大型スーパーで長年勤務し、副店長を務めるマヤ。同僚やお客の声を聴きながらさまざまなアイディアで盛り上げてきた。自身の40歳の誕生日と同時に昇進のチャンスが巡ってくるが、学歴を理由に別の男性が店長に。周りは彼女を慰めるが、見かねた親友の息子は嘘を並べた履歴書を大企業に送付。突然面接を受けることに。偽のSNSアカウントまで作られていたことから向こうは完全に信じ込んでコンサルタントとして採用。予想もしなかった第二の人生が始まるかに思えたが……?
企業でライバルとなる女性にバネッサ・ハジェンス、恋人薬にマイロ・ヴィンティミリアの他、リア・レミニ、アナリー・アシュフォード 、ダン・ブカティンスキー、フレディ・ストローマ ら共演。
あらすじ
大型スーパーで副店長を務める40歳の女性マヤは、学歴がないために昇進を逃す。マヤの親友ジョーンの息子は落ち込む彼女の姿を見て、マヤの履歴書を本人に無断で大企業に送ってしまう。しかもその履歴書には、嘘の経歴ばかり書かれていた。そうとは知らず面接へ向かった彼女は、真実を言い出せないまま採用されてしまい……。(映画.comより)
ネトフリオリジナルではなく、日本ではNetflixのみで配信っていう作品。制作にもジェニファーロペスが名を連ねています。2019年から配信してたのに何故か見るチャンスがなかった。
13+指定なので若干汚い言葉が「クソ」って単語がめちゃくちゃたくさん出てきました。特に親友ジョーンがすごいのですが、基本スーパーでの同僚&友人衆はコミカル担当で面白かったです。
彼女たちを含め周りに集まっている人間を見ればマヤがいかにいい人間か分かるしプレゼンで説明されるので彼女の功績もかなりすごいレベルなので、その頑張りが正当に評価されずに店長になれないのは見てるこっちも辛くて。こういう話は自分でやってしまうパターンも多いのですが、上記あらすじの通り「見かねた友人の息子が」やっちゃうというのがミソ。その嘘を突き通しちゃうから手放しで褒めることは出来ないけど、悪意があるわけではないから余計なこと考えずに新天地での活躍を見守れる設定なのは良かったです。もちろん【いつバレるのか】って言う爆弾を抱えながらのハラハラもあるんだけれど。
別にお仕事の部分もそこまでガッツリしてるわけじゃないけど、部外者がいきなり入ってきたからこそ孤軍奮闘で変わり者だけが仲間になってなんとかしようとするってのもベタなりに面白かったし、サイドストーリーとして同僚2人の距離が縮まってくのも見所の一つかも。馬鹿にされてた連中が一矢報いるのは気持ちいいですから、それを楽しみに応援できました。天然成分100%という厳しい目標を目指す中で日本の逸話が出てきて驚きましたが、【被曝してもなお枯れなかったイチョウ】って本当にあるんですね。こういう要素を映画に入れてくれるのは素直に嬉しいし、プラスの面を見れば、何があっても負けないて勇気をもらえる。
序盤から恋人とちゃんと家族になったり子供を持つことに躊躇しているってのが描写されていましが、マヤの過去が明らかになり、意外な形でメインストーリーに絡んでくるのも意外でした。学歴がないってことにもつながってくるけど、それしか選択肢がなかったけどめちゃくちゃ辛かった。だからできることを精一杯やって今の彼女があると思うとすごく泣けるし、ますます魅力的に映ります。
蹴落としたいライバルが学歴詐称に感づきはじめるのと並行して色々やって誤魔化す流れも複数回あり、予告でも使われてる中国語のシーンはお下品だけど取引相手が爆笑してて結果オーライで良かった。あるいはセーリングのシーンも酷いけど、基本アーサーがいい人で救われる。最初こそたとえば恋人としてプライベートで親しくなろうとするとか、何か裏があるんだろうかとか勘繰って申し訳なかった。とてもいい経営者だし、娘思いの良き父親でした。
嘘が明らかになるにつれてやっぱり色々な人との溝ができてしまうんだけど、最終的にはきちんと自分の素直な気持ちに向き合って、一歩前に踏み出せた。全部の要素が綺麗にいい方向に向かって予想通り爽やかな気持ちで見終わることができました。発端となったジョーンの息子もかなりの天才肌タイプでちゃんと能力が生かされてるところも好き。
一番最後の彼女のモノローグ「朝起きるたびにセカンドチャンスは訪れる」がとても印象的でした。
Netflixにて吹き替え版で視聴。
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