超高速走れるハリネズミのソニックは故郷で平和に暮らしていたが、その能力を狙われたために不思議なリングの力で地球へ逃亡。そこから10年。誰にもバレないように、でも彼なりに人生をエンジョイする毎日だった。些細な出来事でパワーが暴走。結果としてマッドサイエンティストに目をつけられてしまい、彼が普段から観察していた保安官に助けを求めることに……。
相棒となって冒険を繰り広げる人間をジェームズ・マースデン、悪役にはジム・キャリーがこれでもかという面白演技を披露。超スピードを体感できる、爽快感たっぷりのアトラクション的映画。
あらすじ
宇宙の果てにある平和な島で暮らし、砂浜やループコースターを驚異的なスピードで駆け抜けるソニックは、そのスーパーパワーを狙われたため地球に逃げてきていた。10年後、安全に生活していたソニックは、世界征服を企てる悪の天才科学者のドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)に目をつけられ、保安官のトム(ジェームズ・マースデン)に救いを求める。(シネマ・トゥデイより)
公開前、ソニックのデザインで一悶着あったのはご存知の方も多いと思いますが、個人的にもこれで大正解だって思います。原作のイメージがそのまま実写化されたようですし、すごい力を持ってるのにどこか子供っぽいというか、いたづら好きの少年って印象で(映画での)キャラの正確に
ぴったり。マスコット的な魅力もあります。
僕自身はそこまでゲームを遊んだことはなくて、さまざまなコースをリングを集めながら超高速で移動するんだという漠然としたものだったり、あるいは派生作品の格闘ゲームをゲーセンでやってた記憶がある程度。でもこの映画ではとにかく「早く走れるハリネズミ」っていうことがわかってれば良いし、キャラが立ってるので十分すぎるくらい入り込めちゃいます。
そもそもメインとなるのはドーナツ・キング(ドーナツ卿)こと、保安官トムとソニックの友情、その二人と悪役との攻防。旅を続けながら少しずつ打ち解けていく過程でジーンとさせつつ、超スピードを生かしたバトルやお遊びにノリノリになってちょうど良いバランスです。シンプルだけど「求めていたもの」をちゃーんとやってくれるのが嬉しいです。高速移動キャラお馴染みの「(まるで)止まった時を本人だけが動ける」というのをピンチを切り抜ける手段、悪役を出しぬく手段で使うだけじゃなく、バーでのどんちゃん騒ぎでもガッツリやってくれるのが良かった。かなりお金かけてますよね。おしゃべりが止まらなくて悪ガキのオーラがあるのに、10年間ずっと一人ぼっちだった、もう地球を離れなければ、という悲しい面があるからこそ「ほっとけない」感があるし、トムとの関係も親友であると同時になんか弟みたいにも感じられて癒されます。最後まで協力してくれた気持ちもよくわかる。
悪役も魅力的なのがさらに最高。ジムキャリーがコミカルなキャラやるだけでも相当期待値高かったのですけど、細かいやりとりがいちいち面白くてずっと笑ってました。特にソニックの毛を調べるときのダンスシーンが印象的。ドローンというかマシーンの技術的に、間違いなく天才は天才なんですけど、かなりの変わり者っていう役柄。あれはジムキャリーにしかできないなぁと。威厳たっぷりの表情で顔を左右に動かすだけで吹き出しそうになる。もちろん吹き替えは山寺宏一さんなのでぴったりでした。
全体的にもコミカルな雰囲気があったのも楽しく見れて良かったです。ソニックが読んでる漫画がフラッシュ(超高速ヒーロー)だったり、会話の中でオビワン(スターウォーズ)とかワイスピのネタを入れてきたり。ロボトニックとの追いかけっこで色んな国経由したりとか、危ない状況でも楽しんでる感じがするんですよね。能力があるからこその余裕かもしれないけど、悲壮感がない。さらには、まず映画冒頭のパラマントのロゴの時点で遊び心がありました。前も書いたけどそういうの大好き。
アクション要素の描写も素晴らしくて、すでに触れた「止まった中で動く」や、逆にソニックだけが目にも止まらぬ速さで動き回るのもあるし、その博士とのチェイスはスピードを感じられて見てて爽快です。序盤の方、Queenの曲をバックに疾走してる映像だけでも気持ちいい。麻酔銃で能力が使えなくなった時は「えー、映像作るの大変だからっていう大人の事情か?」って不安がよぎりましたが、すぐ回復したのでご安心を。
ゲーム好きなら少なくとも誰もが知ってるキャラが主人公でハードルも高かった中、王道の娯楽作品でめちゃくちゃ面白かったです。ラストに続編を示唆する映像がいくつかあるのですが(あのキャラも登場) 2022年公開予定だそうで、今から楽しみです。
Netflixにて吹き替え版視聴(3/2 昨日より配信開始。)
ソニック・ザ・ムービー (吹替版)
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