トレイン・ミッション / リーアム・ニーソン主演。解雇され傷心気味で家路につく男の前に現れた謎の女。ゲームに参加して勝てば大金をくれるといわれて話に乗るが、それは想像以上に危険を伴うもので……。

sweets_purin_cup.png
「アンノウン」「フライト・ゲーム」「ラン・オールナイト」など過去に何度もリーアムとタッグを組んできたジャウム・コレット=セラ監督によるサスペンス映画。
10年間努めてきた保険会社を突如解雇され、今後の不安に悩まされながらいつも通りの通勤電車で家路についたマイケル。すると見知らぬ女が彼に接触し、あるゲームに勝てば10万ドル渡すと持ちかけられる。その内容は大事な荷物を持ったある人物を特定せよ、というもので、唯一の手がかりは「終点で降りる」「常連客じゃない」ことのみ。元刑事の洞察力で候補者を絞り込んでいくマイケルだが……。
ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、ジョナサン・バンクスら共演。
あらすじ
保険会社に勤めて10年がたつ60歳のマイケル(リーアム・ニーソン)は突然解雇され、今後のローン返済や息子の学費のことが頭をよぎる。いつもの電車で帰宅途中の彼の前に面識のない女性が座り、三つのヒントを頼りに乗客の中から大切な荷物を持った人物を捜し出せば、10万ドルを支払うと持ち掛けてくる。(シネマ・トゥデイより)


冒頭で触れたように監督とのコンビもこれで4度目となり、リーアムニーソンをより魅力的に描く方法を熟知してるのは流石と言ったところ。設定的にフライトゲームと少し似ているかなと思ったのですが、最終的に違ったハラハラ感スリルがあってこれもかなり面白かったです。

ルールはすでに説明した通り「ある荷物を持っていて」「終点で降りる」「常連客じゃない」人物を見つけること。最初のがすごく難しくて、何のヒントにもなっていないですよね。ただおそらく謎の女性にとって敵であり、荷物にGPSをつけろという指示から察するに殺すつもりなんだろうな、じゃあこの女が悪者ってことか?って考えられることくらい。
ゲームを降りようとしたり、その「誰か」を守ろうとしたら知人や家族が危険な目に遭いそうになるって流れでこの予想(=女性が悪人)は正しいものだとすぐに判明。だから単純に見つけてハッピーエンドじゃないなって分かっていきます。

終点まで乗るということで列車自体の乗客が一人、また一人と減っていきますし、座席のところの切符?に目印がつけられるため、マイケルと同様ぼくら視聴者も結構な人数までは絞ることができます。実は結構早い段階で「どの人物か」は大方予想がついてたっぽいんですけどね、僕には全然わからなくて。こいつかな?いや、違ったか、という流れの連続は緊張感が続いてとても見応えありました。

もちろんリーアム主演作なのでアクションもがっつりあって、何が何でもゲームを完遂させようと送られる刺客との攻防も本当にハラハラ。揺れる電車の中というのもより熱いです。対人だけじゃなく乗り物としてのギミックを使った危険もかなりありますし、最後には無事に生還するだろうって分かっていても手に汗握るシーンの連発です。

そうそう、フライトプランと違ったのは「列車の中に危険人物がいる」という、「濡れ衣を着せられてミッション完遂が難しくなる」流れが割と短かったところ。あっちは犯人扱いされて色々大変だったイメージがあります。ちゃんと敬意を説明して、乗客一丸となって敵に立ち向かう流れになっていたのは良かったです。

敵といえば女性の仲間というか黒幕?は割と予想しやすいんですよね。有名俳優使ってるし、明らかに印象付けるようにニュースが流れますし。だから先に書いた通り、「生きていられちゃ困る人物」をターゲットにしてるんだなぁと。それが分かったところでターゲットは誰かというヒントにはならないので、影響はないんですけどね。ラストバトルは意外な方法で決着がつくのでちょっとびっくりポイントです。
最後の最後、これも予想しやすい流れでスカッと終わるところも良かったです。

解雇されてしょぼくれる始まりなのであれ?珍しくリーアムニーソン冴えない感じの役か?と思ったらやっぱりアクションがっつりで、サスペンスに加えて後半パニックもの的な要素もプラスされてとても面白く見れました。主人公も視聴者も「周りを信じられない」「模索しながら進む」という展開は物語に引き込まれてやっぱり良いですね。期待した通りの映画。

原題は通勤者という意味のTHE COMMUTER。


WOWOWにて字幕版を録画、視聴。

トレイン・ミッション Blu-ray
ポニーキャニオン (2018-09-05)
売り上げランキング: 9,753


トレイン・ミッション(吹替版)
(2018-08-15)
売り上げランキング: 91,800

この記事へのコメント