ドミトリー・グバレフ監督 、 アレクサンドラ・チェルカソヴァ主演のロシア産サスペンス。命を狙われたラッパーの警護にあたる女性ボディガードの活躍を描く。タフでクールなヒロインの魅力が光る一作。
凄腕ボディガードのサーシャは人気にかげりが見えてきたラッパー・ネイムの警護にあたることになるが、彼が命を狙われる背後には、ファンの事後死が関係しているように思えた。彼のファンだったソーニャは彼に会いに行くも門前払いされ、悲観的な詩を書いたのちに落下死。しかもサーシャとは知り合いで妹のような存在だった。彼女の恨みもあって傲慢な彼に対して粛々と任務をこなすサーシャだが、彼の別の面が見えて考えが改めていく。
パヴェル・プリルチニー、 ユリア・フランツ、キリル・ナギエフら共演。
あらすじ
最強ボディーガードのサーシャ。完璧な容姿と知性、そして圧倒的な戦闘能力。ある日、サーシャは何者かに銃撃された傲慢な男性ラッパーを警護をすることになるが、険悪な関係から次第に愛情が芽生え始める。しかし、男を秘密裏に始末しようする狙撃手の魔の手が迫っていた。どこまでも知恵が回り、冷酷な暗殺者から逃れる術はないのか。サーシャは究極の戦術で、敵に立ち向かう!(GYAO!作品ページより)
GYAO!の無料配信欄をチェックしていたら吹き替え版を発見したので視聴。WOWOWでも過去に放送されたらしくその際のあらすじに「B級」と評されているのでカテゴリもそうさせてもらいますが、日本での発売があの「アメイジングD.C」なのでね。それだけで察してください。
ということで最下部のDVDジャケットはかなり誇張されてこそいるんですが、主人公のサーシャが凄腕ボディガードという点は一応間違っていなくて。依頼したマネージャーのティホンも「間違いじゃないの?」って疑ってかかるくらい細身の女性なのに、いざ戦うとマジで強いし、判断が早い。過激派に変な水をかけられそうになった時もすごい早業だったし、最序盤から銃で狙われてるわけで眼光するどく警戒する様子はほんとかっこ良かったです。この手の役柄を多く担当する本田貴子さんが吹き替えてるのも魅力度アップに繋がってるかも。
ただ思ってた以上にラップのシーンが多くて、狙われているネイムが披露するだけにとどまらず彼をバカにする若手ラッパーのディスりとかもやりますし、PV撮影シーンもあるし。そこだけは当然オリジナル音声で字幕なんでね。サーシャはそもそもラップなんて嫌いって設定なのでうんざりしてるのは視聴者とシンクロしてるかも(笑) でも最後に披露するソーニャの残した詩からインスピレーション受けてる曲は歌詞がよかったな。灯台が見えてるなら泳ぎ続けろ、的な。励ます歌。
そういうのを含めて「あれ、思ってたほどネイムは悪人じゃないぞ」ってなってく構成も面白かった。売れっ子になってしまったからそういうキャラを演じてるというか、マネージャーや彼女の手前もう止まれなくなってる。事故死の時から『心無い定形文での追悼メッセージなんて出したくない』って言ってるしそこかしこに善人オーラが出てる。
だからこそサーシャがちょっとずつ見方変わっていくのは理解できるんだけど、恋愛感情までいくのは若干「フィクションだなぁ」って感じもしないでもない。ソーニャはどうなるねん、っていう。というか監視という形で現在の恋人とのイチャイチャをずっと見てたのに……。って気持ちにもなります。あ、B級特有?ですがサーシャもローラもヌードやベッドシーンが出てきますのであらかじめご注意を。
そんな風にメイン2人の距離が縮まる中でもまだ命を狙われてるのは続いているわけで、終盤一気に物事が進みます。その中で悲劇も起きちゃうし。一応「誰が犯人なのか」はミスリードを含めて色々とサスペンスっぽいことしてくれるし、普通に納得できる真相だったので綺麗にはまとまってたと思います。最後の最後がヒヤッとするんだけどね。無事にボディガードとしての職務を全うできるか。ぜひその目で確かめてみてください。
最初からB級映画と割り切ってみたり、僕のように「強い女性が活躍する映画が好き」って人は普通に楽しめる作品だと思います。
GYAO!にて吹き替え版で視聴。
ラインナップは定期的に入れ替わってまた無料に戻ることはありますが、ひとまず23年2月10日までなので興味がある人はお早めに。
ザ・ボディガード パーフェクト・エージェント ザ・ボディガード パーフェクト・エージェント【吹替版】 https://t.co/Rat8hojXm4 #GYAO #GYAOで無料配信中 #サーシャ #警護 #知性
— きよ🏠 (@inuzukiyo) January 12, 2023
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