しあわせのマスカット / 修学旅行中に見つけた和菓子がきっかけで就職するも、何をやっても空回りしてしまう新人の春奈。次々に配属がかわり、最後は気難しいぶどう農家の元にいくが? 福本莉子主演の奮闘記・感動ドラマ。

東宝シンデレラ、福本莉子映画初主演作品。ドジっ子な春子が研修先で失敗を繰り返し、最後にたどり着いたぶどう農家はかなりの頑固者。空回りしながらも、一生懸命へこたれない主人公の姿に影響されていく。
修学旅行で出会った和菓子に惚れ込み、北海道を離れ岡山の会社で就活する春子。遅刻したもののエピソードが社長に気に入られて採用になるも、研修先で次々に失敗し「こなくていいよ」の連続。最終的に和菓子の原料となるぶどう農家をサポートする仕事が与えられるが、農家の男性はとりつく島がないほど。それでも春子は諦めず……。
農家役に珍しく無口な竹中直人のほか、長谷川初範、森日菜美ら共演。
あらすじ
北海道から修学旅行で岡山を訪れた女子高生・相馬春奈(福本莉子)は、ひょんなことから高級ぶどうのマスカット・オブ・アレキサンドリアを使った和菓子に出合う。やがて自分を魅了した和菓子の製造会社に就職する春奈だったが、研修では何をやっても失敗ばかりしてしまい、困った会社は、気難しいと評判のぶどう農家・秋吉伸介(竹中直人)のもとに春奈を配属。当初は相手にされなかったものの、春奈は少しずつ伸介と心を通わせていく。(シネマ・トゥデイより)


新人の奮闘ものというのも僕が大好きなジャンルなんですが、この映画の主人公のドジっぷりは結構度を越しているものがあるのでそこで「フィクション」だと割り切らないと辛いものがありましたね。まずきっかけになった和菓子のシーンですら、財布を無くしてアレキサンドリア(果物)を買えず、小銭でなんとか買えたのが和菓子だったという話だし
(おばあちゃんに食べさせたいから足りないけど無理ですか?って聞くところがまずすごい笑)

その後の次から次へと研修先を移っていく流れも「悪気はないんだろうな」ってわかるだけに見てるこっちが辛くて。一応ネタバレしちゃうとそういいう明後日の頑張りも見てくれてる人には通じてて、終盤で評価に繋がるっていう流れこそあるんですけどね。優しさとか人間としては魅力的でも、仕事をしていて会社の看板背負ってることを考えると絶対ダメだと思う。多分現実だと秒速でクビになっちゃうよなぁって思って見てました。

非現実というかファンタジー要素としては中盤から展開していく「ぶどう農家」との交流にもあって、それがなくなった息子さんの思い、「声」のこと。ぶどう畑にいると聞こえるっていうのはなんか本人はいなくても生き残ってるって泣けるし、その木(株?)を残し続けるべきだってのもわかる。一方で辛い思い出にもなっちゃうから。とても難しい。
竹中直人さんが笑い一歳なしで頑固な農家さんを好演していましたが、息子を亡くしてますます頑なだった人が、主人公の(空回りしつつも)ひたすらに一生懸命な姿に最後は負けてしまうっていうのはシンプルに良かったと思います。
ねを上げてこなくなっちゃったと思ったら早起きしてすでに準備していた、って下りとか好き。そういうたくましさがあるからドジっ子でも許せちゃうっぽいんだよね……。

一応カーリングをやってたけど怪我でダメだったというバックストーリーや姉の登場もありますが、明るく見えて……っていう違う一面が見れる程度であんまり本筋には関わってきませんでした。北海道出身という要素は納得ですけどね。

あとは平成30年に起きた「西日本豪雨」が映画の中でも起きてしまって、そこはちょっと辛い気持ちになりましたが、前述の春子の「たくましさ」が結果的に人々を勇気づけていくって繋がりはジーンと来ますし、そこで起きた奇跡っぽいのも明るい未来を感じさせて良かったです。特に彼女を「変わってるなぁ」って冷ややかに見ていた周りの人を含めて一丸となっていくのが感動的でした。

世界に店舗を持つ岡山の宗家 源吉兆庵が全面協力していて、劇中で考案したお菓子も現実で販売されているとか。色々な研修を減ることで携わっている人たちの紹介にもなるし、ある意味で宣伝映画っぽい側面もあるかも。岡山行きたくなったり、食べたくなりましたもの。

ちょっと現実ではありえないくらいのドジっ子ですが、そんな主人公が空回りながらも一生懸命奮闘し、人と関わっていく。美味しいものを作り販売していく上での色々な人の想いを感じさせる、さくっと見られる感動ヒューマンドラマでした。

昨年BSで録画済
huluにて視聴。

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