父はカーデザイナー、兄はレーサーという家庭で育ったスピード・レーサー(名前)は自分もカーレシングの世界になることを夢見ていたが、ある日大好きな兄がレース中の事故で死亡。一度は悲しみに暮れるが、大人になった彼は地元で有力なレーサーへと成長していた。そこに大企業が彼に声をかけて専属レーサーに誘うが、裏で相当悪事を働いていることを知り決裂。激昂した相手がさまざまな刺客を差し向ける中、スピードは命懸けのレースに挑むことになる。
クリスティーナ・リッチ、マシュー・フォックス、 スーザン・サランドン、 ロジャー・アラム、Rain(ピ)ら共演のほか、真田広之も参加。吹き替えは赤西仁や上戸彩。
あらすじ
天才的なカー・レーサーのスピード・レーサー(エミール・ハーシュ)は、メジャーなレースで不正を行なっているロイヤルトン・インダストリーズ社の秘密を知ってしまう。激怒したオーナー(ロジャー・アラム)は彼を脅すが、強気で怖いもの知らずの彼はロイヤルトン社を打ち負かすため、難関のクロスカントリー・レースに挑む。(シネマ・トゥデイより)
2008年と古い映画なんですが、個人的にやっと見れたのでご紹介。元々Dlifeで無料放送されたのを録画したのに、そのテレビが故障気味になっちゃってなかなか再生するチャンスがなかったんですよね。んであんまりサブスクにもなくてずるずるきちゃった。今は2人とも性転換をしてウォシャウスキー姉妹ですが、あのマトリックスの兄弟監督が手がけるってことで話題になってましたし、冒頭で触れた通り主演の吹き替えが赤西仁。
ただ予告動画を見ても分かる通り、めちゃくちゃカラフルなんですよね。そこが評価が別れるところで、CGマシマシで描かれるものだからものすごくおもちゃっぽいし、チカチカする。ティムバートンの世界っぽい。ここまで振り切らなくてもいいんじゃない?って印象も受けなくないんですが、逆にいうと外国産お菓子を食べてたり、遊園地に行ってるような気分になるんでそれはそれで楽しかった。日本で実写化したら絶対こうはならないって分かるし。
そのCGを多用したおかげでありえないくらいのスピード感、スリルはものすごい再現されてて、それは今現在の映像技術が2008年当時から進歩しているとはいえ、十分すぎるほど迫力あります。特に走りながらスピンしたり、特殊なギミックでジャンプしたり縦回転したりもします。そこに加えて妨害行為のオンパレード。蛇を投げつけてきたり、銃乱射なんか当たり前のようにしてきます。うまいことカメラの死角でやるから憎い。そういうライバル連中がどれも個性的だったのでそこも見どころの一つでしたね。ご丁寧に1組1組お金で買収されるシーンまで描写されてて笑ってしまった。
攻撃はレース中だけにとどまらず、寝てるところを襲ってきたりも。この辺でカンフーっぽいシーンがあるんですが、効果音がまんまマトリックスなので懐かしかったです。日本のアニメ原作だからか、ザ忍者って敵でした。当然主人公側が返り討ちにするものの、父親が意外な活躍してて笑った。基本的に正義と悪がわかりやすい点も良かったですね。
共闘関係を結ぶテジュをピ(RAIN)が演じてて、一応韓国人設定。元々は日本人の設定だったらしいのですが、本人の進言で変更。その方がどっちの国にとってもいいですよね。できるなら日本人役は日本人がやってほしいと思ってしまうし。でもその古い設定の名残りなのか、妹の名前がハルコでした。もう1人スピードを導いてくれる謎めいた覆面レーサーも登場。これは素直に考えれば死んだはずのお兄さんっぽいですが、果たして……。そちらはLOSTでお馴染みのマシューフォックスが演じてます。
レースの結果というメインの要素もいいですが、「なぜレースをするのか」という自分自身の問いかけだとか、兄の死や家族との絆などスピード本人の精神的な成長要素もしっかり出してきてて単純なド派手アクションだけじゃないのも好印象。色々気になる部分はあったものの見るチャンスに恵まれなかった分の期待を裏切らない、腐ってもハリウッド映画って感じでした。
WOWOWオンデマンドで吹き替え版で視聴。

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