俺たちサボテン・アミーゴ / ウィル・フェレルがスペイン語で挑む、メキシコを舞台にしたゆるくてシュールなウェスタン・コメディ。家族のため麻薬業者と戦うことに。

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例によってウィルフェレル主演というだけで邦題に「俺たち」ってつけちゃったパターン。実質的な主人公は彼が演じるアルマンド。かなりのロマンチストで、恋人もおらず気ままに牧場を手伝っていた彼ですが、対象的になんでもできる弟ラウルが綺麗な妻を連れて帰ってきたことで事態が急変。裏で行なっていた麻薬ビジネスがらみで、商売敵から狙われることに。
ラウル役に「ジュリエットからの手紙」やドラマ「モーツアルト・イン・ザ・ジャングル」のガエル・ガルシア・ベルナル。ヒロイン・ソニア役にジェネシス・ロドリゲスら共演。
あらすじ
メキシコの片田舎で父の牧場を手伝い、お気楽な人生を送っていたアルマンド。しかし牧場の実態は火の車。そんな一家の一大事に、ビジネスマンとして成功した弟ラウルが美しい婚約者ソニアを連れて帰ってきた。しかし、ラウルは牧場の借金問題を解決するどころか麻薬ビジネスに手を出して窮地に追い込まれ、一方のアルマンドはあろうことかソニアと禁断の恋に落ちてしまうのだが…。(allcinema ONLINEより)



他の俺たちシリーズのように下品だったりブラックユーモアが炸裂する、というとは少し違い、あくまでゆるーい笑い。家族のために立ち上がるっていうシリアスなストーリーがあり、そこに所々をあえておふざけを入れてみました的なギャグシーンが挿入されるスタイル。

アルマンドはいつも友人と3人組でいることが多いのですが、(彼らがアミーゴ?)、誰が冗談を良い、それに対して全員で30秒ほど笑い続ける、というシュールな演出が数回ありましたし、アルマンドの運命に関わってくる山の神ことオンザに関しては出てくるだけでニヤニヤしちゃいます。だって、ぬいぐるみなんだもの。本物の動物を使ったら犠牲者が出てしまって云々、というメッセージが劇中流れるのも含めて狙ってやってるんでしょうけど、イメージ的には「もののけ姫におけるヤマイヌ」をやりたいんだろうに、可愛くて全然威厳がないっていう。
他にも車での移動のシーンをミニチュアの街で再現→「表に停まってるおもちゃみたいな車は誰のだ?」っていう流れは吹き替えされた方のアドリブなのかわかりませんが笑えました。

そんな緩さもありつつ後半にかけ、家族の誇りとソニアを救うため麻薬密売者たちと戦うシーンは結構ハラハラしましたし、ウィルフェレルだけどかっこよく見えちゃうからすごい。ヒロインとは正統派ラテン美人って感じでそこもこの映画の魅力の一つかもしれません。ロマンチストな彼は最初ソニアもただ容姿がいいだけの金目当て的な女性だろって思ってたんですが、だんだん惹かれていくっていう。

シリーズ同様頭を使わずにみれる映画ではありますが、不快になるシーンもないので割とおすすめしやすい方ではあるかもしれません。いや、銃撃シーンだけ本気出してるのか結構な犠牲が出るのでそこは注意。それすらちょっとしたギャグシーンになってしまってますけどね。

ネットフリックスで吹き替え版を視聴。タイトルで触れましたが、全編スペイン語で製作されているので字幕版でウィルフェレルの頑張りも後でチェックしてみたいと思います。

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