アメリカ空軍のナンバー2として活躍してきたマーク・ネアードはついに昇格し、家族共々喜んだのも束の間、新設される「宇宙軍」の指揮官に任命されたことを知り戸惑いを隠せない。彼自身は宇宙軍なんて何かの冗談とさえ思っていたからだ。命令ならばと奮起するが、部下たちは個性豊かなものたちばかりだし、何もかもがすんなりいかないしでトラブル続きだが、仲間との信頼ができ、スペースフォース一丸となってミッション成功へと邁進していく。
振り回される主人公や、部下の隊員、科学者たちなど登場人物たちのドタバタをコミカルに描きつつも、ちょっとホロっとくる物語を1話30分程度でまとめた気軽に見られる作品。
ジョン・マルコビッチ、ベン・シュワルツ、ジミー・O・ヤン(シリコンバレー)、ノア・エメリッヒら共演。
予告動画はこちら
ネトフリで配信されてる作品はオリジナルを含めまだ見てないのもたくさんあるですけど、なんと言ってもスティーヴ・カレルが主役のコメディで、かつジョンマルコビッチが出てるとなれば見ないわけにはいかない、ということで最優先で視聴。そもそも上記予告動画見た時点で面白そう!ってなってしまったんだもの。
先に触れた通り1話が30分ちょっとと短めなので割と短期間で一気見ができ、結果的には良かったかなと思います。44分の20話オーバーとかじゃないから(他の作品を差し置いて、という)罪悪感?も少なめです(笑)
その予告から感じた時はもっと主人公がお間抜けなタイプかなと思ってたんですが、主人公ネアードは割とまともな部類で、多少硬すぎるというかいい意味で軍人ぽさがあるカチッとした性格をしてるんですが、何よりも仲間思い出し、最終的には柔軟に対応できる男なので、組織のトップとしてはまずまずのキャラクターだったかなぁと。規律とか命令に重きを置いてる関係で衝突しあったりもしますが、だんだんと打ち解けていく過程が見れたのは逆によかったです。コメディを期待してたから、ちょいちょいグッとくるシーンあるとギャップで余計心にきます。
他の面々も広報担当のトニーだけがひっかき回しキャラなだけで基本害はないし、むしろ職務については求められてることをきちんとできるタイプなので馬鹿すぎて引いちゃうとかの心配もなし。ただネアードのライバルポジションの空軍指揮官キックだけはジョークのセンス含め嫌な奴なので一人で嫌われ担当ですかね。各部署のトップが集まる会議でも周りから人望も少なめですし、部下がすごいだけでこの人自体はただ威張ってるだけ。
インパクトがあるのはやはりジョンマルコビッチ扮する科学責任者で、そもそも「軍」と言う戦闘を意識した存在に対して思うところがある彼は装備についてなど最初はあまり協力的とは言えません。ですが予算について説明を求められた時のネアードの発言を受けてとか、月面を想定した空軍チームと合同で行ったドンパチ訓練で劣勢になりかけた時など、最終的に助け舟出してくれるところ「右腕」「参謀」って感じがしてすごい好きです。スパイとして疑われたときに恥ずかしい秘密が暴露されちゃって少し可哀想でしたが、ロマンチックな一面あって仲間内ではさらに高感度上がったと思います。
全10話ですが、大統領や夫人の注文、世間へのアピールの大変さと言う新設部門特有のゴタゴタ、ネアード自ら参加した、月面基地体験キャンプ。合同訓練としてのゲーム大会。技術が流出した恐れがあったさいの誰がスパイなのかの疑心暗鬼を経て、最終的に乗組員を載せて月への出発などなどメインイベントだけでも相当ありますし、そこにサブキャラたちにスポットを当てたサイドストーリーも展開するんで結構ボリュームありましたね。ジミー・O・ヤン演じるアジア系の研究員と、月に行くことなる女性軍人アリとのお話が好き。ロマンスまでは発展しないものの、だんだん距離が縮まってくのが好き。オタクキャラを兼任してるので、ハガレンのアニメ2種類について語るシーンなんかもあって笑いました。
全体を通して大爆笑ってタイプじゃなくて、悪戦苦闘するキャラたちのコミカルな姿に思わず吹き出してしまうようなそんな面白さのある作品。本国では社会風刺が弱いなんて否定的な意見もありますが、逆に言うとそういう要素が少なめなのも個人的には好印象(まあ人種や性別を扱う時ジョーク出ますし、中国を目の敵にしてますけど) 最初に書いた通り1話が短めなんで気楽に見られるところが良かったです。ただ終盤の展開としてかなり気になるところで終わってるので、シーズン2の公開が待ち遠しく、その辺覚悟の上での視聴をお勧めします。
「スペース・フォース」は吹き替え版を含めNetflixで配信中。
ゲット スマート (吹替版)
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