイに出場。今まさに王者、山王工業に挑もうとしていた。(Amazon商品ページより)
これ事前情報がほとんど出なくて、かつ声優さんも一新されるってことっで「大丈夫なのか」みたいな雰囲気があったんですが実際に公開されたら大ヒット。まあ原作がめちゃくちゃ面白いし、今回も作者自身が監督脚本を担当してるってことで一番魅力が出るようにしてるから当然なのかもしれませんが、僕のような「思い出補正」抜きにしてもこの2時間で湘北メンバーが好きになるようにすごくまとまっていて、実際見たらめちゃくちゃ面白かったです。
そう、声が違うから違和感覚えるかな〜って不安があったのも確かなんですが、みんなご本人の色を出しつつもちゃんとイメージというか雰囲気がそのままなのでびっくり。なんか初めて聞く声なんだけど懐かしさがありました。不思議な感覚。木村さんとか三宅さんなんか洋画含めよく聞く声だけど、きちんと役に合わせてきている。
すでに情報が出回っていてご存知の方も多いと思いますが、今回の映画は本来の主役である桜木花道ではなく、別のとあるメンバー。調べてからわかったところ「ピアス」というタイトルで読切連載されたエピソードをもとにしているみたいで、映画を機に発売された書籍で再掲されたとか。僕は完全にテレビアニメしかしらなかったのですごく新鮮でしたね。
とはいえ一人が主人公というわけでもなく、回想シーン的に他のメンバーについても描写されるので、ファンの方も安心(?)です。ミッチーとかね。ほんと「全く知らない状態」でも見ることができるし逆に僕のように知っていると「あーこの名シーンが!」ってなれるようにも作っててうまかったと思います。試合がメインで、そこに至る道筋を振り返る形でそれぞれの背景を追体験できる。
違う観点からまたもう一度スラムダンクを楽しませてもらった気持ちです。
音楽についてもかなり拘っていて、特にOPのシーンはより原作っぽい絵柄の湘北メンバーが一人ずつ増えながら楽器が増えてく演出があって一気に引き込まれたし、メインである試合シーンもバッシュのキュッキュって音が臨場感ありまくり。BGMも盛り上げ方を分かってて主題歌の「第ゼロ感」っぽいのでどんどん焦らされて焦らされて「ここしかない!」ってタイミングで歌付きで流れるのでほんとテンション爆上がりでした。ウオーオーオオーオーって一緒に合唱しちゃってた。逆に悲しいシーンとか時間が止まったようなほどの緊迫感あるシーンは音がなくなるしね。最高。
結果はわかっているんだけど、それでもめちゃくちゃ燃える展開で試合終了までずっと目が離せなかったし前述通りそれぞれの見せ場、光るポイントがあってすごくカッコよく見えた。しかもちょっととはいえ山王側にもスポット当たるからより深みが出たし、スポーツものの面白さが凝縮されていたと思います。トレーニングするシーン含めて自分も頑張らなきゃって思わされた。
主役の家庭環境の問題も、細かい部分のリアリティがより切ないし、かたや母親、かたや弟それぞれの立場の違い向き合い方に泣けました。そんな思いでバスケやってたなんてね。このキャラにスポットが当たるからこそあの女性も原作以上に魅力的なポジションになってたし、信頼できる仲間と共に成長する物語としても良かった。
後日談的に未来のことが出てくるのもグッとくるし、最後の食卓も。心臓バクバクで体が限界でも、前に進む。そんな強さを感じさせてもらいました。
スラムダンクファンも、全く知らない人も良さがググッと詰まってますので是非に。
ネトフリで視聴。
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