コメディ要素たっぷり、ジャッキーアクションたっぷりの痛快エンターテイメント作。
いたずら番組「ジャッカス」などのジョニー・ノックスビルがバディ役で活躍するほか、サマンサ役にファン・ビンビン、ヨン・ジョンフンら共演。
あらすじ
相棒を殺した犯罪王ヴィクター・ウォンを9年間追い続けるベテラン刑事ベニー・チャン(ジャッキー・チェン)は、犯罪に巻き込まれた亡き相棒の娘サマンサ(ファン・ビンビン)を救うため、事件の鍵を握るアメリカ人詐欺師コナー・ワッツ(ジョニー・ノックスヴィル)を追ってロシアへ向かう。マフィアに捕らえられていたコナーを無事に確保するベニーだったが、なぜか彼と一緒に追われる身となってしまい……。(シネマ・トゥデイより)
ここでも紹介した『ザ・フォーリナー/復讐者』がジャッキーとしてはコミカル要素ほぼゼロで展開していったので、こういう古き良きジャッキーチェン映画は余計に明るい気持ちになりますね。予告動画でも使われていますが、ゴミ箱?に入れられ得て転がされるとか、敵のパンチをマトリョーシカで防御したらだんだん小さくなっていくという「馬鹿馬鹿しい」シーンがふんだんにあっていちいち笑えます。もちろんジャッキーチェンなのでアクションとしてもすごいんですけど、同時にギャグとしても成立してる面白さ。ベルトコンベアーや鎖、その場にあるものを活用するお馴染みのアレもバンバン披露しますし。
あとは監督がレニー・ハーリンなために爆発というかバンバンものが壊れるので、そこも妙な気持ちよさがあります。流石にジップラインのところはCGバレバレでしたけど、序盤の水上にたってる家でのバトルとその結末なんかは映画情報を見なくてももしかしてこの人が監督なのか?とわかるレベルでした。「カットスロートアイランド」を思い出します。
相棒のコナー役のジョニーノックスビルも有名コメディアンで、日本で言うとモニタリング的な番組の「ジャッカス」の主演や製作にたずさわってる人。なのでこの映画ではバディの二人ともお笑い担当みたいなもので、掛け合いを見てるだけで楽しいです。最初こそお互い信頼せずに、相手を出し抜いてでも逃げ出そうとしてたのに文字通りの運命共同体ってことで絆ができていくのが面白かったです。まるで子供の喧嘩を見てるみたい。
ジャッキー映画では割とある気がしてますが、今回はロシアやモンゴル、中国、と、色んな国をまたにかけて闘争劇を繰り広げるので、そこでの特殊なお祭りだったり、歌や舞踊といった文化が見られるのもいい点ですよね。その土地その土地に家族があって、助け合って暮らしてる。仕事に生き続け今も友の弔い合戦として動いてるベニーと、あまりいい家庭環境ではなく、嘘の身の上話で自分自身さえ騙してるようなコナー。家庭という要素においてはどこか似た者同士なんだなって方向に話をもっていくのも好きでした。
メインとまでは行かないまでも、その二人を結びつけたサマンサにスポットが当たる流れも複数回登場。あのファンビンビンですからね。悪者に追われてたり、終盤もマタドール関連でピンチになっていましたし、まさしくヒロイン的ポジション。他にもWWEのディーバだったイブ・トーレスなど、女性キャスト陣はアクションシーンでも活躍、ラストの女性同士対決も短いながらかっこよかったです。脚長い。
ついにマタドールの正体がわかり、いよいよ映画も終わりに向かっていく中でのその大人数での乱戦はコミカルありつつもジャッキーの見せ場的な本格アクションで特によかったですし、同時進行で全体が動いていくので見応えがありました。追ってきたはずの宿敵との決着のつき方は少しひねりがありましたが、切なさが残るなんとも印象的な終わり方です。
誰かを追い、逆に追われ、先々で面白おかしく戦いながらついに念願の相手と対面する。非常にわかりやすいストーリーですし、ニヤッとできる笑いがそこかしこにあるので見ていてほんと癒されました。何にも考えず笑って見られる映画も大好きです。
例によってエンディング中にはNG集が流れます。ちゃんと吹き替えもついていました。すごく痛そうなミスから、突然動物がフンをし始めちゃうのまで色々。こういうのまで見てこそジャッキー映画を楽しんだって気にさせられます。
WOWOWでも録画してましたが、Netflixにて吹き替え版で視聴。2016年と少し前の作品ですが、おすすめです。
ジョニーノックスビルが関わってる他の作品かなりブラックでお下品なのでそこはご注意を(笑)
スキップ・トレース [DVD]
posted with カエレバ
2020年10月末現在、アマプラでも会員無料対象です。
スキップ・トレース(吹替版)
posted with カエレバ
人気ブログランキング参加中。
この記事へのコメント